テイラー・スウィフト、ついに政治を語る。投票先も明言、決め手はLGBTの権利

これまで「政治に無関心なポップスター」として悪名高かった。
テイラー・スウィフトさん
テイラー・スウィフトさん
Steve Marcus / Reuters

世界のポップスター、テイラー・スウィフトが10月8日(日本時間)、政治と選挙に関する長文をInstagramに投稿した。テイラーは自らの政治的な信念を語ったうえで、11月の中間選挙で誰を支持するかも明言した。テイラーはこれまで「政治に無関心なポップスター」として悪名高かった。しかし、今回の政治的な思いを全面的に打ち出した投稿には、数時間で100万以上の「いいね」が集まった。

テイラーは肌の色やジェンダー、性的指向などにかかわらず全ての人が人権を享受すべきだという考えを強調。その「人権を守るために戦う候補者に、これからも投票していきます」と決意を述べた。

また、性的少数者(LGBTQ)の人権のための戦いを支持すると表明し、「性的指向やジェンダーに基づく差別はどんなものでも間違っている」と訴えた。そのうえで、特定の候補者名を挙げて、女性の権利に消極的な人や、同性婚を支持しない人には投票できないと語った。

さらに、中間選挙で自らが投票しようとしている候補者名を2人、明言した。

テイラーは「100%同意できる候補者がいない」中で、「どうせ投票はしなきゃいけないですよね」と選挙制度について語った。そして、情報収集をしたうえで、自分と価値観がいちばん近い人に投票するよう、ファンに呼びかけていた。

テイラーの投稿の日本語訳は次のとおり。

《きたる11月6日の中間選挙に向けてこの投稿を書いています。私はテネシーで投票するつもりです。これまで私は、政治的な意見を公にするのに消極的でした。でも、この2年間、私の人生でも、世界でも色々なことがあって、今は意識が大きく変わったんです。これまでは、「この国で生きる人たち全て」が享受する人権を守るため、戦ってくれる候補に投票してきました。これからもそうするつもりです。

LGBTQの権利のための戦いを信じています。性的指向やジェンダーに基づいた差別は、どんなものでも間違っていると思います。肌の色による体系的な差別は、恐ろしく、病的ですが、今でもこの国に広く存在していると考えています。

肌の色やジェンダー、どんな人を愛するかにかかわらず、「全ての」アメリカ人の尊厳のために戦ってくれない人に投票をすることはできません。テネシー州から上院選挙に出るのは、マーシャ・ブラックバーンさんという女性です。私は可能な限り女性の候補者に投票しようとしていますが、マーシャ・ブラックバーンさんは支持できません。

彼女がこれまで、議会でどんな風に投票してきたかを知って、恐ろしくなりました。男女の同一賃金に向けた案に、彼女は反対しました。DVやストーカー、デートレイプから女性を守ろうとするVAW法の改正にも反対しました。ゲイカップルへのサービス提供を拒否する権利がビジネス側にあると、彼女は考えています。ゲイカップルには結婚する権利がないとも。そういう考えは、「私の」テネシー的な価値観とは全く異なっています。

私は今回、上院はフィル・ブレデセンさんに、下院はジム・クーパーさんに投票します。みなさん、どうか自分の州の候補者について知識を身につけて、自分の価値観と一番近い人に投票するようにしてください。ほとんどの場合、この人なら100%同意できるという候補者は、いないでしょう。でも、どうせ投票はしなきゃいけないですよね。

だから、賢くて、思慮深くて、冷静な18歳以上の人たちは、投票する権利がある。自分の投票に意味を持たせる特権があるわけです。まずは登録をしておくこと。テネシーの登録最終日は10月9日です。情報はウェブサイトvote.orgで手に入ります。ハッピー・ボーティング!(投票箱と笑顔、そして虹の絵文字)》

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