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ギリシャは歴史的変化の時を迎える

2015年01月07日 20時20分 JST | 更新 2015年03月08日 18時12分 JST
ASSOCIATED PRESS
Alexis Tsipras, head of the anti-bailout Syriza party, speaks during a financial conference in Athens on Tuesday, Dec. 2, 2014. Tsipras said that Greece’s battered economy could not recover unless the money owed to other Eurozone country’s was cut significantly. The leader of Greece’s popular left-wing opposition says he will demand a massive debt haircut from bailout lenders if his party comes to power in a possible snap election early next year. (AP Photo/Petros Giannakouris)

ギリシャは歴史的な変化の時を迎えている。SYRIZA (急進左派連合)の存在は、今やギリシャとその国民だけの希望ではない。ヨーロッパ全土から、方向転換の期待を寄せられている。というのも、ヨーロッパは政策転換なくしてユーロ危機から抜け出すことはできない。1月25日にSYRIZAが勝利すれば、改革の力が強まることになる。ギリシャが行き詰まれば、現在のヨーロッパも行き詰まることになる。

1月25日、ギリシャ国民は投票によって歴史を作り、変化の兆しとヨーロッパ中の希望を引き継ぐことを求められる。それを成し遂げるには、メモランダム(EU、IMFとギリシャ政府が交わした緊縮財政策に関する合意文書)が失敗したことを批判し、また、国民が望み、勇気を出し、不安に打ち勝った時に事態が変わることを証明することだ。

ギリシャの政治変革という期待だけで、すでにヨーロッパでは改革が始まっている。2015年は2012年とは違う。

SYRIZAは鬼ではない。ヨーロッパにとっての大きな脅威でもない。理性の声である。SYRIZAは目覚まし時計であり、ヨーロッパを倦怠や夢遊病状態から立ち直らせる。これが理由でSYRIZAは2012年の時のように大きな脅威としては扱われない。変革への挑戦と受け止められている。全員からか?

全員からではない。ドイツ政府の保守派指導部やポピュリズムに走る報道関係者を中心とするごく一部の連中は、ばかげた話やギリシャのユーロ圏離脱説を改めて考え直している。

彼らは、サマラス首相のように、もう誰も納得させることはできない。今やギリシャ国民はサマラス政権を経験してきたので、嘘と真実を見分けることができる。

サマラス首相は失敗したメモランダムを続ける以外の政策を打ち出していない。自らと国民に、新たに賃金と年金の減額、増税を課した。累積利益の削減と過重課税を6年間行う中で実行してきた。サマラス首相は、ギリシャ国民に自分に投票するよう呼びかけた。そうすれば新しいメモランダムを実施できるという。サマラス首相が緊縮財政を熱心に行ったから、彼は、壊滅的に失敗した政策を拒否することは一方的な行為になるのではないかと考えている。

サマラス首相は本質的なことを隠している。ユーロ圏の一員としてのギリシャが、財政目標を達成できる政治的手段ではなく財政目標の方に熱心であることを。

こうした理由から、与党の新民主主義党とは異なり、SYRIZAは発足初日から、ギリシャ国民に対して具体的で費用対効果のバランスが取れた、財政的に安定した政策を打ち出した。貸し手との話し合い内容を無視した「テッサロニキ・プログラム」と呼ばれるものだ。

人道的な危機を止める目的をもった行動。財政的正義により、金融寡頭制はギリシャが危機に陥った4年間手つかずであったが、ついに代賞を払うことになる。経済の再出発、過去最悪の失業率対策、成長転換させるという計画がある。

国と公共施設のあり方を大胆に改革する。私たちの目的は2009年に戻ることではない、すべてを変えることだ。国を経済、モラル、倒産の危機に立たせたすべてを変える。

縁故主義、国民を敵に回す国家、脱税、税金回避、ブラックマネー、燃料や煙草の密輸。これらは何年もの間国を支配してきた勢力図の一面でしかない。この体系がギリシャを失望させたが、引き続き国家の緊急事態や危機へ恐怖という名で制圧しようとしている。

実際には、危機への恐怖ではなく、変革への恐怖である。国家の恐怖と罪悪感が、ギリシャ国民を未曾有の悲劇へと導いた。

この責任を負う者は、もし古代ギリシャの悲劇をちょっとでも知っていれば、恐れるのももっともだ。というのも、高慢さの後には報復と浄化が続くのだから!

ただ、ギリシャとヨーロッパの人々は何も恐れることはない。SYRIZAは崩壊を望んでいるのではない。ユーロ圏を救おうというのだ。そしてユーロ圏を救うことは、加盟国には不可能だ。ソブリン債が手に負えなくなっている。

債務の問題はギリシャに限ったことではなく、ヨーロッパも同じだ。ヨーロッパは共に議論を深め、また、持続可能な解決策も模索している。

SYRIZAと欧州左翼党はヨーロッパ合意についてもめている。成長に向けて残りの資源を使えるように、大部分の公債の額面価格は処理されるべきだ、返済の猶予があるべきだ、残りの借金を返済する成長項目を導入すべきだ、と。

我々は次のような返済条件を求めている。景気低迷期にあっても国を圧迫させない、そして、国民が悲観的になったり貧乏になったりしない。

ギリシャの借金は続くというサマラス首相の意見でギリシャは傷ついている。彼は交渉の障壁を引き下げたのではなく、交渉そのものを拒んだ。もしも借金が永遠と続きメモランダムが「成功体験」であったと認めたら、交渉する余地などあるのか?

今、ヨーロッパの将来について2つの正反対の戦略を目にしている。一つは、ドイツのショイブレ財務相が先頭に立った見方。同意した法律や規則 を、それが上手く行くかどうかには関わらず、実行し続けること。もう一つはユーロを守るために「何でもする」戦略だ。これはもともと欧州中央銀行のリーダーが唱えた。実のところ、きたるギリシャ選挙はこの2つの異なる戦略の合体版である。

私は様々な理由から、後者の戦略が勝ると考えている。ギリシャはソフォクレスの国で、彼は「アンティゴネー」と共に私たちに伝える。憲法が正義である、と。

このブログはハフポストギリシャ版に掲載されたものを翻訳しました。