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2018年02月05日 13時30分 JST | 更新 2018年02月05日 13時30分 JST

火災にあった共同住宅の運営会社、防火体制「あまり考えず」 11人死亡

生活困窮者の支援を目的とした共同住宅で…

朝日新聞社
記者会見する「そしあるハイム」の運営会社「合同会社なんもさサポート」の渡部昭雄副代表=札幌市北区

運営会社、防火体制「あまり考えず」 11人死亡火災

 生活困窮者の支援を目的とした札幌市東区の木造2階建て共同住宅「そしあるハイム」が全焼し11人が死亡した火災で、運営会社「合同会社なんもさサポート」(札幌市北区)が4日、同社で会見を開き、渡部昭雄副代表(68)が「亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族に哀悼の意を表します。助けてあげられなくてごめんなさい」と謝罪した。

 この建物はアパートと同じ扱いになる「下宿」とされ、法律上、スプリンクラーの設置義務はなく、設置されていなかった。市消防局によると、2016年の検査では違反はなかった。渡部副代表は防火体制について「あまり考えたことはなかった。資金的な余裕がなく現状は法的に許される範囲でやっていた」とした。

 一方で、2階には「非常口」とされる出口があったものの、階段はなく避難はしごだけだった。この点については「高齢の人に、はしごで昇降しろと言っても当然無理なものと思う」と話した。

 また札幌市から「有料老人ホーム」に当たる疑いがあるとして16年以降4回にわたり照会を受けたが無回答だったとされる。この点については「有料老人ホームということは全く考えていなかった。ケースワーカーが訪れるが、そうした指摘がなかった」とした。

 この火災で、北海道警は4日、6人の身元が判明したと発表した。いずれも連絡がとれていなかった入居者だった。残る5人の身元は調査中。

 身元が確認された6人は、森ハナエさん(82)、渡辺静子さん(81)、沢田昌子さん(76)、渋谷新一さん(72)、白府(しらふ)幸光さん(61)、西山被佐雄(ひさお)さん(48)。

(朝日新聞デジタル 2018年02月04日 21時31分)

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