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2018年02月14日 14時22分 JST | 更新 2018年02月14日 14時23分 JST

女子高生が貢献 3Dプリンターで臓器を作ることを目ざす大阪大学の研究

iPS細胞を使った再生医療などへの応用が期待される成果。

朝日新聞社
森陶子さん

大阪大研究に高校生貢献 米誌掲載、再生医療へ応用期待

 3Dプリンターを使って人間の組織や臓器を作ることを目ざした大阪大の研究に、四天王寺高校(大阪市)の3年生、森陶子(とうこ)さん(18)が貢献し、成果が米科学誌に掲載された。研究成果は将来、再生医療への応用が期待されるという。

 森さんは、高校生が大阪大で研究を行う「阪大SEEDSプログラム」に参加。基礎工学研究科の境慎司教授のもとで、可視光を当てると固まる物質を使い、3Dプリンターで立体物を作る研究を2年間続けた。

 森さんは昆布などに含まれるアルギン酸を少し変化させた物質の水溶液が、可視光でも簡単に固まる条件を研究。境教授らはその成果をいかし、人間やマウスの細胞を含む厚さ0・05ミリ程度のゼリー状の物質を積み重ねて血管のような流路を含む構造体を作れることを示した。iPS細胞を使った再生医療などへの応用が期待される成果で、今月2日付の米科学誌「バイオマクロモレキュールズ」に論文を発表した。

 森さんは「とても光栄。研究ではアイデアを実現することの大変さを知った。先生や先輩方みんなが一丸となり、私もそのメンバーの一人になれたのが嬉しい」と話す。境さんは「高校生の柔軟な発想に驚かされることが多く、普段の研究のヒントに気づかされた」と話している。(嘉幡久敬)

(朝日新聞デジタル 2018年02月14日 10時23分)

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