12年間勤めた日系大手企業を退職し、シンガポールで転職!成功した3つの秘訣!

日系大手で10年以上働いていると自分には縁のない世界だと思いがちでしたが、実際に飛び出してみることで、人生の選択肢が大きく広がりました。

初投稿させていただく、Toru Yagiです。

僕は新卒入社以来、約12年間勤めた日系大手メーカー(日本勤務)を退職してから、次に働くアテがないままシンガポールに移住してきました。

そしてシンガポールでの1ヶ月間の転職活動の結果、6社の面接を受け、興味のある4社から内定をもらいました。

これが成功かどうかは人それぞれの価値観によるかと思いますが、「自分がやりたい仕事を、なるべく早く、シンガポールで見つけて働く」と自分に課していた私の中では良い転職活動ができたと思っています。

その成功要因は何だったのか、考えてみました。

1.エージェント任せにしないで、自ら動いて求人情報を探す

初めての転職活動だった私は、「転職と言えば転職エージェントに相談」というイメージをもっていたので、まずはシンガポールの転職エージェント数社に登録しました(履歴書などは前職勤務中に作成していたので、それを提出)。

▶前職時代の一枚

ただ、それだけでは不安だったので、知人・友人に連絡をとりシンガポールで転職活動する旨を伝えて、何か情報があったら教えて欲しいと言い続けました。

そうすると、知人・友人を介して、「Toru Yagiに合いそうな○○という会社がある」とか、「お客さんである○○という会社が人を増強しようとしている」とか、「○○というネットワーキングイベントがあるから来てみないか」などの情報が入ってくるようになりました。

エージェントに頼りきらない情報収集をすることで、最終的には知人・友人からの紹介案件が3社あり、うち、すべての企業様から内定をいただきました。

これが、今回の一番のポイントだったと思います。

ちなみに、ネットワーキングイベントにはできるだけ顔を出すようにして、名刺交換用に作った、顔写真・名前・連絡先のみを記載した名刺を使って挨拶しまくりました。

この名刺の効果は抜群でした!

ご挨拶した人ほぼ全員が僕の名刺を確認後、会社名が入っていないのを見て「ん?で、何してるの?」と興味深げに質問してくれました。

そうしてご質問いただくことで、シンガポール移住への経緯を簡潔に話すことができたのです。

そもそも無職、かつ、DP(Dependent Pass)で入国してくる日本人男性は少ないようで、多くの方から興味をもっていただけました。

国内で勤務している時は、会社の名刺を使って何百人とご挨拶してきましたが、こんなにも自分に興味を抱いてくれる感覚はなかっただけに驚きでした。

2.抽象的でも良い。自分の「やりたいこと」を周りに発信する

知人・友人、イベントで知り合った人には、自分のやりたいことを積極的に伝えるようにしていました。

そうすることで、自分にとって興味のある情報が多く集まってきます。

どんな情報にも価値はあるかと思いますが、いち早く興味ある仕事を見つけるためには情報にフィルターをかける必要性も感じていたので、この方法は効果的でした。

なお、ここで言う自分のやりたいこととは、抽象的でもまったく問題ないと思います。

かく言う私も妻が妊娠するまでは前職を辞めるつもりなどまったくなく、前職で与えられた仕事を全うすることに重きを置いていたので、自分のやりたいことを具体的に説明することはできませんでした。

当初私が伝えていたのは、「日本企業の海外展開を推進・サポートすることで、日本の世界でのプレゼンスを上げたい」ということ。

本当に抽象的ですよね(苦笑)。

また、多くの人と話すことで、自分の中でやりたいことが整理できたり、予期せぬ質問をもらって考えたりできるので、それが面接対策にもなりました。

3.自分の差別化ポイントを見つけ、自分にしか提供できないことを考える

▶週末は、趣味のラクロスを

最後のポイントは自分しかできないことを見つける、といいますか、むしろ「作っていく」ということです。

「2.やりたいことを周りに発信する」のように自分のやりたことを言葉にしていくと、自然と興味のある業界や企業が見つかってきます。

私の場合はアジア展開を加速させていこうとする日系のメーカーや、日系企業の海外展開をサポートするコンサルに興味をもちました。

次は、その企業群の中で自分にしか提供できない価値を探します。

分かりやすいように、日系メーカーに絞って話をします。

僕の場合は現地採用になるので、競合は、現地のシンガポリアンや、既にシンガポール就業経験のある日本人転職希望者。

シンガポールでは、数年で仕事を変えるのが当たり前なので終身雇用が染みついている日系メーカーからしたら、僕が10年以上同じ会社で働いてきていたことは評価に値するだろう。

更に、前職で海外提携先の窓口を担当していた経験、MBAの経験、妻がイギリス人という事実から、英語力は問題ないとされる。

つまり競合と比較した時の自分の差別化ポイントは、「日本企業での働き方を知っていて、かつ、グローバルなモノの見方・考え方ができる」ということ!

あとは、企業の面接で自分の差別化ポイントを説明して、そのポジションで自分が提供できることを話すだけ。

差別化ポイントが決まれば、募集のポジションで、自分が提供できることが見えてきます。

以上3点が、僕の転職活動のポイントだったかなと思います。

最後に

▶MBAの同級生たちと

転職活動している中で、知人・友人から「何か一緒にやろう(起業)」とか、「創業間もないので一緒に手伝って欲しい」などと言ったお誘いもありがたいことに、いくつか受けました。

日系大手で10年以上働いていると自分には縁のない世界だと思いがちでしたが、実際に飛び出してみることで、人生の選択肢が大きく広がりました。

もし、海外へ行きたいという想いはあるけれど、国内で躊躇している人がいれば、思いきって飛び出しちゃうのもアリですよ!

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ライター

Toru Yagi

1981年東京都出身。慶應義塾大学卒業後、日系大手メーカーで営業&企画を経験後、シンガポールでMBA社費留学。留学後は、同社にて国内のマーケティング職に従事するも、留学中の同級生だったイギリス人女性(イギリスとタイのハーフ)との結婚&妻の妊娠を機に、約12年間勤めた会社を退職して、シンガポールに移住。夢は、日本を再び世界で輝かせること。そのためには、「日本企業の異文化コミュニケーション能力を上げて、外国企業とのあいだでシナジーを生み出す必要がある」というのが信条。

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