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「心地よい力加減」「女性以上に気を遣ってくれる」 裾野が広がりつつある男性エステティシャン

「(初めは)NGという方が多かったんですが、一度体験していただくとリピーターになってくれる方が多い」

2017年11月27日 12時04分 JST | 更新 2017年11月27日 12時04分 JST

近年、エステサロンにある変化が起こっている。

「(初めは)NGという方が多かったんですが、一度体験していただくとリピーターになってくれる方が多い」

こう話すのは、女性専用エステサロン「青の家」の社長・金澤彰子さん。施術シーンを見せてもらうと、一見ごく普通のマッサージだがエステティシャンは男性だ。実は、青の家にいるエステティシャン7人のうち3人は男性。その意図について、金澤さんは「結構うちはボディーもフェイスも力強いマッサージになってくるので、女性より大きい手でリンパやコリや老廃物を持っていかれると女性も満足度が高いと思う」と話す。

実際に施術を受けたお客さんの声は「手の大きさや圧力が男性ならでは。私は肩こりがひどいので、男性の力加減はすごく心地よい」と満足度は高い。また、男性ならではの力強さ以外にもメリットがあると金澤社長は話す。「対女性だと気を遣うことも、男性なら良きアドバイスをもらったりしゃべりやすかったりするなど、お客様からの声が高い」。

青の家の男性エステティシャン・仲澤大輔さんは、エステティシャンになった理由について「女性は美容に対して興味が高くて、良くなればすごく喜んでくれるのでやりがいがある」と話した。

■予約がなかなか取れない人気店に

エステティックサロン「クレードル」は、男性エステティシャン・土岐忠さんが1人で経営する個人サロン店。土岐さんは元は整体師だったが、オイルマッサージのリラクゼーション効果の高さに関心を持ち、エステティシャンを目指した。

 岐さんは、エステティシャンを目指した当時の状況をこう話す。

「ダメもとでエステサロンの求人に応募したんですが、まさか男性が応募してくるとは思っていなかったみたいで。でも、『あまり男っぽくないからいいんじゃない』ということで働かせていただくことになりました。働き始めた当初は半数以上のお客様から『女性に変わって欲しい』と言われました。そもそも(男性が)マイノリティな業界に入ったわけですから、そういった反応は当たり前なのかなと。前向きに頑張るしかない。」

そして4年の修行を経てクレードルをオープン。エステティシャンとしての腕が認められ、今ではなかなか予約が取れない人気店にまで成長した。常連客の女性は土岐さんについて、「最初にお伺いした時に、すごく中性的な方だなと安心しました。また、すごく勉強されている方だなとわかったので、多分女性以上にすごく気を遣ってお手入れをしてくれていると思う。(人気の秘密は)技術力と土岐さんの人柄だと思う」と魅力を語った。

■エステティシャン養成校にも男性の姿

経済産業省の「特定サービス産業実態調査」によると、エステティックサロン就業者の男女比は、女性の2万2861人に対し、男性は1083人で全体の約4.5%とまだ少ない。

ただ近年、男性エステティシャンは増加傾向にあるという。男性自身が美に興味を持つようになったこと、男性エステティシャンの認知度が徐々に上がってきたこと、エステティシャン養成校に男性も入れるようになってきたことなどが背景にある。

エステティシャンは、美容師やあん摩マッサージ指圧師のように国家資格はないため、基本的な知識や技能を学ぶために専門学校に通う人が多い。そこで、『けやき坂アベニュー』(AbemaTV)では、エステティシャン養成校の「ミス・パリ・ビューティ専門学校」の現場を見せてもらった。

将来、エステ関係の仕事を目指す人が集まるミス・パリ・ビューティ専門学校には、エステ系のクラスだけで約200名の学生が在籍する。見渡す限り女性ばかりだが、あるクラスに1人の男性の姿があった。

将来エステティシャンを目指す21歳の岡元龍汰さん。約200名の生徒のうち、男性は岡元さん1人だけだ。クラスメイトの女性に岡元さんについて聞いてみると、「(入学)当初は男性がいるんだと思ったが、話したり施術とかするうちに何も気にしなくなった」「普通のクラスメイトの1人みたいな感じ。男の子っていう区別はしていない」と受け入れている様子だ。

実技の授業は、2人1組でお互いの体を使っての実践。唯一の男性である岡元さんも、女性と組んでしっかり勉強する。岡元さんと組んだ女性は「顔の大きさとか、骨の形とかが女性とは違うのですごく勉強になる」と話す。

なぜ岡元さんはエステティシャンを目指しているのか。岡元さんは「美容に関しては、ここに入る前から自分は好きでした。肌もキレイな方がいいじゃないですか。自分が今まで学んだことなど、知識を生かして美容の世界について広めていきたい」と語った。

そんなミスパリ学園で講師を務める主任の鷲尾祐輔さんによると、昔とは環境に違いがあるという。

「私がエステティシャンになった頃(17年前)よりも、(美容業界は)すごく変わってきていると思います。(自分の就職時には)電話で『男性は募集していません』と言われたところもありました。周囲からも『なんだその職業は』『女性がするものじゃないか』だとかそういった意見もありましたけど、自分自身がなりたい道だったので苦労はしたけど今に至っています。」

また、近年は毎年1人、2人は必ず男性が入学してくるといい、「来年度は今の段階で2名の入学が決まっています。昔は女性がなる職業というイメージが強かった業界なだけに、そこに男性が飛び込んできてくれている。それがどんどん増えてきているのはとても嬉しい」と鷲尾さんは語った。

(AbemaTV/『けやき坂アベニュー』より)

(2017年11月26日Abema TIMES「「心地よい力加減」「女性以上に気を遣ってくれる」 裾野が広がりつつある男性エステティシャン」より転載)

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