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1枚で決まる、女性の万能服「ワンピース」。金融系女子が専門ブランドを立ち上げる理由

2015年10月31日 16時57分 JST | 更新 2016年10月30日 18時12分 JST

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フォーマルにも、オフィスにも、カジュアルにも、さっと着られて、1着でコーディネートが決まる、忙しい女性の味方「ワンピース」。

あなたのクローゼットに並ぶワンピースには、1着ごとに、かけがえのないストーリーが刻まれている。親友の結婚式のために買った、とっておきの1着。デートで褒められた、お気に入りの1着。重要な仕事の日に袖を通す、勝負の1着――。

ワンピースブランド立ち上げ目指し、資金調達中

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女性にとっての万能服ともいえるワンピースに魅せられたある女性が、ワンピース専門のファッションブランドの立ち上げを目指し、クラウドファンディングサイト「A-port」で支援を求めている。目指すは、メイド・イン・ジャパンで、生地や縫製の質にこだわり、着心地の良さとスタイルアップを実現する、夢のようなワンピース。

ワンピースに救われた、ある女性起業家のストーリー

女性は株式会社Dress Press(東京・港区)代表取締役の渡部雪絵さん(35)。大学卒業後、三井住友銀行に入社し法人営業などを担当、その後日経新聞傘下の速報ニュース会社で金融・経済記者として活躍。その後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社で金融商品の開発などを担当した。私生活では2013年に第1子となる男児を出産。今年、株式会社Dress Pressを設立。女性起業家として、妻として、母として、多忙な日々を送っている。

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立ち上げる予定のブランド名は「Ayuwa Story」(アユワ・ストーリー)。「A Yukie Watabe's Story」(渡部雪絵さんという人の物語)の意味を込めた。

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渡部さんにとって、ワンピースは人生に欠かせない存在だという。金融機関で営業やデスクワークをしていた頃、記者として取材に奔走していた頃、そして結婚、子育て中、ブランド設立準備中の現在......。共に日々の思い出を刻んできた、相棒のような存在だ。あれこれ考える必要がなくさっと身に着けることができ、1着でコーディネートが完成。ただでさえ忙しい朝のひととき、何度ワンピースに救われたことか。

理想のワンピースを求めて

ワンピース好きが高じて、次第に自身にとっての理想のワンピースを思い描くようになった。上品かつ心がときめくような色・柄、スタイルが良く見えるウエスト位置やカッティング、ストレッチが効いていてハリがあり、自宅の洗濯機で洗える素材、生地も縫製もすべて日本製で、長く着られる高品質のワンピース――。そんな夢のようなワンピースは、なかなか見つからない。それなら、私が作ろう!と、ワンピース専門ブランドの立ち上げを決意した。

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ただ、新しいワンピースをデザインし、商品として世に出すには、大きなお金がかかる。型紙やサンプル制作には約50万円、量産するには約200万円。PR・販売のためのウェブサイト制作にも約100万円かかると計算。そのうち、型紙・サンプル制作の50万円を集めるため、共感した人からウェブで広く資金を集められる「クラウドファンディング」のしくみを使うことにした。

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行動力生かし、服飾の世界へ

金融や経済関係の知識は豊富だが、服飾や縫製について学んだことはない。そんな渡部さんの最大の武器は、行動力。金融での飛び込み営業や取材経験などを生かし、独自にネットワークを広げ、高品質の生地業者や縫製工場を見つけてきた。ラジオ出演をしたり、人脈を広げたりと、PRに努めている。

インターン生ら、頼れる仲間も

心強い仲間もいる。マーケティングやデザイン、PRなど独自のスキルを持つ大学生・院生の女子インターン生4人を集めた。日夜、生地のサンプルを手に議論したり、SNSなどの発信をしたり、一緒にブランド設立の準備を進めている。

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主にデザインを担当するインターンの専修大3年、野牧真衣さんは、「ワンピースって、特別な服。そんな雪絵さんの思いに共感しました。物語を生み出せる服をデザインしていきたいです」。アメリカのEC企業でバイヤー経験のある泉ローラさんは「ブランドを立ち上げる、とても面白い経験をしています。ワンピースを普段着ない方にも、Ayuwaなら着てみたいと思ってもらえるようなブランドにしたいです」と話す。

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また、キャラクター戦略プロデューサーの吉村直子さんからもワンピースの生地選びやデザインについて助言を得るほか、渡部さん自身のファッションやヘアスタイルについても総合的にアドバイスを受けている。「クライアントに似合う服を探してショッピングにご一緒することも多いですが、無難な色やデザインのものが多く、なかなか理想のワンピースに出会うのは難しい。渡部さんの『知的』で『ソフト』なイメージを大切に、『夢のワンピース』づくりを応援していきます」と吉村さんはいう。

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子ども支援のために寄付も

一児の母でもある渡部さん。未来を担う子どもたちへの支援活動に取り組む団体に対し、ブランドの売り上げの5%を寄付すると決めている。開設予定のオンラインショップでは、顧客がワンピースを購入する際に、寄付先の団体を顧客が指定できるしくみにする予定だ。一般財団法人「世界で生きる教育推進支援財団」や、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」などの団体と提携を進めている。

支援額に応じ、ワンピースやオリジナルグッズがもらえる

クラウドファンディングA-portのページではっと目を引くのは、白地に濃いピンクと紺の花柄が目に鮮やかな、新作のワンピースの写真。V字にカットされた背中のラインや、ウエストを絞り、ハリのある生地をたっぷり使ったボリュームのあるスカートなど、華やかなデザインだ。ブランド設立後は4万8千円で販売予定だが、クラウドファンディングで2万5千円を支援した人には、このワンピースが特典として贈られる。

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そのほかにも、支援額に応じてイニシャル・ロゴ入りペンや革の名刺入れ、スカーフやチーフ、バッグなどのAyuwaオリジナルグッズが特典として贈られる。来年の新作ワンピースをデザインできる権利も特典として用意している。

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11月13~15日には東京・中目黒のriver side galleryで実際にワンピースを試着・購入できる展示即売会も開く予定。「ぜひ、Ayuwa Story第一章のファンになってください」と渡部さん。詳しくはA-portへ。