人々、地球、利益――The B Teamのご紹介

もしあなたが、「Plan A」すなわち現状のビジネスがうまくいっていないと考えている多くの人のひとりだとしたら、今日は素晴らしい日となるでしょう。ここに「Plan B」の拡散を使命とする「The B Team」の発足を発表いたします。

もしあなたが、「Plan A」すなわち現状のビジネスがうまくいっていないと考えている大多数のひとりだとしたら、今日は素晴らしい日となるでしょう。ここに「Plan B」の拡散を使命とする「The B Team」の発足を発表いたします。The B Team就任メンバーは14人。そのひとりとして、ここ数カ月の会議、メールのやりとりを通し、共同創立者であるリチャード・ブランソン氏(Richard Branson)とヨッヘン・ツァイツ氏(Jochen Zeitz)、他の就任リーダーから刺激を受けました。彼らは強い意志をもって、ビジネスを推し進める価値観を、四半期の所得や短期的な成長というステレオタイプを超え、「利益の追求と並んで、人々と地球を優先する」ものへと変えようとしています。

すべてを排除し、短期的な利益を追い求めるPlan Aは誰がやってもうまくいきません。これではビジネスは長期的に持続せず、従業員の満足にもつながらないのです。政府が壮大で長期的なゴールを追い求めるのに行き詰まり、力ややる気を失いかけている時にこそ、民間セクターが抜本的な変化を起こす触媒となる責任があり、またその機会もあるのです。

The B Teamメンバーの多くが今日、ロンドンでのキックオフイベントに集結します。小規模金融のパイオニアであるムハマド・ユヌス氏(Muhammad Yunus)、ユニリーバ最高経営責任者であるポール・ポルマン氏(Paul Polman)、インドの実業家であるラタン・タタ氏(Ratan Tata)、ケリング最高経営責任者であるフランソワ・アンリ・ピノー氏(Francois-Henri Pinault)、国連財団総裁兼最高経営責任者であるキャシー・カルビン氏(Kathy Calvin)、通信企業セルテルのモー・イブラヒム氏(Mo Ibrahim)、ブラジルのソーシャル企業家であるギリエルモ・レアル氏(Guilherme Leal)、ジンバブエの実業家であるストライブ・マシイワ氏(Strive Masiyiwa)、アリソン・グループのシャリ・アリソン氏(Shari Arison)、遠大集団の創業者兼会長であるチャン・ユエ氏(Zhang Yue)、ナイジェリア経済調整相兼財務相であるヌゴジ・オコンジョイウェアラ氏(Dr. Ngozi Okonjo-Iweala)など、世界各国から集まります。

私たちは、「人々、地球、利益」に焦点を置いた未来は実現可能であり、地球、個人、地域にとって良いことは、ビジネスの純利益にとっても長期的に見て良いものであると信じています。リチャード氏、ヨッヘン氏も書いておられますが、私たちは「利益の増加という従来型の変化ではなく、未来のビジネスに向けた新しいルールやモデル」を定義していきたいのです。

私たちはPlan Bの理念を着実に実行しながら、私たちがみずからに課している危機へと続く階段を、現在、そして未来のリーダーがいかにして避けるか、ということから話し合っていきたいと思っています。

個人レベルでは、人は燃え尽きてしまいます。企業レベルでは、四半期の利益や待ち構える戦いに打ち勝つことに翻弄されてしまいます。しかし共同体レベルなら、地球を明るく照らすことができます。私たちには見かけ倒しの持続性、短期的なゴールではなく、人々、地球、利益に重きを置いた戦略計画に尽力するリーダーが必要なのです。

メディアにおいては、活動に注目していただけるよう、私たちも頑張らなくてはなりません。放置されていること、機能を果たしていないことにばかり着目して、ビジネスを変えようと世界中ですでに行動を始めているリーダーや組織に注目しないのは危険なことです。

私たちのビジネス手法に根本的な変化がもたらされるように、今こそ、ビジネス精神、企業家精神の良い部分を活用し、軌道修正する良い機会であり、大きな可能性がある時なのです。個人、地域、そして企業の利益のために。

だからこそ、The B Teamに参加して、この流れの最前線にいるビジネスリーダーに注目し、彼らを互いに結び付けることで、流れを加速させるお手伝いをしていただけないでしょうか。いつものとおり、あなたからのご意見をお待ちしておりますので、コメント欄をご活用ください。

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