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県外出身でも「地元」を元気に。サラリーマンとの二足わらじ「みんなでつくる自然史博物館・香川」事務局長の三浦大樹さん

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「県外出身だけど、できることはある」

生まれ育った場所を離れ、進学、就職する人はどれほどいるのだろうか? きっと少なくないはずだ。「地元」とは今住んでいる場所なのか、出身地なのか、育った場所なのか。

三浦大樹さんは「ナチュラリストネットワーク・香川」の中心メンバーとして活動しているが、出身は愛知県だ。大学進学のときに四国を訪れ、現在は香川で暮らしている。

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三浦大樹さん

いつの間にか、サラリーマンをしながら博物館の事務局長も兼任するように

香川県民に自然の素晴らしさを伝えるため組織されたNPO法人「みんなでつくる自然史博物館・香川」。同法人が主催するナチュラリスト養成講座を修了した人々で組織しているのが「ナチュラリストネットワーク・香川」だ。

香川県には環境や生物多様性を学べる博物館のような施設がない。そのような中で、自然の見かたを学び、その楽しさを多くの人と共有しようとする人=ナチュラリストを育てるために企画されたのがナチュラリスト養成講座だった。

とはいえ、三浦さんは県外出身者。そして検査系の仕事に就いているサラリーマンでもある。働きながら環境活動をする時間は? 体力は? 不安がないわけではない。「当時は参加するべきか迷っていたのですが、妻の『本当にやりたいことなら、やってみればいいじゃない』のひと言に後押しされ、受講することを決めました」と振り返る。

養成講座では最年少だった三浦さんだが、大学と大学院で環境昆虫学を学んでいた経緯もあり、活動を続けていくうちに「もっと自然環境について関わりたい」と強く思うようになったという。そんな姿を見たのか、「みんなでつくる自然史博物館・香川」の理事から直々に「一緒に仕事をしないか」と声が掛かり、今は「みんなでつくる自然史博物館・香川」の理事と事務局長を兼務するまでになった。当然ながらサラリーマンとしての仕事も続けているため、三浦さんは多忙を極めている。

「みんなでつくる自然史博物館・香川」主催の自然観察会で自ら講師としてフィールドに出て指導に当たる一方で、理事・事務局長として事業の計画立案、調整にも腕を振るう。事業予算を確保するためには、助成金の申請も欠かせない。まさに八面六臂の活躍ぶりだが、「要は『みんなでつくる自然史博物館・香川』が行うべき活動を検討し、活動資金を調達、そして活動を実践するのが私の仕事」と、三浦さんはこともなげに語る。

「妻には『家族の時間も大切に』と言われることもありますが、もっと自然と関わっていたいという気持ちも大きいですね」と話す三浦さんの意気込みは熱い。

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自然かんさつで子供たちの質問に答える三浦さん

県外出身者の三浦さんは香川を「人々の住んでいる所と自然が比較的近い県」と評する。日本で1番小さな県のため、珍しい動植物や手つかず自然は少ないかも知れない。しかし、降水量の少ない環境に適応するために先人たちが作った「ため池」をはじめとする伝統的な風景が今でも残っている。自然と共存するための工夫は、これからの生活にもきっと役だっていくだろう。過去から学ぶ未来がここにはある。

県外出身だからこそ、見えてくる「良さ」がある。そんな魅力を後世に伝えていくために、三浦さんは今日も二足のわらじを履いて活動している。

第1回から自然かんさつの講師役を務めている「AQUA SOCIAL FES!!」は、サラリーマンでは難しかった行政や企業、団体との新たな出会いの機会になったようだ。「イベントを通じてさまざまな立場の人たちと関わることで、苦手だった人との関わりが苦でなくなりました」。「AQUA SOCIAL FES!!」がもたらした意外な効用について語る三浦さんの顔から笑みがこぼれた。

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自然かんさつには大人も多数参加する

「ナチュラリストネットワーク・香川」が講師を務める「AQUA SOCIAL FES!! 2015 さぬきの水辺の生物を守ろうプロジェクト」(四国新聞社主催)は5月30日(土)午後1時から、観音寺市の有明浜で開催します。詳細は「AQUA SOCIAL FES!!」公式サイト内の香川県プログラムページをご覧ください。


2013年のAQUA SOCIAL FES!!の様子

参加希望の方は、公式サイトの申し込みフォームから必要事項を記入の上、ご応募ください。5月15日(金)締切、定員は120人。いただいた個人情報は当イベントの運営のみに使用します。

(取材・執筆:四国新聞社 杉上健太)

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