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極限状態で描かれた絵は何を語るのか

2014年09月18日 18時08分 JST | 更新 2014年11月16日 19時12分 JST

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(左)風間博子「不動」/(右)林眞須美「四面楚歌」

死刑囚が絵を描いていると聞いて、あなたはどう思うだろうか――。

私たちは驚くほど死刑のことを知らない。

死刑囚は4畳ほどの独房で日々を過ごす。動き回ることは許されていない。

服役刑の受刑者のように刑務作業はなく、30分程度の運動とトイレ以外は座っていなくてはならない。他の囚人と話してもいけない。

刑の執行が知らされるのは、その日の朝。

毎日、今日が最後の日かもしれないと、じっと待つ日々の繰り返しだ。

死刑囚のいる拘置所の朝はしんと静まり返って、9時を過ぎると人が生活する物音が聞こえ始めるそうだ。今日はその日ではない、と。

精神状態がおかしくなる者も少なくない。

そんな中で、自分の罪と向き合うため、心を平静にたもつため、ある者は写経をし、ある者は句を詠み、そして、絵を描く者もいる。

そうした死刑囚の描いた絵画367点が、東京で展示されている。中にはすでに刑が執行された人の絵画も含まれている。

死刑制度への賛成・反対を超えて、死刑囚も1人の人間であることを知ってもらおうと、死刑廃止を訴える市民団体が開催したものだ。

決してうまいとはいえない絵も多い。画材も表現力も限られている。しかし、何か訴えかけるものがあるのか、知りたいという思いが人びとを動かすのか、死刑賛否にかかわりなく、これまでに多くの人が訪れている。

絵画展は秋分の日の23日まで開かれている。

▽ 死刑囚絵画展 ※入場無料

日時:2014年9月14日(日)~23日(火・祝)10時~21時

場所:ギャラリー大和田(渋谷区文化総合センター大和田2階)

http://www.shibu-cul.jp/access.html

主催:死刑囚絵画展運営会

共催:死刑廃止のための大道寺幸子基金/死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90/アムネスティ・インターナショナル日本