【意外と好待遇!】インドの日系企業現地採用社員のリアルな一日

意外と暮らしやすい現地採用である私のインドでの一日を公開します。

はじめまして!日本の若手の皆さん、いかがお過ごしでしょうか?海外でのキャリア構築を目指してインドに転職しました、ヤマトと申します。この度、当サイトの連載を担当することになりました。インドで働く魅力をお届けできたらなと思います。さて、一口に"インド転職"と言っても、就労環境の情報が少ないことや不透明なキャリアパスが気になる方も多いですよね。

そこで、今回はケーススタディとして、日本時代よりグッと働きやすく、意外と暮らしやすい現地採用である私のインドでの一日を公開します。特に新卒2−3年の若手にとってチャレンジしやすく、成果につながるキャリアの登竜門となりますよ。

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インド転職の前後でプロフィールはこのように変わりました。

特に新卒2−3年目の若手の場合は転職時に年収が一時的に下がっても数年でリカバリできます。

インド転職前 <日系金融機関 一般職> 年収380万円

日本で大学卒業後、地方銀行に入社する。内勤の事務職を淡々とこなす3年間で日本経済と自身のキャリアに危機感を感じ、一念発起してインドの日系IT企業の営業職に転職する。

インド転職1年後 <日系IT企業 営業マネージャー> 年収320万(入社時) 410万円

日系企業を中心に新規開拓と既存顧客の対応、プロジェクトマネジメントを担当する。ITの知識とプロジェクトベースでの仕事にキャッチアップし、見積や提案の設計、顧客やサプライヤーとの交渉、プロジェクトのリソース管理なども行う。

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平日の過ごし方はタイトです。日中は集中してタスクを消化すること、移動の合間にも仕事を進めること、ムダな時間やトラブルにもこまめに対応しながら、一日を設計することがポイントになります。休日は主にショッピングモールやカフェ、ジムで過ごすことが多いです。その他、家では仕事に関連するコンテンツに目を通すことや、語学の学習に費やしています。今回は普段知りえない現地採用の平日の一日の様子をお見せしましょう。

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6:30 起床。BBCニュースで英語のリスニング。Live Mint, Hindustan Time, NNAインド版のニュースをチェック。

7:00 フルーツ、シリアルなどを軽めの朝食。食べ物は近所の商店やモールで購入。一食100ルピー(170円程)程度。

7:40 ドライバー付きの車で自宅から20分のオフィスへ。ドライバーがピックアップの時間に遅れたため、ソフトに叱る。

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7:50−8:29 始業準備。前日に残った仕事、メールチェック、1日のタスクリストのレビュー。

8:30 朝のミーティング。部門のメンバーのタスク確認。遅刻してきたスタッフにも寛大に対応。

8:31−9:00 得意先A社にメールの返信。2日後の新規提案のアポイントを取る。

9:01-11:30 A社アポイントに向けて資料作成。合間にプロジェクト進行中のB社の現場に電話で進捗確認しお客様にご報告。納期が近いタスクについて各担当者にリマインド。

11:31-12:18 提案中のC社から電話で今日中にサービスの見積が欲しいと催促。社内の調達部門に15時までに見積作成を依頼。オフィスボーイに紅茶を1杯、砂糖少なめで頼む。

昼食

12:20-13:00 デリバリーで届いた昼食をとる。合間にメールをチェックする。日本の家族にLINEや電話を入れる。午後の集中力を保てるようコーヒーナップをとる。

午後の業務

13:01−14:00 A社向け資料の作成を続ける。午前中に依頼したC社向けの見積を1時間以内に仕上げるよう、調達部門に再度の依頼。これくらい細かく管理してようやく当日に間に合う。

14:01−14:40 新規案件が見込まれるD社のアポイントに社用車で移動。車内ではスマートフォンのテザリングでC社の見積を取得。見た目と最終価格を手直ししてお客様に送る。調達部門にお礼メール。今度食事でもご馳走しなきゃ。

14:50 渋滞に巻き込まれD社のアポイントに遅れる予感...お客様に電話連絡を入れる。インド歴の長い社長のようで、「ゆっくり来て下さいね」とコメントを頂く。

15:10−16:00 予定より10分遅れるも、プレゼンの趣旨は無事に伝わる。社長のご紹介で次回はIT担当者の方と打ち合わせできることに。

16:01-17:00 オフィスへの帰路につく。D社の次回のアポイントに向けて、社内のエンジニアに出席を依頼。車内でB社のプロジェクトの進捗分をチェックし、お客様に電話。少し疲れたので仮眠。

17:05−18:00 オフィス着。D社のアポイントの結果を上司と日本本社にメール。日本からのフィードバックは明日だろう。

18:01−18:20 A社向けの提案書は情報不足のため、上司にフィードバックの依頼。宿題事項を整理して、タスクリストに落としこむ。

18:25 終業。少し遅めの退社。社内に残るのは駐在者の方と、インド人のシニアマネジャーのみ。

18:26−18:50 少し渋滞に巻き込まれるも社用車で帰宅。

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19:00 Fresh menuで夕食をオーダーする。今晩は中華料理の予定。

19:01−19:40 宿題事項の調査、資料の読み返し。そうこうしているうちに夕食が届く。

19:41−20:00 中華料理がちょっとスパイシーすぎる。

自習~就寝

20:01−21:10 英語の勉強。単語帳の見直し。ビジネス英会話表現を音読する。

21:10−21:30 インスタント味噌汁を飲みながら電子書籍を読む。

21:31−22:30 電子書籍にハマる。

23:00 まぶたが降りてきたので就寝。

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以上の私のスケジュールを踏まえると、インドへの転職は3つのメリットがあります。

1.食事のデリバリーやオフィスボーイなどのサービスを活用でき、仕事に集註できる。

2.通勤・客先訪問にドライバーが付き、安全かつ自由に移動できる。

3.特にシニアなインド人の対話の中で、英語の表現やビジネスパーソンとしての振る舞いを学ぶことができる。

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日本時代と比較すると、日中の勤務時間の密度が高くなり、代わりにアフター5の時間が取りやすくなりました。また、若手であっても日本人に大きな裁量やリーダーとして働きを期待する企業も多く、20代であってもマネジメントの経験を十分に積めます。日本で一般職を粛々とこなす日々と比べると、忙しくも意義深い日々を過ごせています。このように、時にシビアなインドの環境で十分な実績を積めれば、次のキャリアステップにも有効につながっていくと思います。次回以降、インドの経済環境について広げていきましょう。

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