化粧の薄さが世の中に認められるとき。「ちーがーうーだーろー!」前衆院議員の豊田真由子さんの謝罪動画を見て

すっぴん日記 第18話
Arisa ido

9月18日 月曜日 天気:快晴 肌:日焼け気味

「この、ハゲエエエエー!!!」、「ちーがーうーだーろー!」というセリフで思い出すのは、当時衆院議員だった豊田真由子さん。

彼女が今朝のフジテレビ系「Mr.サンデー」にVTR出演し、宮根誠司キャスターの独占インタビューに応じた。

あの騒動以来となる久しぶりの登場に、彼女に関するたくさんの記事がネット上に溢れた。

その多くが、彼女の化粧について取り上げた内容だった。

ハフポストでも、次のように紹介している

「豊田氏は山型だった眉毛を平らにし、茶髪を黒く短くするなど印象が変わった感じで登場」。

"強い女性"というイメージが強かった彼女の面影はなく、あまりの変貌ぶりに「別人メイク」とまで表現している記事もあった。

勝手に事件以前の彼女のメイクと比較してみることにした。

濃い眉毛の色は薄いブラウンに変わり、カーブもきつくない。

アイシャドウも薄く、まるで塗っていないようだ。くちびるは、いつも通り淡いピンクだった。

チークは、ファンデーションの色に近い。

全体的な印象は、「薄い」。

謝罪の場なんだから、化粧を薄くするのは当たり前でしょって言われるかもしれない。

しかし、そもそもなんで、謝罪会見の場では「薄化粧」にするのが当たり前といった雰囲気があるのだろうか。

それは、きっと心の底から反省している人は、「化粧」をしている余裕などない、とみんなが思うからだろう。

ファッションも同じだ。派手な服を着た人の「謝罪」を見ても、心の底から反省しているかと疑ってしまいたくなる。

すっぴんはなかなか、社会人になって受け入れられる場面は少ない。それこそ接客業では、積極的にメイクをすることを求められる。

そんな世の中で数少ない、薄化粧が"有利に働く"とき。

それはこのような謝罪会見の場だ。

しかし、彼女の「薄化粧」は、本当に反省を表しているのだろうか。

それは彼女の今後の行動や政策に示されていく。

「見た目」に踊らされず、本質を見抜く力が私たちには試されている。

◇◇◇

ハフポスト日本版でエディターとして働く私(27歳)は、2017年9月いっぱいを「ノーメイク」で過ごしました。仕事も、プライベートも、あえてメイクを塗らないことで見えてきた世界を、1カ月間少しずつ書き留めていきました。これから平日朝7時ごろ、順次公開していきます。

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