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「刀てぬぐい」  時空超え、幕末志士の刀の魂を

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「刀の手ぬぐいで、武士の魂、日本の心を表現したい」とA-portでプロジェクトをすすめる善養寺ススムさん(右)と三山アツコさん

幕末の志士たちの愛した日本刀を手ぬぐいでよみがえらせようと、和文化発信の活動をし、合同会社「入谷のわき」を営む善養寺ススムさんと三山アツコさんがプロジェクトを立ち上げた。「刀の手ぬぐいで、武士の魂、日本の心を表現したい」という。

江戸は比較的身近であるがゆえに、一般の人にとって、分かっているようで実は分かっていないことが多いという。例えば「浮気」という言葉も、江戸時代には違う意味だった。 「江戸時代の浮気とは、ズバリ恋愛のことを申します。当時、ロマンチックなことは浮いた気持ちと考えられ、あまり良しとはされませんでした」と解説するのは善養寺さん。

普段目にする物や言葉がなぜそうなっているのか。「それぞれの背景にある歴史のコンテキストまで語っていきたい」。そう話す善養寺さんは元々、雑誌のアートディレクターで、現在は江戸研究家であり、イラストレーターだ。刀てぬぐいの絵柄も描いた。

実際に取材し、時には自ら体験して伝えている。ちょんまげについて書く時は、実際、月代(さかやき)を剃ってみた。「ちょんまげというヘアスタイルをすると男性は不思議にセクシーに見えた」という。

刀てぬぐいを制作する時は、高知市など実際におもむき、関係者に協力をあおいで刀を手にさせてもらった。「150年の時空を超えて握手してきました」と三山さんは言う。こうした日本刀についての取材を2016年に半年かけてしてきた。

二人によると、刀は武器としてではなく、為政者として精神の強さの象徴となる「武士の魂」。だからこそ、「刀を前にすると凜とした気持ちになる」という。

そんな刀の魅力を身近に留め置けたら。そういう気持ちで今回、刀の手ぬぐいを制作する。初めての作品は、近藤勇の「武州虎徹」、土方歳三の「奥州兼定」、坂本龍馬の「土州吉行」、西郷隆盛「城州信國」の4作品を作る。現在2作品が完成し、残りの2作品は現在制作中だ。

刀の見どころの一つで、刃に見える波模様の「刃文」を忠実に再現した。刀を作る職人の腕や時代、流派が分かり、刀を愛する人には重要な部分だ。高精細なプリント技術を駆使した。「完成した刀てぬぐいを見せると、土方歳三の子孫の方が本物よりも臨場感がでていますねといってくれました」と三山さんは話す。

こうした刀の手ぬぐいは額縁に入れて飾ることができる。三山さんは「布だけに『切れない関係』になるのでお客様への贈り物にもできます。世界唯一のアイデアを楽しんでいただければと思います」と話している。

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二人が作った合同会社「入谷のわき」は、和文化の発信をテーマに活動している。「江戸の文化を知ってもらい残していくために、つないでいく場を作りたいという。ポップな間口を設けて興味を持ってもらえるようにしたい」と三山さんは話している。

A-portで制作、宣伝費用を集めている。支援に応じたリターンがある。例えば、2500円の支援で、幕末志士の愛刀てぬぐい1振り(1枚)と刀てぬぐい大判ポストカー全4種類など。

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新撰組隊長・近藤勇の愛した武州虎徹(ぶしゅう・こてつ)=A-portより

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