いまだ「同性愛=死刑」の国も…偏見を無くすため、私たちができること

いまだ「同性愛=死刑」の国も…偏見を無くすため、私たちができること
NurPhoto via Getty Images

近年メディアでも話題になることの多いLGBT(=レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの総称)。

しかし多くの場合、「職場や学校にいるLGBTの人たちとどう接するか」といった話題や、「接し方を巡って裁判になったケース」など、『当事者ではない人』の考え方を取り上げたものがほとんどです。

「ホウドウキョク」では、LGBT当事者に向けた情報を発信するコーナー『LGBT LIFE』を2016年10月に立ち上げました。

私自身はストレートですが以前からアライ(=支援者)であることを公表し、2016年と2017年の東京レインボープライドのオープニングの司会など、LGBTへの差別や偏見を無くすための活動に協力しています。

*参考記事

企画を出してくれたのはスタッフの山口。山口はテレビの仕事をしながら、女性同士の出会いを応援する団体を設立し、主催する「お見合い」イベントにはこれまでに約2000人が参加。女性同士の住宅購入、財産分与、保険のセミナーも開催している当事者です。

山口がまず紹介してくれたのは国連が2016年6月に公開した動画。国連がLGBTへの差別をなくすよう呼びかけているのです。

次は虹色ダイバーシティ提供の最新の性的指向に関する世界地図です。

虹色ダイバーシティ

中東やアフリカにある濃いピンクの国は「同性同士の性交渉は死刑」、薄いピンクの国も罪。オレンジのロシアはプロパガンダ禁止で、去年連邦裁で同性婚が認められたアメリカは緑です。日本はグレー、「特定の法律がない国」です。早くグリーンになって欲しい私...。

とはいえアメリカでもヘイトクライムでLGBT当事者が殺されているわけで、法律が成立したからといって差別がなくなるわけではありません。

世界には、私たちの周りには、LGBT以外にもQ(=「Questioning」または「Queer」、自分の性別に疑問がある、ちょっと違うかなと思う人)など様々なセクシャリティの人がいます。

それらは全てその方の人格の一部であり、誰も否定できない。みんなが仲良くハッピーに過ごせる社会になるよう、『LGBT LIFE』ではそんな情報をこれからも発信してゆきたいと考えています。