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【ミャンマー】海外事業の社長を辞めて4ヶ月経った今、思うこと

社長をやってよかった、そして社長を辞めてよかった。

2017年10月08日 16時14分 JST | 更新 2017年10月08日 16時14分 JST

こんにちは、加藤 彩菜です。

「ソーシャル・ビジネスをやりたい」と現在の会社に新卒で飛び込み、その入社8ヶ月後にはミャンマーで、ゼロからの起業をすることになりました。有名無実もいいところ、入社1年足らずで社長になった私......。

ミャンマーに来て1ヶ月後には事業開始することができ、1年半後には月の売り上げ230万円を越え、初単月黒字が出たはいいものの、その後赤字に転落し、「日本人である自分の給与を稼ぎ出すって難しいなぁ」と痛感しました。

社長とは何か?

加藤彩菜

自分でも思ってもみなかった、入社8ヶ月で就いた社長という立場の重さ。

社長とは何か? リーダーとは何か?

自分がどうあるべきか、どういうリーダーになるべきなのか、考え込む時期がありました。

そんな概念的な話以前に、事業を前に進めていくだけでもいっぱいいっぱい! それにミャンマー人スタッフたちがいてくれなければ、異国の地で事業を進めていくことは難しい。事業を進めることと、リーダーとして人をマネジメントすることは、私にとっては同じくらい大変でした。また人が増えると、それだけ組織のことを考えることも多くなりました。

社長になる前は、ひたすら目の前の自分の仕事を頑張っていました。

それが社長になると、自分の仕事だけ見ていればよいわけではなくて、スタッフが何の仕事をしているか、どういう気持ちで仕事をしているか、どうしたらスタッフがやりがいをもって仕事に取り組めるか。こういったことを、自分の仕事以上に考えるようになりました。

ミャンマーの農村部のために始めたソーシャル・ビジネスでしたが、村の人々の幸せを考えることはもちろん、一緒に働くスタッフの幸せも同じくらい考えるようになったのは、私が社長になって変わったことのひとつです。

リーダーは人を導き、熱意を吹き込む。

仕事を「やれ」ではなく「やろう」と言う。

2年間、社長をやってみて知ったことは、ひとりでは何もできないということ。一緒に働く仲間を大切にすること、感謝すること。言葉にすると月並だけれど、社長になる以前の私は、本当の意味ではこれらを知りませんでした。

社長をやって良かったのは、仲間の大事さに気付いたこと。

事業はひとりで頑張るものではなく、組織として役割分担をしながらみんなでつくっていくもの。それを組織に伝えるのも、社長の役目であると思っています。

自分たちの国を、自分たちで良くしていく

加藤彩菜

事業立ち上げから2年が経った頃に、それまで共に必死に働いてきた現地スタッフに社長をバトンタッチしました。

現地の社会起業家を育てたいと思っていた私と、ソーシャル・ビジネスでミャンマーを良くしたいという真っ直ぐな想いをもつ現社長。時には私を置いてけぼりにして、事業を本気で進めようとする彼の姿を見ていて、事業の舵取りを任せていくことを決意しました。

彼の「母国を良くするんだ」という熱意は、日本人の私よりも優に超えているのかも知れないな、と思わされます。

これまでの2年間、私も本気でソーシャル・ビジネスの意義をミャンマー人スタッフたちに伝えてきました。社長を交代して、ミャンマーという自分たちの国を良くするために、彼ら現地人スタッフたちがどう事業を進めていくのか、心配よりも期待の気持ちのほうが強くあります。

社長を辞めても、どんな立場になっても、仕事に対する気持ちは変わりません。もちろん、スタッフに対する気持ちも。社長を辞めた今だからこそ、できることもたくさんあります。

そして、いつだって本気で頑張っているからこそ、新しいことに挑戦しているからこそ、難しいことにも直面する。でも、それがまた自分を成長させてくれるのだから、やりがいがある。社長だろうが社員だろうが、立場は関係ありません。

社長をやってよかった、そして社長を辞めてよかった。

どんな立場であっても、自分が信じる道を前進するのみです。

Ambassadorのプロフィール


加藤彩菜

加藤彩菜

1991年生まれ。中央大学哲学科卒業。 学生時代に発展途上国の貧困問題を目の当たりにし、「誰もが自分の未来に希望をもてる世界」にしていきたいと、社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社「ボーダレスジャパン」に就職。入社8ヶ月で単身ミャンマーに渡り、新規事業を立ち上げ。 ミャンマー人と国際結婚し、現在1児の母。