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2018年02月06日 11時15分 JST | 更新 2018年02月06日 16時21分 JST

陸自ヘリ墜落で負傷した11歳女児の父親「娘が無事で本当によかった」

長女は軽傷で病院から戻ったが、ショックで口数が少なく、当時のことはほとんど覚えていない、と話しているという。

朝日新聞社
自衛隊ヘリが墜落し炎上する民家=5日午後5時54分、佐賀県神埼市、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影

負傷女児、ショックで口数少なく ヘリ墜落、震える住民

 バーンという大きな音とともに、民家へ真っ逆さまに落ちていった。佐賀県神埼市で起きた陸上自衛隊ヘリコプターの墜落は、住宅地を巻き込む異例の事故だった。小学生の女児がけがを負い、雪の舞う現場には残骸が飛び散った。「恐ろしかった」。難を逃れた住民は、恐怖で体を震わせた。

 「ガガガガダーンと音がして、自分の家に何かが墜落したかと思った」。道路を挟んで事故現場の向かい側に住む女性(73)は震える声で振り返った。外に出ると、最初は黒い煙が、間もなく火の手があがった。「ボンボン」と何度も爆発する音。周辺の田んぼや家のまわりには、墜落したヘリの残骸とみられるものが散らばっていた。

 墜落したヘリAH64Dは、神埼市千代田町嘉納の住宅地にある会社員、川口貴士さん(35)方の住宅を炎上させた。事故当時、この住宅には長女(11)が、隣接する両親宅には母親(69)がいた。川口さんは朝日新聞の取材に、「娘が無事で本当によかった。母がそばにいてくれてよかった」と語った。

 ヘリの墜落で、長女と母親はそれぞれ屋外へ飛び出した。職場にいた川口さんは「大変な事になっている」と母親から電話を受け、「慌てて帰ってきた」。長女は軽傷で病院から戻ったが、ショックで口数が少なく、当時のことはほとんど覚えていない、と話しているという。約2時間後に自衛隊の関係者が謝りに来たが、「許せないですよね」。

 川口さんの親戚の小部英(ひでる)さん(65)は、近くのコンビニ付近を車で走っていた時にヘリを目撃した。「近くを飛んでいたヘリのローター(回転翼)が止まり、頭から真っ逆さまに落ち、黒煙が激しく上がった」

 現場から約800メートル離れた田んぼで農作業中に墜落の一部始終を見た男性(67)は「すごく怖かった」と興奮した口調で話した。

(朝日新聞デジタル 2018年02月06日 08時03分)

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