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シリア難民の現状から、世界の問題を考える

2017年12月08日 15時33分 JST | 更新 2017年12月08日 15時33分 JST

AAR Japan[難民を助ける会]は昨年8月、首都直下大地震などに備えるため、東京以外の拠点として佐賀事務所を開設しました。佐賀県からの要望もあり、AARは世界の問題について理解を深めるための講演会の開催や、学校への出張授業などを通じて、佐賀県での国際協力を担う人材の育成に力を入れています。事務所を開設して1年。これまでの活動をお伝えします。

シリア難民の現状から、世界の問題を考える

長年、難民支援や緊急支援活動に携わってきたAARが佐賀県に貢献できることは何か。難民問題をきっかけに世界に目を向けてもらいたいと考え、事務所開設時にシリア難民に関する講演会を開催しました。平穏な生活を突然断ち切られ、避難先で暮らす難民の苦難とシリアの現状、そして日本からできることについて、トルコでシリア難民支援事業に携わるAARの景平義文がお話ししました。その際、「シリア人からも直接話を聞けたら」とご意見をいただいたことから、今年7月と10月にシリア出身のAAR職員、ラガド・アドリーが佐賀県を訪れ、「メディアで見ないシリア」と題した講演会を行いました。「1回目に参加した娘から勧められた。ニュースでは報道されない生の声を佐賀で聞けたことをありがたく思う」との感想が参加者から寄せられました。

AAR Japan[難民を助ける会]

講演会でお話しするAARのラガド・アドリー(2017年10月21日)

のべ1,057人に出張授業や公開講座を実施

これまでAARが行ってきた国際理解教育の経験を生かし、各校のニーズに応える独自の「さがプログラム」を考案し、出張授業を小学校から大学で企画・提案、実施しています。今年5月25日、江北町立江北中学校の1年生を対象に「郷土を知る~世界へ目を向け、ふるさとを見直す~」と題した国際問題や難民に関する授業を行いました。参加した生徒は自分たちの暮らしと世界の状況を比較して「平和の本当の大切さを日々感じながら生活したい」「学校に行き、勉強できることをありがたいと思って過ごしたい」と話してくれました。この1年で計15回、のべ1,057人を対象に講演や授業を行いました。

また、県内に事務所を構える12のNGO団体からなる「佐賀NGOネットワーク」に加盟。そこで開催される、県民を対象とした隔月の公開講座を通じて、AARの活動紹介をするほか、感染症などのテーマで講演を行っています。

AAR Japan[難民を助ける会]

江北中学校で講義する、AAR佐賀事務所所長の久保田雅文(2017年5月25日)

被災地支援にも従事

さらに、7月の九州北部豪雨発災直後には、東京からの緊急支援チームが到着する前に物資を調達。東京事務局と連携して迅速な物資配付を可能にしました。今後も佐賀からできる限りの支援を行います。

AAR Japan[難民を助ける会]

AARが主催した、九州北部豪雨の避難所での子ども向けイベントにも協力しました。左はAAR佐賀事務所の糸山麻耶(2017年7月29日)

ふるさと納税を通じて、応援してください

AAR Japan[難民を助ける会]

ふるさと納税の返礼品。(一例)有田焼絵皿と絵本

佐賀県には、ふるさと納税を通じて県内のNPOに寄付できる仕組みがあります。支援先としてAARを指定していただくと、寄付額の95%がAARが行う活動に活用されます。AAR佐賀事務所は県内の方々との輪を広げ、今後も地域への貢献、そしてグローバル人材育成の貢献に務めていきます。どうぞ佐賀事務所を応援してください。

【報告者】

AAR Japan[難民を助ける会]

佐賀事務所 糸山麻耶
短大卒業後、民間企業での勤務を経て2016年11月にAARへ。学校での出張授業の提案などを行う。「私が大人になって考えるようになった世界のことを、子どもたちにたくさん知ってもらいたい。そして、心に残してもらえたら」佐賀県出身