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世界をカバーする: ワールドポストを紹介します

2014年01月22日 16時16分 JST | 更新 2014年03月23日 18時12分 JST

アリアナ・ハフィントン

ダボス ―― ダボスからこんにちは。私は今、世界経済フォーラム第44回年次総会(ダボス会議)が行われるスイスにいます。今年の年次総会のテーマは、「世界の再形成: 社会、政治、および企業への影響」です。

私の心は今、グローバルに広がっています。私がこの地にいるのは、世界中からやってきた約2500名のビジネスリーダー、各国首脳、若い起業家たちと一緒にいられるからではありません。昨日ミュンヘンからやってきて、そして来週にはハフィントンポストのブラジル版を立ち上げるためにサンパウロに向かうから...というわけでもありません。一番大きな理由は、私たちがベルグレン研究所と共同で「ワールドポスト」を立ち上げるために、このダボス会議の場を選んだのです。

ワールドポストは、1年以上にも及んだ対話の集大成と言えます。この対話には、ベルグレン研究所のニコラス・ベルグレン会長、ワールドポスト主筆となるネイサン・ガーデルズ、編集主幹のピーター・グッドマン、そして私が加わりました。ここで語られたのは「グローバルなプラットフォーム」の必要性でした。グローバルなプラットフォームとは、世界の指導者から若者たちまでさまざまな視点を集約させることです。若者たちの声の中には、他の方法では聞き入れてもらえないものもあるでしょう。

これこそがまさにワールドポストが行おうとしていることです。「ワールドポスト」は、世界各地からのレポート、意見、分析を織り交ぜ、政治・経済のニュースから文化や芸術がもつ力についての議論まで、あらゆるもののハブ(拠点)になります。そうして、私たちの想像力を集約し、グローバルに広げていくために形作り、再形成させていきます。

ワールドポストは、グローバルに拡大する対話を求める欲求がかつてないほどまでに高まっている今、立ち上がります。「ハフィントンポスト」は、1月末にスタートするブラジル版で10か国目になります。最初の国際版であるカナダ版をスタートさせてからたったの2年半で、すでに私たちの読者の44%は、アメリカ国外の人たちになったのです。

「ワールドポスト」はベルグレン研究所とのパートナーシップにより、私たちハフィントンポストの国際ニュースを倍増させる手段にもなります。ベルグレン研究所は「考え、行動するシンクタンク」であり、世界で最も影響力のある思想家や起業家たちが関わっています。彼らは21世紀とその先のあり方を議論しています。ベルグレン研究所の豊富なリソースと輝かしい経歴の寄稿者たち、拡大を続ける私たちハフィントンポスト国際版の報道ネットワーク、そして、北京、カイロ、ベイルート在住の現地レポーターたちによる新しいチームが集結します。ワールドポストはこうした最高の伝統的ジャーナリズムに、最高のオープンメディアや新しい技術を組み合わせます。

私たちは2009年以来、長い道のりを歩んできました。当時起きたこととして、こんなこともありました。現在では国際編集責任者になっている、当時のハフポストのワールドエディター、ニコラス・サブロフは、昼食をとるためにニューヨークのオフィスから外に出たら、イスラエルの地上軍がパレスチナのガザ地区に侵攻する戦闘が発生し、ブリトーを手にしたまま大急ぎでオフィスに戻ってこなければなりませんでした。ニコラスは国際部門にいる、唯一のスタッフだったのです。

グローバルなニュースを制作するにあたり、広範囲かつ詳細に世界をカバーすることを目指します。そのために、私たちハフィントンポストの編集委員会がもつ経験と専門的な知識を惜しみなく投入していきます。編集委員会には、ニコラスと私のほかに、スペインのメディアグループ「PRISA」のCEOフアン・ルイス・セブリアン、ジョバンニ・アニェッリ財団副会長兼ラスタンパ会長であるジョン・エルカン、日本再建イニシアティブ理事長兼朝日新聞前主筆である船橋洋一、アスペン研究所長であるウォルター・アイザックソン、アルシャルクフォーラム会長であるワダ・ハンファル、eBayとファースト・ルック・メディアの創業者であるピエール・オミダイア、ザ・タイムズ・オブ・インディアの編集顧問であるディリップ・パドゴンカル、それに、Google会長のエリック・シュミットがその名を連ねています。

私たちが考える中心議題は、私たちの世界を再形成する中核となります。ワールドポストはこうした問題を徹底的に追いかけます。

将来の生計、仕事がどうなるのか。そこには若者の失業も絡んできます。

人間個人と地球の持続可能性。

政治の枠組み。

中国の将来。中国については哲学的、スピリチュアルな側面も追っていきます。

世界的規模の健康と幸福。

麻薬戦争に立ち向かうための新たなアプローチ。

そして、ストレスが重なり、バーンアウト(燃え尽き症候群)へ突き進む道は、私たちの生活、企業の収益、医療費に影響を及ぼします。

ワールドポストの主筆はネイサン・ガーデルズです。ネイサンはベルグレン研究所のシニアアドバイザーを務めています。また、ニコラス・ベルグレンとともに『21世紀のための知的な統治』の共著者でもあります。ビジネス部門の編集責任者として、2年以上ハフィントンポストのビジネス分野の報道を率いたピーター・グッドマンが、ワールドポストの編集責任者です。マーラ・フリードマンはグローバルニュースの編集長であり、ニコラス・サブロフは国際編集責任者です。

ワールドポストのスタート日には、ニコラス・ベルグレンとネイサン・ガーデルズによる「習近平中国国家主席のリーダーシップ」、ビル・ゲイツによる「世界中の数百万人の生活を改善するワクチンの可能性」、クリスティア・フリーランドによる「世界のスーパーリッチに対して増大する反感」、ブラジル元大統領フェルナンド・エンリケ・カルドーゾによる「ブラジルにおける中流階級の不満の爆発」、ヨーヨー・マによる「芸術と創造性はグローバルな共感を育むことができる」、イーロン・マスクによる「未来を形作る技術革新」、ラリー・サマーズとギャビン・ヤメイによる「グローバルな健康の平等への投資」、リチャード・ブランソンによる「どのようなビジネスが人々の生活を向上させることができるか」、パトリック・スーンシオンによる「医師と患者が医療情報を共有できるプラットフォームの必要性」、インド系アメリカ人の著者パラグ・カンナによる「グローバリゼーションと新興経済国」、ピーター・グッドマンによる「グローバルな相互関連性の結果」、ワールドポストのカイロ特派員ソフィア・ジョーンズによる「エジプトにおけるムスリム同胞団の弾圧」、私たちの中東支局長マックス・ローゼンタールによる「シリアの内戦状況」、グレゴリー・ベイヤーによる「成功の定義に幸福を含めるようグローバルリーダーを促す動き」、ビアンカ・ボスカーによる「デジタルガールフレンドを求める日本の現象」、そして、ジェリー・スミスによる「世界中で急激に増大するスマートフォンの盗難」が掲載されています。

私たちはまた、世界各地の優秀な若手ブロガーたちの記事を特集しています。そのなかには、スペイン人ジャーナリストであるカルロス・カルニセロによる「欧州連合の将来への真の脅威」、19歳のイタリア人オンラインセキュリティライターであるアンドレア・ストロッパによる「過剰に結びつけられた私たちの存在のダークサイド」、そして、同性愛者の神学者デビッド・バーガーによる「教皇フランシスコは同性愛者の権利に関するカトリック教会の立場を実際に変更するか」があります。

ワールドポストのラインナップは以上のとおりです。あなたが世界のどこにいても、ぜひワールドポストにお越しください。あなたが考えていることを私たちに知らせてくださるためには、これまでと同様、コメント欄をご利用ください。