【マレーシア】海外でも健康診断!気になる手順や内容、費用は...?

先日、マレーシアで日本と同基準の健康診断が受けられる病院に行って、健康診断と乳がん検診を受けて来たので、予約手順や費用についてお伝えします。

こんにちは、日野 恵美です!

海外暮らしで、病気になったり体調不良が続いたりすると不安になりますよね。何をするにも身体が資本!

先日、日本と同基準の健康診断が受けられる、パンタイ・ホスピタル・クアラルンプール(Pantai Hospital Kuala Lumpur)に行って、健康診断と乳がん検診を受けて来たので、予約手順や費用についてお伝えします。

マレーシア在住、もしくは移住をお考えの皆さま、ぜひ参考にしてください!

現地採用の人って医療費負担はどうしているの?

▶在住邦人からの信頼も厚い、私立総合病院

マレーシアには、日本のような「国民皆健康保険制度」はありません。その為、私が今回した類の健診費用は自己負担になります。

ふだん、風邪や体調不良などで総合病院に行くほどの症状でない場合は、まず近所のクリニック(いわゆる街医者)に行きます。クリニックでは、診察費+薬代で約50リンギット(約1300円)前後。

私の会社では医療費を毎月50リンギットまで補助してくれるので、たいていの場合はこれでカバーしています。入院した場合は、入院費や治療費など、会社で加入する保険でカバーします。

また、会社によって医療保険の申請金額やシステムも異なります。 例えば、某日系企業では年間2000リンギット(約52000円)まで申請可能で、入院は別途カバーされたり、会社指定のクリニックならキャッシュレスで受診可能というところもあります。

とにかく会社によって、さまざまです。年に一度の健康診断を制度として導入している企業もあります。

私の会社ではシンガポールの生命保険大手Great Easternに加入しており、保険カードが社員に1枚ずつ配られています。

基本的に現地での健康診断や歯の治療は個人負担ですが、加入している海外保険によっては現地での健康診断も請求対象になるようなので、事前に各保険会社に確認してみましょう。

健診予約の方法は?

▶病院のロビーは、まるでホテルのよう

病院によっては日本人コーディネーターがいたり、日本語対応可能なマレーシア人が窓口役になっていたりするので、電話1本での予約が可能です。

※日本語対応医療機関一覧はこちら

いざ、健診へ!

まずは受付から

マレーシアの総合病院の特徴のひとつとして、医師ごとに自分の部屋(クリニック)をもち、診察室も分かれていることがあります。

電話予約の際に、「直接〇〇号室に来てください」と指示があったので、迷うことなく直行。受付も支払いもこの小部屋で行われました。日本のような総合受付というシステムではないんですね......。

受付のオバちゃんも白衣ではなく、Tシャツにジーパン姿(笑)。「オシッコ トッテ キテ~」「体重ハカルワヨ~」と医師の助手的な存在で、とってもフレンドリーな方でした!

この方からは「赤ちゃんができたらこの病院で検診も出産もできるし、日本で産みたかったら紹介状も書いてあげるから、好きに選択したらいいわよ~」という情報もゲットできました。

ラウ先生の問診開始!

担当医師の写真は撮れませんでしたが、優しさが満ち溢れるおじいちゃん先生でした。

ラウ先生は名古屋大学医学部 卒業後、東京大学 医科学研究所にて熱帯病の研究に従事、その後、順天堂大学でがん・成人病の早期発見のための医療活動を行っていた経歴の、日本とマレーシア両国での医師免許をもつお医者さん。

会話は日本語で、後日渡される診断書も日本語で書いてくださるとのことでした(もちろん英語でも可能)。ラウ先生を頼る在馬日本人も多いらしく、私の問診中もラウ先生の携帯は鳴りっぱなしでした。

内科診察中に「アジア人は大気汚染などで鼻の癌になる率が高いから、早期発見が大切だよ」とアドバイスをいただきました。

次は超音波検査と心電図

肝臓、すい臓などの臓器を、超音波モニターを見ながら丁寧に説明してくださいました。

「異常がある場合はここに1円玉くらいの白い影ができますが、あなたの肝臓は異常無しッ!」とお墨付きをいただきました。超音波モニターで撮影した写真をもとに、レポートを書いてくれるそうです。

受けてみたかった乳がん検診も!

ラウ先生の部屋を出て、採血のため別の棟へ、その後Ⅹ線検査室へ移動しました。

院内はとても広いので受付のオバちゃんが案内してくれましたが、Ⅹ線検査室まで着くと「名前を呼ばれるまで座って待っていなさい」と、ひとり取り残されました。

その状態から、すぐ「今からは分からないことは聞いて、自分でやり遂げて戻ってこい」という意味なのだと瞬時に理解しました。

乳腺超音波検査では、「マレーシアに来てから胸の横にほくろができ、とても不安だ」と言ったら、そこもきちんと調べた上で「ただのほくろなので心配無用」と仰っていただいたので、ひと安心。

今回はオプションで乳がん検診を受けましたが、他にも子宮頸がん検査など希望を伝えれば受けることができます。また、オプション単体だけでも受診できるので、次回は子宮頸がん検査を受けてみようかと思います。

価格は240リンギット(約6000円)でした(価格や内容は病院によって異なる場合があるので、受診前にご確認ください)。

気になるお値段は!?

今回かかった費用は総額にして940リンギット(約25000円)でした!

(基本の健診費用700リンギット+オプションの乳がん検診240リンギット)

日本で健康診断を受けると、5000~10000円くらいでしょうか。

マレーシアでは乳がんのエコー検診だけで3500円前後するので、こちらで受けると割高ですね......。

朝8時に行って、11時に終了。約3時間ですべて終わりました。

健康診断を終えて

健診後は院内の、マレーシアの定番ファミレス「パパリッチ」でTeh Tarik(ミルクティー)とスープヌードルを食べて帰りました。

健診前夜22時以降は飲食しないように言われていたので、空腹状態MAXの胃袋に温かいミルクティーが沁みました......。

1週間後には健診結果が出るので、それを取りに行って終了となります。

マレーシアでも簡単に健診は受けられますよ!

~この記事を読んだ方におすすめの記事~

ライター

日野 恵美/Megumi Hino

1987年5月25日生まれ。東京都出身。神田外語大学韓国語学科卒業後、物流商社にて4年間勤務。ラーメンからミサイルまで扱う幅広さと、世界とつながる商業輸送という分野が好きで国際輸送のプロフェッショナルになるべく、2015年に来馬。好きな言葉は「Think globaly,Act localy」。

2015-05-16-1431738338-789227-abroaders2015051609.41.07.png

週刊ABROADERSは、アジアで働きたい日本人のためのリアル情報サイトです。海外でいつか働いてみたいけど、現地の暮らしは一体どうなるのだろう?」という疑問に対し、現地情報や住んでいる人の声を発信します。そのことによって、アジアで働きたい日本人の背中を押し、「アジアで働く」という生き方の選択肢を増やすことを目指しています。

HP: 週刊ABROADERS

Facebook:ABROADERS