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「英語が話せなくても海外で働ける!」のホントとウソ

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セブの語学学校に勤めていた西山です。
今回は、「英語が話せなくても海外で働いている人はどんな風に働いているのか」「本当に英語は要らないのか」という部分について書いていきたいと思います。

英語が話せなくても海外で働けるパターン3つ

英語が話せなくても、海外で働くこと自体は可能だと思います。
実際にどんな形で活躍していらっしゃるか、簡単にまとめると、下記の3パターンに当てはまる方がほとんどではないでしょうか。

・ 英語圏ではない国で働いている(他の言語習得が必要な場合あり)
・ 英語の他に、企業側が求める特殊なスキルを持っている
・ 日本語をベースとした仕事、日本人を対象としたビジネスに関わっている

「英語が話せなくても海外で働ける!」という話は、特に3つ目の日本語のスキルを活かして海外が働くパターンが最も多い印象があります。

日本語ベースで働くとしても、働く環境や場所が変わるのはかなり大きな変化です。私自身、満員電車のストレスがないことや、「日本の当たり前」を押し付けられないことには、とてもありがたみを感じています。英語に自信がない状況でも、とりあえず飛び込んでみて本当に良かったと思いますし、現地に来てから学べることがたくさんありました。最初は日本語ばかりでも、お仕事を進めていくうちに、何かしら英語を使う環境は生まれていくと思います。


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ただし、英語が話せないと幅が狭まる可能性はある

働く国によっては、英語の流暢さはそこまで問題になりません。例えば、英語が上手な人が多いフィリピンでさえ、ローカルの人に英語で話しかけると「アーーー?」と聞き返されることが結構ありますし、お互いが英語ネイティブでない場合には、英語の流暢さよりも「自分が言いたいことを100%伝えて、相手が言いたいことを100%理解する努力」の方が必要です。

とはいえ「英語が話せるに越したことはない」と感じる時も多々あります。「海外で働くのが夢で、やっと夢を叶えて海外に出てきたけど、日本語ばかりの仕事で、イメージしていたのと違う」という方がたまにいらっしゃいますが、英語が全くできない状態ではさすがに英語の仕事は任されません。

「何かができない」ことは、自分自身の選択肢を制限することにもなることを、私は何度も身を持って痛感してきました。学生時代にTOEICで900点を取って、ある程度は英語ができる自信があったのですが、アメリカではとにかく英語面で打ちのめされました。

会議について行けない時も多く、電話一本取るのも本当に苦痛でした。社内でコミュニケーションを取るレベルならそこまで大きな問題はなかったのですが、アメリカ人相手のクライアントワークはまず無理。営業やマーケティングなど、ネイティブであってもできる人とできない人がいる職種においては、全く歯が立ちませんでしたし、今でも全くできる気がしません。

一方、フィリピンでは正直そこまで英語面で苦戦することがありませんでした。同じ英語を使ったお仕事でも、アメリカとフィリピンでは大分ハードルの大きさが違うように感じます。それでも英語が上手なフィリピン人英語講師とずっと話していたので、「もっとこんな表現で伝えればよかった」「今の言い方だと相手に失礼だったかな」などと反省をしたことは多々あります。

英語が話されている国においては、英語を話せる方がより幅が広がり、自分がやりたい仕事に近付ける可能性が高まると思います。

悩むなら出てみる


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最後に、「じゃあどうすれば良いのか」「英語を学んでから働き始めた方が良いのか」というところでいうと、私個人としてはとりあえずインターンシップでも何でも良いから、働いてみたい国に出てみる方法を探すのが良いのではないかと思っています。いきなり働けるならラッキーですし、語学力がどうしても必要であれば留学すれば良いかもしれません。

日本で悩んでいては得られない、実際に現地に行ってみて初めて学べることが多くあります。更に、現地に行ってから広がるオポチュニティもあると思います。英語面でも、日本の英会話スクールなどで英語を学ぶよりも、現地で必要に迫られて学ぶ方が、私の場合は伸びました。

とはいえこの記事は、あくまで私自身の小さな体験に基づくひとつの意見です。実際にどこかの国で働くときには、現地の人の話を色々聞いてみるのが一番良いと思います。

海外で働きたいと考えている方、英語面で不安がある方に少しでもご参考になればとても嬉しいです。

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ライター
西山 七穂/Nanaho Nishiyama

香川県出身、東京大学法学部卒。サンフランシスコのbtraxでのインターンシップ後、フィリピン・セブ島の語学学校「NexSeed(ネクシード)」の立ち上げに参画し、2年半マネージャーとして勤務。週末はNPOセブンスピリットのボランティアとして、フィリピンの子どもたちに社交ダンスを教えていた。現在は、ライターをしながら世界各国を旅して回っている。

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