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ビジネスチャンスを逃すな!ミャンマーの農村で、物流も金融も農業もすべてやる理由

誰も訪れない僻地の村にビジネスチャンス?

2017年09月25日 11時10分 JST | 更新 2017年09月25日 11時10分 JST

こんにちは! 前回は、ミャンマーの田舎にて、夫婦でソーシャルビジネスを立ち上げたことをお伝えしました。今回は、事業開始から2年が経過した現在の私たちの仕事について書きます。

誰も訪れない僻地の村にビジネスチャンス?

加藤彩菜

私たちがミャンマーで行っている事業名は「ボーダレスリンク」といいます。リンク(LINK)というのは、繋がり・結ぶ・協力するといった意味で、ミャンマーの村々をつなぎ、村を様々な可能性と結びつけ、村人と協力して社会問題を解決しています。

事業のベースは、村々を繋ぐ物流インフラ。今までに20以上の村々と関係を築いてきました。

調査当初は、整備されてないでこぼこ道の先にある村々をひとつずつ周り、やりたいソーシャルビジネスについて話をしてきました。行く先は、外国人が訪れたことのない村、もっと言うと外部の人間が普段は踏み入れないような村ばかりでした。

そこに突然日本人がやって来たとあって、物珍しいものを見るように村中の人々が集まってくることもありました。そこに全く聞いたこともない「ソーシャルビジネス」という概念を持ち込むのだから尚更です。

「道が悪くてなかなか村から出られない」「仕事がなくて家族が出稼ぎに行き、連絡がつかなくなっている」といった村人の声を聞きながら、自分には何ができるのだろうと考え続ける日々でした。

僻地にある村々は都市部から辿り着くまでにとても時間がかかるため、こんなところにビジネスをしに行こうなどと思う人はあまりいません。そこが私たちの課題であり、チャンスでもありました。

ソーシャルビジネスのチャンスというのは、収益をあげられるビジネスと、そこの社会問題を解決するというふたつのチャンスが同時に遂行できることだと思っています。

村ひとつへ行くまでの時間がかかっても、隣村まではさほど遠くなかったりします。こうした村々をエリアとしてまとめて、一気に商品を届けます。そうすれば各村へ行く手間や時間は効率化されます。

一つひとつ村へ行っていたら採算が合わないものも、効率化することでビジネスチャンスがあるはず......。そうして農村部でのネットワークを築けたら、それに様々な商品サービスをのせることもできて、事業の広がる幅も大きい、と考え走り始めたわけです。

ミャンマーの村で、物流も金融も農業もぜんぶやる理由

加藤彩菜

「借金が多くて困っている。金利が高いブローカーにしか借りられない」

「使い過ぎは良くないと分かっているが、農薬の正しい使い方を知らない」

生活に必要なモノを届けることから始まった私たちの事業でしたが、こうした声を受け、今では金融サービスや農業指導など事業の幅を広げています。

村人の声をちゃんと聞き、常に誠実に関係を築いていくように、村人とのやりとりには特に気をつけてきました。そうした丁寧なコミュニケーションが村との信頼関係に繋がり、村のほうから様々な相談や依頼をしてくれるまでになりました。今も、色々な話を村人たちから聞くことができます。

「仕事がない」「何の作物を作れば収入が増えるか分からない」。こうした声に応えられるよう、村のためにできること、常に新しいことを考えて実行していこうと思っています。

インド農村部のソーシャルビジネス「ドリシテ」

加藤彩菜

実は、事業立ち上げの時に、私が参考にしたソーシャルビジネスの事例があります。

それは、インドの「ドリシテ」という社会的企業。

ドリシテも農村部をつなぐ物流のビジネスに始まり、マイクロファイナンス、IT、教育、医療、職業訓練など多岐に渡る事業を展開していて、「農村部でニーズがあるものは、価値があれば何でもやる」がモットーだそうです。

私たちはまさにミャンマーでも、同じことをしようとしているわけです。村で必要とされていることで、彼らの問題を解決し希望になりえることなら何でもやるつもりです。

ドリシテは今や1600 以上のフランチャイズをもち、5000~6000人 の雇用を創出し、100万人以上の農村部の住人にプラスの影響を及ぼしているそう。ここでも重要だと考えられているのは、村人との信頼関係。ドリシテも対話を何度も繰り返し、時にはクリケットで一緒に遊んで関係作りをすることもあるのだとか!

私たちも、ドリシテの事例から学びながら現地の人々の声を大切に事業を進めていきます。物流、金融、農業、IT、医療、教育......村にとって、すべて必要とされていることかもしれません。それならば、私は全部やるつもりです!

仕事をしている私も、色々な分野を勉強することができ、とってもエキサイティングな日々を送っています。これからも私たちの村々をつなぐリンク事業、展開を楽しみにしていてください!

Ambassadorのプロフィール


加藤彩菜

加藤彩菜

1991年生まれ。中央大学哲学科卒業。 学生時代に発展途上国の貧困問題を目の当たりにし、「誰もが自分の未来に希望をもてる世界」にしていきたいと、社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社「ボーダレスジャパン」に就職。入社8ヶ月で単身ミャンマーに渡り、新規事業を立ち上げ。 ミャンマー人と国際結婚し、現在1児の母。