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マレーシアに恋して ~やりたいことより、「ここにいたい」と思える場所を見つけた~

2015年10月20日 14時56分 JST | 更新 2016年10月19日 18時12分 JST

はじめまして、2011年からマレーシアで「JKids Malaysia Playground & Kids Party」という子ども向けプレイランドを事業展開している木村希と申します 。

現在マレーシア国内に8店舗、キッズ向けフォトスタジオ1店舗、

今後もさらなる拡大を目指しているところです。

今回は、私がマレーシアで暮らすことに決めた経緯についてお話します。

常夏のマレーシアに住んで早4年。

東北のド田舎で生まれ育った私は、そこでの閉鎖的な人間関係と毎冬の大雪に辟易し、

「もうイヤ!」と日本を飛び出しました。

今ではもう何度往復したかわからない日本-マレーシア間ですが、

初の海外とあってドキドキと少しの不安を抱えてこの地に初めて降り立ったのは、

5年前の自分の誕生日のことでした。

 

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▲マレーシアのシンボルのひとつ、首都クアラルンプールにあるペトロナスツインタワーツインタワーとしては世界一の高さを誇る(452m)。

 

「なんでマレーシアで起業?」とときどき聞かれますが、そりゃあもう答えはひとつ。

「マレーシアに一瞬で恋に落ちてしまったから」!

飛行機を出てタラップから降りた途端、「あ、ここだ」と無意識に思えたあの日から

ずっと、私に居場所をくれたこの国に恩返しがしたくて頑張っているんだと思います。

マレーシアは9年連続で、日本人が選ぶ「世界一住みたい国」。

その理由は、過ごしやすい気候や温かい人々、美味しい料理、そして物価の安さ......などが

よく挙げられますが、実のところ物価が日本の3分の1というのは、

少し言い過ぎかも?という気がします。

衣食住全てローカルの人々と同等に生きるならまだしも、

毎晩日本食とお酒の外食続きだったらむしろ日本よりお金がかかるのが実情。

今年の4月からはGST(消費税)6%も導入され、物価も人件費も光熱費も上がる一方。

今やマレーシアは「安いから移住する国」というわけではなくなっているのです。

私自身にとってもマレーシアは、それ以上の意味をもった国です。

 

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▲自社のマレー系スタッフ結婚式での一枚(筆者:中央)

 

先日、東京の某大学で、外国語学部の1年生向けに特別講義を開講する機会をいただきました。

意外にも皆さんマジメで(笑)、いい質問をたくさん投げかけてくださったのですが、

その中には将来のこと、就職活動に関する質問も多くありました。

私はというと、どうしてもリクルートスーツに身を固めた自分が想像できなくて

就職活動から逃げ出してしまったのですが、今や大学3年次から卒業後の選択を迫られる時代。

「好きなことを仕事にしろ」「まずは勤めて社会人経験を積め」。

時には本人の意思に反する声をかけられたり、

選択肢の多さに何をすべきか見えなくなったりすることもあるかもしれません。

ただ、私自身の考えとしては「やりたいことなんて無理に見つけなくていい」って思うんです。

実際、私は大学1年生で臨床心理士になりたいという夢に挫折して、

2年生からはほとんど大学には行かない生活を送っていました。

アルバイトを7つ掛け持ちして授業に行く時間もなかったし!

3年の頃には人生に疲れてしまい、4年次の後期を休学して海外に飛び出したという経緯があります。

それがまさか、子どもはどちらかといえば苦手な私がキッズビジネスをやるなんて、

自分にも周囲にも、思いもよらないことでした。

私は決して目的をもってマレーシアに来たわけではなく、本当に「たまたま」来ただけ。

でもこうして私はマレーシアに出逢い、

この国が大好きだと思えたからこそ何かをしたいと思ったし、その時求められていたのが、

当時はほとんどなかった「子どもの遊び場」だったのではないかなと思います。

マレーシアは今も子どもの数は増え続けているのですが、

暑くて雨も多く、外ではなかなか遊べません。

だから「屋内に公園を作る」というビジネスチャンスの波に乗った、という単純な話で(笑)。

本当に子どもが好きなのであれば保育士などになればいい。

キッズビジネスをしている私たちが見ているのは「母親」です。

いくら子どもが「Jkids」に来たいと言ってくれても、親、特にお母さま方が嫌だと思えば来てはくれないでしょう。

「大人にとって居心地のいいプレイグラウンド」、それが私たちの目指すものです。

子どもは苦手だけれど、キッズビジネスをやっている自分は大好き!

なぜなら、大好きな国で、大好きな人たちに囲まれて生きているのですから。

 

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▲インド系の友人の結婚式にて。新郎新婦もゲストたちも装い鮮やかなのがインド式!(後列中央:筆者)

 

この記事を読まれている方の事情も様々かと思いますが、現在、既に夢があるなら突き進んでみたらいい。

でも今「これだ」と思えるものがなくても、それはそれでいいんじゃないかな、と私は思うのです。

私が考える、人生において大事なことは、

自分がやりたいことを見つけることではなく、自分が「ここにいたい」と思える場所を見つけることだと思っています。

まずは自分が本当にいたいと思える国・環境に身を置くこと。

そうすると自然にその場所やそこに住む人たちの為に何かがしたくなるから。

別にそれは海外でなくてもいいのです、もしかしたら今いる場所が1番かもしれない。

それはそれで、とても幸せなことですよね!

そして、チャンスだと思ったら、面白いと思ったら、

それが本来自分のやりたいことではなかったとしても、とりあえず波に乗ってみること。

立場は後からついてくるし、経験は自信を生みます。

あとは色んな場所に行って、そこにしばらく身を置いてみる。

「ここだ」と思える場所には、きっと私たちが来るのを待っている人がいるから......。

10月には母校の高校での講演も控えています。

こういう卒業生がいるということ、日本で生きる以外にも選択肢があるということを知ってもらえるだけでも、私の生き方に意味はあるのかなと感じています。

経営者としてまだまだ未熟な私ですが、大好きなここママレーシアで、いけるとこまで突っ走ります!

 

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▲事業展開する「Jkids Malaysia Playground & Kids Party」にて

 

マレーシアから愛をこめて♡

 

ライター

木村 希/Nozomi Kimura

1988年、秋田県生まれ。山形大学在学中の2010年に初渡馬。マレーシアの魅力にハマり、2011年12月に子どもの遊び場"Jkids Malaysia Playground & Kids Party"1号店をオープン。現在マレーシア国内で8店舗、キッズ向けフォトスタジオ1店舗を展開する。

2014年AERA新年合併増大号にて『アジアで勝つ日本人100人』に選ばれる。3月にはNHK BS1特番『ひうらさとるのアジアで花咲け! なでしこたち』にて番組初のマレーシア編、若手女性経営者として特集される。ダイバーでランナー、近々ゴルファー。夢はマレーシア観光大使になること。

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