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東南アジアNo.1の日本語メディアを目指して〜PT. KiuPlat Media代表取締役 三好辰也さん〜

不便な中でもなんとかこなしていくリアル版RPGゲームみたいな感覚が楽しくて。

2017年11月10日 16時31分 JST | 更新 2017年11月10日 16時31分 JST

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週1万部の発行部数を誇る、ジャカルタ暮らしの必携フリーペーパー『Lifenesia』。今回お話を伺ったのは、立ち上げから現在の運営までを行うPT. KiuPlat Media代表取締役の三好辰也さんです。

一度も行ったことがなかったベトナムに27歳の時に飛び込み、今はインドネシアで働かれている三好さんに、これまでとこれからのキャリアについてお話を伺いました。

フリーペーパーを通じて、海外で暮らす日本人を応援したい

三好辰也

――現在の仕事内容について教えてください。

三好:ジャカルタ在住日本人向けの週刊フリーペーパー『Lifenesia』と年刊フリーハンドブック『ジャカルタ駐在生活ハンドブック』を発行しています。

会社名の「kiuplat(キウプラット)」には、海外に住む日本人を応援したいという思いを込めました。最近は海外在住日本人のことを「和僑」と呼ぶことが増えてきましたが、「僑」という漢字は「キウ」とも読めます。

そして、「Keep It Up(頑張れ)」という英熟語の頭文字KIUと絡めて、「海外在住の日本人を"頑張れ"と応援するプラットフォーム」という意味で、この名前にしました。

――元々起業されたかったのでしょうか?

三好:親が自営業だったこともあり、「自分で事業をしたい」という思いをずっと持っていました。日本での会社勤めを早く抜け出したいと思っていた頃、たまたま「ベトナムでフリーペーパーやってみない?」と声をかけてくれたのが今のパートナーや当時の元同僚です。

東南アジアのことも何も知らなかったのですが、他に事業企画も資金の当てもなかったので、この誘いに二つ返事でとにかく行ってみることにしました。当時27歳で、怖いもの知らずでしたね......実際に来てみると、不便な中でもなんとかこなしていくリアル版RPGゲームみたいな感覚が楽しくて。

時々聞かれるのですが、正直、「将来ベトナムと日本の架け橋になるんだ」といった壮大なビジョンがあったわけではありません。それよりも、「目の前の仕事を一生懸命やろう」という思いで向き合ってきました。この姿勢は今も変わりません。

――インドネシアで起業されたきっかけは何だったのでしょうか。

三好:ベトナムでのフリーペーパー事業を他国展開したいと考え始めていた頃に、インドネシア視察に行ったことです。現在の事業パートナーと3日間滞在したのですが、初めて訪れたジャカルタの印象は、「交通渋滞がすごくて、土地勘がないと暮らしにくそう」。

フリーペーパーで発信している暮らしの情報などが、ここでなら役立つだろうと直感的に思い、この滞在期間でインドネシアでの起業を心に決めました。そこから一旦ベトナムに戻り、会社設立をして半年後にはジャカルタに戻ってきました。

3カ国、3つの立場でビジネスに関わっていく

三好辰也

――現在はインドネシアを中心にビジネスを展開されているのですね。

三好:住んでいるのはインドネシアですが、実は2016年に共同創業者としてシンガポールでも会社を作り、フリーペーパー『週刊SingaLife』の発行を開始しました。

創業メンバーはベトナムやインドネシアを一緒に立ち上げたビジネスパートナーと、ジャカルタで出会った駐在員と私の3人です。このジャカルタで出会った駐在員の彼がシンガポールの代表を務めています。また、2017年4月からは古巣であるベトナムの『週刊Vetter』のDirectorとして再度就任することになりました。

これからの数年間は、インドネシア・ベトナム・シンガポールという3カ国3つの立場で事業に関わり、各地の日本人や現地の方たちの役に立つ事業作りを強化していきたいと考えています。

――日本と海外で働くことの違いについて教えて下さい。

三好:私の場合、日本では組織に属していましたが、ここでは何事も自らの意思で取り組んでいけることが大きく違います。誰かの指示を受けるのではなく、自分で事業を動かせることが楽しいですね。

また、アジアでの生活は日本に比べて不便なことも多いので、日本人同士が横のつながりで助け合う機会が多いことも海外ならでは。困ったことがあればすぐ助けてくれますし、こちらもお返しをします。事業が大変な時にご飯を食べさせてもらったこともあるくらいで、そういった時にいただいた感謝の気持ちはずっと忘れませんね。

さらに、その国や社員たちの生活が豊かになっていくことを目の当たりにできるのは、アジアで事業をやっている醍醐味です。

事業が成長していき、日本人や現地スタッフに還元できたとき、特にインドネシアやベトナムでは日に日に国が発展していく様子に合わせるように、社員たちの生活が少しずつ良くなっていきます。その様子を見られるのは、経営者として心から嬉しい瞬間です。

自分がいただいたご恩を、次世代に返していきたい

三好辰也

――これからの三好さんの展望について教えてください。

三好:当面の目標は、今の事業を東南アジアNo.1の日本語メディアにすることです。これを実現させるためには利益を上げる必要がありますが、ただ儲ければ良いとは考えていません。

商売とは、人に喜んでもらえた分が利益になって自分に返ってくることだと思うので、まずはひとりでも多くの人に喜んでもらえる仕事がしたいですね。ゆくゆくは今のビジネス以外に、「日本人、現地の方たち双方の生活を便利にする・豊かにする」という軸で新しい価値を生み出せる新規事業の立ち上げにも挑戦していきたいと考えています。

また、人としては、起業家の先輩方にたくさんお世話になった分を、次世代の人たちに返していけるようになることが目標です。こちらで事業を興してからは、数千円を稼ぐのも本当に一苦労。

日本にいた頃の自分は、仕事を舐めていたと思いましたね。そんな創業時の苦しい時に、多くのビジネスオーナーや経営者の方たちから、見返りを求めないたくさんの素晴らしいアドバイスをいただきました。

今の私があるのは、その方たちの歴史から学ぶことができたおかげです。このご恩をどのようにして返そうかと思っていたのですが、ある時ふと「この方たちも、かつては誰かにお世話になっていたんだ」ということに気づき、それであれば自分も次世代の人たちに返していこうと思うようになりました。

将来、次世代の人たちから頼られる存在になるために、まずは目の前の仕事をしっかりやり、目に見える結果を出していきたいですね。

Ambassadorのプロフィール

三好 辰也(Miyoshi Tatsuya )

PT. KiuPlat Media代表取締役

1983年生まれ。山口県下関市出身。大学卒業後はデジタルマーケティングエージェンシーのアイレップに入社。その時の同僚と2010年からベトナム・ホーチミンで週刊ベッターを運営。2011年5月からはハノイ版を創刊。2013年4月からインドネシア・ジャカルタにて週刊ライフネシア、2016年4月からシンガポールにて週刊シンガライフをビジネスパートナーと運営中。今後も東南アジアに住む日本人を応援できるプラットフォームビジネスを展開すべく活動中。