恋愛は禁止、一日16時間学習!?日本とはこんなに違う、中国・教育事情

中国では、親の役割はお金を稼ぐことという概念があり、子どもが小さいうちに面倒を見るのは祖父母の役割という考えが強いようです。

こんにちは、chanaです。

6月に上海ディズニーランドがオープンして、これから上海もますます賑わいそうですね〜!

今回は、中国・上海の学生生活をテーマにお話します。

おばあちゃんと一緒に登下校!

上海では、おばあちゃんと孫、おじいちゃんと孫という組み合わせで歩く姿をよく見かけます。

中国人の友人や先生に祖父母との関係性を聞くと、ほとんどの人が必ず「小さい頃、よくおばあちゃんと出かけたり遊んだり、幼稚園や小学校の送り迎えもしてくれた」と言います。

中国では、親の役割はお金を稼ぐことという概念があり、子どもが小さいうちに面倒を見るのは祖父母の役割という考えが強いようです。

街中で、孫とおばあちゃん(おじいちゃん)が真剣に喧嘩したり、しつけをしているのを見て、「親子みたいだな、心の距離が近いな」と思います。

▶休日、祖父とカメラ撮影をしながら歩く子ども

実際に、下校時刻である15時前後は、小学校前に、お迎えのおじいちゃん・おばあちゃんで溢れ返ります。

中学生から寮生活?もしくは、部屋を借りる!?

上海出身の友人に中学校の話を聞くとときどき出るのが、「中学生から寮暮らしだった」という話。

日本では寮制の中学校なんてめったに聞きませんが、親の都合や勉強のため中学生から寮生活を送る子もいるのだとか。

週末は実家に帰るようですが、寮で過ごす平日は、規則正しい生活が送れるし、勉強にも打ち込めるので、とても効率的なのだそう。

一方で、名門中学などに進学した場合は、さらに上位高校への合格を目指して、中には「陪读」と呼ばれる、勉学に重点をおいた生活を選ぶ親子もいるそうです。

「陪读」とは、少し前は子どもの留学先に親がついて行き子どもの面倒を見ることを意味していましたが、今は国内でも学校付近に部屋を借りて、そこに母子共に暮らし、学校以外の時間も親がつきっきりで面倒を見るスタイルのことを言うそうです。

上海の大学に通う友人に聞いてみたら、同級生のうち数人は、高校生の時に学外に部屋を借りて「陪读」生活を送っていたとのこと。

勉強のために家まで借りてしまうなんて、教育熱の高さに驚きました。

最も重要な時期は、高校!

▶出典 Rex Pe on Flickr

中国人たちの話を聞いていて私が一番驚くのは、高校生にのしかかる受験プレッシャーの大きさ

多くがひとりっ子であるため、親だけでなく祖父母や親戚一同の期待も重くのしかかります。

毎日課される宿題量や勉強時間の長さ、また学校の校則の内容も、日本とは大きく異なります。

聞いたところ、大学受験を目指す高校3年生は一日平均15~16時間は勉強しているのだとか。

中国では「良い大学に受からなければ、社会人になってすごく苦労する」という考えが根強く、大学受験がとても重要。

そのため、高校は寮制のところも多く、学生たちは勉強時間をしっかり管理されています。

また、中国のほとんどの高校で恋愛は禁止

もし交際の事実が発覚すると、厳しい場合は退学になることもあるそうです。

交際をしていなくても、疑いがある場合は両方の親が学校に呼び出されて注意を受けますし、親自身も高校時代の恋愛は勉強の邪魔と考える人が多いそうです。

▶出典 barockschloss on Flickr

大学受験の受験者数は毎年約1000万人。

同じ大学の受験でも出身(戸籍)の地区により合格点が異なるなど、不公平でもある受験戦争において、近年では過度のプレッシャーと受験勉強に嫌気がさし、学内で生徒が自殺するなどの悲しいニュースも耳にします。

また、受験一色の高校生活には体育の授業がほとんどないため、中国人は運動(特に球技)が得意でない人が多いようです。

大学生の8割以上が寮生活!大学生の恋愛は!?

驚くことに、中国・都市部の大学では学生の8割以上が大学寮に入るそうです。

今の日本ではちょっと考えられませんが、4年間、1部屋2~4人で暮らしています。

話を聞くと、毎日のように学食で誰かとごはん食べたり、勉強したり、話が尽きないらしく、とても楽しそう。

ところで、高校まで勉強一色だった中国人大学生の恋愛事情って、大学生活ではどうなっているのか気になりますよね。

中国人の大学生に聞いてみたところ、恋愛する大学生はまだ少数派な模様。

でも、恋人がいる子は週末になると出かけたまま寮には帰ってこない人が多いらしく、そういう場合はどちらかの実家にお泊りしているようです。

社会人になると結婚を意識してか、よりシビアな条件で相手を選ぶ中国人。

恋愛事情は、とても気になりますね〜!

~おすすめの記事~

ライター

chana

1984年生まれ。東京家政大学造形表現学科でグラフィックやファッションデザイン、立体造形を学んだ後、大手生命保険会社に8年勤務。丸の内朝大学アジア発見クラスを受講するなどアジアに興味があり、アジアの混沌とした風景と活気ある雰囲気が好き。好きな言葉は「Nothing is impossible. Because,impossible itself says "I'm possible".」「優しさは強さから生まれる」。

2015-05-16-1431738338-789227-abroaders2015051609.41.07.png

週刊ABROADERSは、アジアで働きたい日本人のためのリアル情報サイトです。海外でいつか働いてみたいけど、現地の暮らしは一体どうなるのだろう?」という疑問に対し、現地情報や住んでいる人の声を発信します。そのことによって、アジアで働きたい日本人の背中を押し、「アジアで働く」という生き方の選択肢を増やすことを目指しています。

HP: 週刊ABROADERS

Facebook:ABROADERS

注目記事