BLOG

「遺伝子ください」と頼むも断られ…選択的シングルマザーの課題

「セックスをしたい人と子どもを産みたい人、結婚したい人が三位一体になっているのが苦しい」

2017年11月24日 15時40分 JST | 更新 2017年11月24日 15時40分 JST

妊娠前から結婚をしないと決め、シングルマザーとして子どもを持つことを強く希望する女性たちがいる。一人で産み育てることを選んだ女性たちは、なぜその道を希望するのだろうか。

(フリーライターの佐々木ののかさん)

AbemaTV(アベマTV)で毎週土曜23時から放送中のSHELLYが番組MCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激のニュース』では「子どもがほしい!男はイラナイ!選択的シングルマザー」をテーマに、当事者たちが感じていることを赤裸々にトーク。

SHELLYとともにゲストらを取材するのは、兵庫教育大学大学院で助教を務め家族社会学の観点から調査研究をする永田夏来さん、働くアラサー女性のためのニュースサイト「ウートピ」編集長・鈴木円香さん、家族と性愛をメインテーマに多くの取材をしているフリーライターの佐々木ののかさんら3人。

フリーライターの佐々木ののかさんは「セックスをしたい人と子どもを産みたい人、結婚したい人が三位一体になっているのが苦しい」と告白。過去に好きな男性ができ、子どもを産みたいと思ったこともあったが、自由な人だったため一緒に暮らせないと感じていたという。

すでに男性とは関係をもっていたため、佐々木さんは意を決して「遺伝子ください」とお願いした。佐々木さんは「認知もしなくていいし、一緒に生活もしなくていいし、籍もいれなくていいし、お金もいらないって。そこまで言ったんですけど、イマイチ......」と残念な結果になったと報告。「ありがとうとは言ってくれたけど、最後まで意味を分かってくれなかった」と話した。

子どもは家族という枠の中にいるべき...日本の価値観

(家族社会学に詳しい兵庫教育大学大学院助教の永田夏来さん)

過去の「Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜」はAbemaビデオで無料視聴できます。

佐々木さんの話を聞いた永田夏来さんも「私も何人かの信頼できる友人に頼んだけど、やっぱり断られた」と共感。「選択的シングルマザーになるために男性に精子を提供してもらうのは難しい道のり」と語った。

日本で精子提供を受ける際、日本産婦人科学会は「精子の提供を受けられるのは子どもがほしくても不妊症で子どもができない法律上の夫婦に限る」という趣旨の見解を出している。また、国内での精子提供や、海外の精子バンクの利用に関する法律はない。

精子提供とは本来、不妊の治療に使われる方法であって、妊娠できない夫婦のためにあるものであって、日本では未婚女性への精子提供は認められていない。どうしても精子提供を受けたい場合、海外の精子バンクを利用するしかない。

永田さんは、日本で海外の精子バンクの協力を得て妊娠することは「現実的には可能」としたが、「日本の制度の中では組み込まれていない」と指摘。「(日本では)子どもは家族という枠の中にいるべきという価値観が強い。税制や相続などの仕組みができていない」とし、日本で未婚女性が利用できる精子バンクの設立は「今すぐは難しいのでは」と話した。

財産分与や相続はどうなる?「認知をしていない場合は法的相続にならない」

選択的シングルマザーは、財産分与や相続なども課題になる。永田さんは「認知をしていれば、婚姻関係にない男女間に産まれた子どもにも法定相続分が発生する」と話す。続けて「認知をしていない場合は法的相続にはならないけど、遺言をどうするのかなどのやり方はある」と説明。認知をしていない場合は法的相続にはならず、遺言をどうするのか、パートナーとの関係をどこまで続けていくかなどによってやり方が変わるという。

(9月に女児を出産した大休真紀子さん)

結婚せずに子どもをつくることをパートナーに提案し、9月に出産したばかりの大休(だいきゅう)真紀子さんは、パートナーとの関係の今後について聞かれると「子どものルーツではあるので、関係は続けようと思う」とコメント。

さらに、相手の男性に彼女ができた場合、その彼女と子どもを会わせるのかを聞かれると、大休さんは「相手の女性次第」としたうえで「その女性に理解があるなら、遊んでもらったほうが環境的にいいと思う。見極めていきたい」と話した。

("出産のための協力者"を3年間探した櫨畑敦子さん)

また、子づくりに協力してくれる人を求めて3年活動し、念願の第一子を出産したばかりの櫨畑(はじはた)淳子さんは、パートナーとの関係は「資源の1つ。お金をもらえなくても子どもの父親」とコメント。

櫨畑さんは相手の男性の両親との関係について「男親なので私に会わせる顔がないって。申し訳ないって言っています」と説明。一方、大休さんは「今のところまだ引き受けられないと思う。もう少し落ち着いたら(相手の両親にも子どもを)会わせることがあるかもしれない」と話した。

AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)

(C)AbemaTV

(ライター/小林リズム)MES

(2017年11月23日AbemaTIMESより転載)

11月18日放送「子どもが欲しい!男はイラナイ!選択的シングルマザー」

次回は11月25日(土)夜23時から again放送 #9「マスコミ女子のセクハラ・パワハラ」