「“人種差別”という副作用はありません」差別発言した女優に製薬会社が反論ツイート

主演番組も打ち切りに。
ロザンヌ・バー氏
ロザンヌ・バー氏
Mario Anzuoni / Reuters

俳優・コメディアンで、ABCテレビの人気コメディードラマ「ロザンヌ」に主演するロザンヌ・バー氏が、人種差別的なツイートをして炎上している。

バー氏は5月29日、オバマ前大統領の側近で、アフリカ系アメリカ人の両親を持つバレリー・ジャレット氏について「ムスリム同胞団と猿の惑星の間に子供が生まれたら、バレリー・ジャレットになる」とツイートした。

批判を受けた後、バー氏は発言を謝罪しつつも、ツイートは睡眠薬「アンビエン」を服用したせいだったと投稿した。

「投稿したのは朝の2時。アンビエンを飲んでツイートしたのがいけなかった。メモリアルデーだったということもあります。あれはやりすぎでした。全く弁解の余地はありません」

また「私は人種差別者ではありません。今後も決してそうなることはないでしょう」とも述べた

この発言に、アンビエンを販売する製薬会社サノフィが反論する投稿をツイートした。

「サノフィでは様々な人種、宗教、国籍の人たちが働いています。その全員が、世界中の人たちの生活向上のために働いています。全ての薬品治療には副作用がありますが、サノフィの薬に人種差別という副作用はありません」

トランプ大統領の支持者として知られるバー氏。ジャレッド氏以外にも、リベラル派で知られる投資家のジョージ・ソロス氏をナチスと呼ぶなど、差別や中傷発言を繰り返している。

バー氏はジャレッド氏を中傷するツイートについて「趣味の悪いジョークを言って申し訳ありませんでした。ジャレットと、全ての人にお詫びします」と謝罪したが、激しい批判が高まった。

相次ぐ問題発言を受け、ABCテレビは「ロザンヌのツイッター発言は容認できず、とても不快であり、我々の価値観にそぐいません」とコメント。番組を打ち切ると発表した。

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