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羽生善治「永世七冠」が会見 「将棋そのものを本質的にはわかっていない」

「自分らしい将棋をさせることを心掛けていました」

2017年12月06日 09時12分 JST | 更新 2017年12月06日 09時13分 JST
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15年ぶりに竜王のタイトルを獲得、史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治棋聖(47)が12月5日、対局場となった鹿児島県指宿市の指宿白水館で会見し、大記録を達成してなお「将棋そのものを本質的にはわかっていない」と、今後もさらに将棋の道を追求する意気込みを語った。会見の主な内容は以下のとおり。

―竜王奪取、永世七冠達成について

 もちろん1つの大きな記録を達成できた意味で、非常にうれしい気持ちもあります。竜王戦の方では、今まで何度もシリーズで負けてきたこともあるので、そういう意味で重ねて今回結果を出せたことは、非常に充実感も感じています。

―今回のタイトル奪取について

 今季の竜王戦に関しては、本戦のトーナメントでもかなり厳しい対局も多かったですし、挑戦者になれたのは、非常に幸運でした。なかなか1回のチャンスをいかしきらないと、次がいつあるかわからない。ないかもしれない。そういう意味で、今回は自分にとっても、もしかしたら最後のチャンスかもと思って臨んでいました。

―七番勝負全体について

 今まで渡辺さんとかなり対局してきて、2日制のシリーズでは勝ったことがなかったので、今回は挑戦者らしく積極的に前に進んでいこうという気持ちでシリーズ通じて考えていました。結果としてうまくいかないケースがあったとしても、そういう姿勢で臨んで行くのが、一番悔いが残らないのではと思いました。

―対局時の心境について

 緊張感みたいなものもありました。それはまあ、そういう緊張感持っている中で対局ができること自体が、非常に棋士にとって名誉だと思っているので、緊張感はありましたが、同時に将棋そのものを楽しんで、自分らしい将棋をさせることを心掛けていました。

―今後について

 記録としてのものを目指していくのもあるんですが、将棋そのものを本質的にわかっているかというと、まだまだ何もわかっていないというのが実情。これから自分自身強くなるかわからないんですが、そういう姿勢や気持ちを持ってやっていけたらいいなと思います。

―次の目標となるタイトル100期について

 最近は非常にたくさんの強い若手棋士が台頭してきていて、自分自身も結構厳しい状況にあると思っています。タイトル戦の舞台に出るからには、自分なりにいい状態で、コンディションを作って来年以降も頑張っていけたらいいなと思っています。

―47歳という年齢について

 ここ最近は将棋そのものも内容というものが大きく変わってきているので、それについていくとか、理解していくのが難しくなってきているのが、実情としてあります。ただ、若くて研究熱心な人たちの棋譜とかを勉強しながら、いいところを取り入れていかなくてはいけないなと感じることが、ここ1、2年非常に多いです。

―年齢による体力について

 実感として、1局の対局をすることに関しては、昔も今も変わりはないんですが、1年間で60局、70局とたくさんの局数をこなして、全体的に高いパフォーマンスを保てるかというと、そこは難しくなっていると思います。それがこれから先の課題だと思います。

―将棋の本質について

 将棋の世界は、基本的に伝統、長い歴史がある世界ですが、盤上で起こっているのはテクノロジーの世界。日進月歩でどんどん進んでいます。過去の実績で勝てたといっても、これから先に何か盤上の上で意味があるかと言われれば、あまり意味がなくて。常に最先端を探求していくという思いでいます。

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