平昌オリンピック開会式の出演歌手、韓国内から疑問の声が相次ぐ

出演者の再検討を申し入れる投稿には、7000件ほどの賛同が寄せられました。
「赤頬思春期」メンバー(2017年12月1日、香港)
「赤頬思春期」メンバー(2017年12月1日、香港)
VCG via Getty Images

平昌冬季オリンピック開・閉会式の出演者をめぐり、韓国では疑問の声が相次いでいる。

開会式にはベテラン歌手のチョン・イングォン、人気バンド「GUCKKASTEN」のボーカルとして知られるハ・ヒョヌ、個性派の女性ユニット「赤頬思春期」が出演すると報じられた

閉会式には男性アイドルグループ「EXO」、女性グループ「2NE1」出身のCLが出演すると伝えられた

これを受け、出演者の再検討を求める声があがった。

大統領府ホームページには、「国民請願・提案」というページがある。2017年8月、大統領府ホームページを「国民コミュニケーションプラットホーム」として改編するなか、新設されたページだ。

ここに「オリンピック開・閉幕式出演者を再検討してください」と題する要望が投稿された。1月23日に投稿され、賛同は現在7000件にものぼっている。

投稿の内容は以下の通りだ。

私たちの国で冬季オリンピックが開かれるまで、本当に多くの人たちの努力と汗が流れました。そして、待望のその日までわずか20日あまりとなりました。

こうやって、皆の思いでたどり着いた行事を全世界の人々に披露する時、一番重要だと言えるのが開/閉幕式ではないかと思います。開幕式は開幕するところ特有の色合いと本来の伝統、そして自国の誇りを見せ、世界の人々の関心と熱気を集めるのに大きな役割をしており、閉幕式は4年後のオリンピックを開催する国に引継ぎなどをする重要な場所です。

このような開/閉幕式では、その席の重みに合う公演と出演者でもって進めなければならないでしょう。ですが、チョン・イングォンさんと赤頬思春期という方は、全然合っていません。チョン・イングォンさんは、韓国でも旬の過ぎた唱法・感性の歌手との評価がある方じゃないですか。この方が開会式に立つというのですか...。恥ずかしいです。

そして後者の方は韓国内でとてもヒットしていますが、それだけです。

国内でヒットしているからといって、何になるんですか。ライブが不安定なのに。そして、最初からオリンピックのような大きな行事にふさわしい歌がない点も反対する理由の1つです。

類似の投稿は複数件あり、「オリンピックはアイドルフェスタではありません」「赤頬思春期の平昌オリンピック開幕式公演に反対します」などと投稿されている。

■出演予定のアーティストたち

チョン・イングォンは1979年にデビューした歌手。韓国ドラマ『応答せよ 1988』(2015)では、チョン・イングォンが所属するバンド「A Wild Camamile」の「心配しないで、君」をカバーした楽曲が使われた。

ハ・ヒョヌはロックバンド「GUKKASTEN」ボーカルで、2008年デビュー。

「Montage」

「赤頬思春期」は2016年にデビューした女性デュオ。

「宇宙をあげる」

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