超小型衛星、愛称は「たすき」 宇宙に向かって、たすきつなぐ想い

世界最小クラスの人工衛星ロケット「SS-520」5号機で打ち上げ。軌道投入に成功
「たすき」の名称発表の様子(2月3日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所)
「たすき」の名称発表の様子(2月3日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所)
Kenji Ando

世界最小クラスの人工衛星ロケット「SS-520」5号機で打ち上げられて、軌道投入に成功した超小型衛星「TRICOM-1R」の愛称が「たすき」に決定した。

「たすき」は、東京大学が開発した重さ3キロの超小型衛星で、地球を周回しながら地上端末から送られるデータを収集し、搭載したカメラを用いて地球を撮影する予定だ。

東京大学大学院の中須賀新一教授は「たすき」と命名した理由を以下のように説明した。

衛星のメインミッションが、地上からの非常に弱い電波を受け取って、衛星で集めて中央の管制センターに送るということ。発展途上国のいろんな国の通信インフラがないところでも、地上のさまざまなデータを集められるということを目指すします。

これは、まさにたすきリレーのような意味で『たすき』という名前に、させていただきました。それと同時に、いろんな組織が一体となって宇宙開発を目指す世界への願いを込めています。

2016年公開された、ほぼ同型機の「TRICOM-1」

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