カーリング韓国女子は、「ガンプラとレゴ」で絶望の時期を乗り越えた。(平昌オリンピック)

まるで映画のようなチームにも、危機はあった。
2018年2月18日、韓国・江陵。
2018年2月18日、韓国・江陵。
Dean Mouhtaropoulos via Getty Images

(カーリング女子・韓国代表チームは世界ランキング1位のカナダ、2位のスイス、カーリングの総本家・イギリスを破り、無敗行進中のスウェーデンまで下し、予選をトップで通過した。オリンピック初出場だが、目標は「優勝」。それを狙えるだけの実力も備えている。

中学・高校の先輩後輩でチームを結成し、オリンピックに出るまでのストーリーは、まるで「映画のようだ」と評判になっている。

しかし、このチームにも、危機はあった。

2014年のオリンピック代表選抜戦で脱落したときのことだ。

中央日報によると、相手チームの選手が転倒してストーンに触れたことから、チームのリズムは完全に乱れた。

スキップの「メガネ先輩」ことキム・ウンジョン選手も、動揺でミスを連発した。

それまで7度も勝っていた相手に、ここで1度敗北したために、オリンピック出場権を逃したのだ。

彼らは代表選抜から外れた後、自分たちを責めながら涙を流した。キム・ウンジョン選手は「当時はカーリングをやめようかとも考えた」という。

この絶望に打ち勝つため、キム・ミンジョン監督が取った方法は、選手たちと3日間家に閉じこもって、黙々とガンダムのプラモデルとレゴを組み立て、無言の修業をすることだった。

ちなみにガンプラは「メガネ先輩」の趣味。

彼女は、ガンプラを完成させたとき、フェイスブックで歓喜の報告をしている。

ZGMF-X20A Strike Freedom Gundam

ついにガンダムまで完成〜!

銃はなんと2つもある。それも合体できる。ハハ。ちゃんと持ててないのが落とし穴とはいえ..^^... 1個1個完成するにつれて分かってきた。姉さんは、ちっちゃいけど存在感バツグンの君に惚れてしまったよ。別のガンダムを作ろうという気がすっかり消えた... 君だけを見つめるよ。

「メガネ先輩」キム・ウンジョン選手 カーリング女子・韓国代表

ハフポスト韓国版から翻訳・加筆・編集しました。

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