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「ワーッ」「オーッ」自由に個を解放 UNiFES音楽が生む「化学反応」~AFRA、サカノウエヨースケがなぜこのイベントに

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朝日新聞メディアラボを訪れたAFRAさんとサカノウエヨースケさん=朝日新聞社撮影

体を使って多彩な音を出すヒューマンビートボックスの日本の先駆者AFRAさんと、サカノウエヨースケさんらが参加する音楽を自由に体全体で楽しめるイベントが7月、横須賀市で開かれる。障害をもつ子供たちもアーティストと一緒に舞台に立てる「UNiFES」だ。

UNiFESは、アーティストたちの演奏にあわせ、参加者がフロアやステージで、はねたり踊ったり、全身で楽しめることが特徴。「規制やルールを取り払うことで、普段気づかずに背負っている責任感や常識、恥ずかしさ、偏見を捨てて、一人の人間として、ただただ音楽を楽しめる場所、自分自身になれる場所です」と主催者はいう。

障害をもつ子供たちが対象だが、そうではない人たちも自分を解き放つことができる「化学反応が起きる場」だという。音楽療法士らが主催する前身の音楽イベント「MOYOFES」から数えて今年で6回目となる。最初は350人だったが、毎年参加者が増え、今では約600人が集まる。

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AFRAさん=朝日新聞東京本社で、同社撮影

AFRAさんは、今回が初めての参加だ。

AFRAさんは2004年、FUJI XEROXのCMで話題になったヒューマンビートボックスの先駆者。口や鼻や舌だけで、手を口に当てたり、肺で空気を調節したりして、レコードのスクラッチ音や、ベース、リズムマシンのミキシングによる音色の加工や変化など、ブレークビーツを繰り広げる。体で作り出す音は、振動として伝わるため、隣にいるとビンビンと空気の張りを感じる。聞き分けられないほど多様な音がでて、まさに体中が音の発生装置「人間DJステレオ」といった印象だ。

そのAFRA さんと、3回目の参加となるシンガーソングライターのサカノウエヨースケさんが、主催者の呼びかけで、朝日新聞社のメディアラボで初めて顔を合わせた。サカノウエヨースケさんは、インディーズとしては珍しい東京ドームでのライブをし、現在では、楽曲提供やCM楽曲制作や、俳優の米原幸佑さんとのデュオ「ヨースケコースケ」として活動する。

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サカノウエヨースケさん=朝日新聞東京本社で、同社撮影

二人はともに関西出身。軽妙な2人の会話は周囲の笑いを誘い、AFRAさん がビートを始めると、サカノウエヨースケさんが歌をつける、即席「ライブ」も開かれ、不思議なインタビューになった。

記者(朝日新聞メディアラボ 井上未雪): なぜUNiFES に参加しようと思ったのですか。

ヨースケさん:医療福祉エンターテインメント「Ubdobe」のイベントに出たりしていたら、噂を聞いてくれた方からUNiFESでという話をもらいました。UNiFESって、ビートが始まった途端、観客が動き出すんです。音が良くなると、どんどんウワーッて来る。360度、関係なく踊り出すんです。スポットライトが当たって注目されて演奏する人と、聞く人という構図ではなく、すべてが遊び場になる。好きなとこ行くし、好きな動きするし。彼らと一緒に音を楽しむんですよ。なんか、原点を思い出させてくれる。初めてギター触ったときのような。

記者 : なるほど。AFRAさんはどうしてですか?

AFRAさん
:突然こっちですかー(笑)。サカノウエさん、関西の臭いを感じました(笑)。

ヨースケさん:僕神戸です!

AFRAさん:僕吹田です!
東京でソーシャルファンクをやっている人がつないでくれました。大阪でバリアフリー音楽フェスの「TUNAGARART(つながらーと)」というのに参加していて。他にもワークショップで教えたりしてるダンサー達がいて、障害を持った人たちと一緒にダンスをするというイベントをやっていたりする。昨年初めて出たんですけど、けっこう若い人もやっているんですよ。これまで、こうしたことをやる現場がなかったけど、今、動き出している感じがします。

ヨースケさん:福祉とか、障害を持っている人と触れ合って交流する場って、施設の人や事務所同士で交流するとかいうのばっかりだった思うんですが、一般的なクラブミュージックと融合してみようとか、そういう若い人の取り組みがあると思います。

記者:AFRAさんは体自体で音楽を出す形。こうしたバリアフリーイベントで、障害者の方が一緒に踊ったり体動かしたりする時に、他のミュージシャンとは何か違うことはありますか。

AFRA さん :普段やっているのと同じですよ。興味を持ってくれるというか。ヒューマンビートボックスをやっていることも気づいていないかもしれない。口から出ているのか分からないと思っている人もいるかもしれない。それは、一般の人でも同じで、うちの親父なんかも「えー、あれ口でやってたんや」というくらい(笑)。ちゃんと見てれば分かるんですけどね。
差はなんにも感じない。体動かしたい時には動かすし。それがはっきりしてるんです。外向いてる子は外向いているし。それがまた当たり前なんやろなと。

主催者:正直ですよね。

AFRAさん:個が強いというか。同調があんまないというか。テンション高かったような気がします。
うれしくて楽しかったから、ワーッと、オーッと来ますからね。

ヨースケさん:ギューンと来ますからね(笑)。

記者:見出しは「ギューン、ワーッ、オーッのUNiFESって何?」というので参りますか。

ヨースケさん:僕、手と足が不自由な、中学生の時から仲いい友達がいるんですけど。銭湯でも、ライブでも、どこでも行くんですよ。銭湯では、裸ではいつくばって、転がるように、体ごとドボーンと湯船に行くんですよ。ただ、施設などに行くと、お風呂入るには2人職員が必要だからお風呂は我慢しましょうとか。自分で行動したいことがなかなか実現しにくい、そういうフラストレーションがあると思う。障害的には重度と言われているのですが、本人の意識としては、一般の僕らと全然変わらんから。そりゃめっちゃストレスたまるやん、て。

AFRA さん:そりゃそうだね。一般の人、健常者と言われる人と比べて、日々のストレスってすごくて、ライブで解放されるときは、すごい解放力というか。

主催者:言葉で伝えられないとか、自分が思っていることと、相手がしてくれることが、必ずしも一致していないことが多いんです。

ヨースケさん:それは街の中の生活でもそうですよね。

主催者:それがUNiFESに来て、楽しいよね、楽しいよねといって。楽しいという空間を誰かと一緒に過すというのが大事ですよね。

ヨースケさん:僕3回目ですけど、親御さんとか、偉そうなことではないんですけど、感謝されることが結構あって。お母さんとか、おじいちゃん、おばあちゃんが来て、「よかったよ」といってくれる。ライブがどうこうというより、「あんなにうれしそうにしている息子を久しぶりに見た」と。障害を持っているお父さん、お母さんとかの精神的なところも解放されているということもあるのかな。

主催者:障害のある人がありのままに動いているのを見て、障害がない人も「あんなに自由にできる、あんなにやっていいの?!」という体験ができる。

記者:AFRAさんは小さな娘さんが2人いらっしゃいますが、子供だと素直に音楽を楽しみますよね。

AFRAさん:5歳と4歳なのですが、音楽が好きで。真似てるのか分からないけど、プップップッて、やっています(笑)。素直ですね。嫌なもんはきらいとか、はっきりしてんの。(一般的に人は)どうしても社会に迎合して生きているという面がありますよね。それで成り立っていることもありますけど。ただ、自分の意見をはっきり言える。暑いときは暑いと、寒いときは寒いと言えるのがすごい大事やな、と思いますね。これ嫌い、間違ってるとか、これは好きとか。子供にはそういうことを大事にしてもらいたいし、伝えられるようになってもらいたいですね。

ヨースケさん:去年なんか、フィナーレのライブの曲で、上からバルーンが落ちて来る仕掛けだったんで、どえらいことになった。子供たちが舞台に上がってくるんですよ。テンション上がり過ぎて、マイクとって、イケイケになって(笑)。

AFRAさん:それも許されるんだと(笑)。

ヨースケさん:はい(笑)。中には、アンプをジーっと見つめてる子もいました。見た事ないみたいで。

AFRAさん:それからどーなったんですか。

ヨースケさん:ああ、ここいいとこなのに持ってかれるーと。「ここ兄ちゃんとこやから』って。 ここからは兄ちゃんの美味しいとこやから。それでいったんおりてもらって、で、最後にジャーンと。申告制なんですよ。

AFRAさん:言ったもん勝ち(笑)。

記者:トリでテンションマックスだったのですね。

ヨースケさん:その前には、小錦八十吉(konishiki)さんもいらっしゃって。太鼓をしている人もいて、さまざまなミュージシャンが演奏して、すごく盛り上がってるんですよ。去年は最後に出演だったんですが、最後には場がホカホカになってる。そして僕の演奏時間40分。普段のライブよりエネルギーずっと使っています(笑)。

主催者:お二人は新作がまもなく出ますよね。

AFRAさん:7月7日の七夕に。これがそうですhttps://www.youtube.com/watch?v=4cP5kw7f-lQ。これ、いとこがiPhoneで撮ってるんですよ。

主催者
iPhoneでとっているとは思えません。すばらしいクオリティですね。ヨースケさんは。

ヨースケさん
:僕は7月6日に。「爽快サマー」という。シングルが2つリリースになって、DVDも出ます。
UNiFESは7月10日日曜日。発売週ですね。盛り上がれる!

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インタビュー後に、写真撮影をしていると、AFRAさんの口からビートが飛び出した。すると、隣にいたヨースケさんが即興で歌をつけて、 UNiFESの歌が完成した。

UNiFESは開催費をクラウドファンディングサイト「A-port」で募っている。終了まであと数日。魅力的なリータンのチェックはこちらから。

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