仕事に、人生に、文章に「答え」を見つけるなんてつまらない

ハフポストブログがさらに面白くなりそうです

昨日、1冊の本を買いました。

その本は、私が10年前からずっと読んでいるファッションブログを書籍化したもので、分厚い写真集です。世界中で、町中の人たちを撮影しています。ニューヨーク、パリ、ロンドンからバンコク、ヨハネスブルグ、キエフなど世界中の町の人々のファッションとスタイルを切り取っています。

『サルトリアリスト: X』(Penguin Books)。ところどころに写真家・スコット・シューマンさんと被写体のエピソードが書いてあるのですが、私は本の初めに書かれている彼の言葉に目が止まりました。

僕のブログを理解できないって言う人もいる。被写体の年代が様々だし、裕福な人もいれば、明日生きていくのに必死な貧しい人もいる。でもそういうことを言う人は、ファッションに対して「ある特定の答え」しか導き出そうとしていないんだ。僕の写真はもっと大事なことを伝えようとしているんだ。空想するためのインスピレーションと刺激だ。

この文章を読んで、私は日々携わっているハフポストのブログを思い出しました。

「日本語」「文章」という共通点はあるものの、1200を超えるブロガーさんは世界中にいますし、その視点は一人ひとり違います。なぜならそれぞれ生きてきた人生が違うからです。

そこに、ブログの「答え」はありません。もちろん、投稿のルールはありますが人々は自由に率直に自分の思いと考え方を発信します。私は読者のみなさまよりも少し早くそれを確認し、一番いい形で掲載する仕事をしています。

本日より、ハフポスト日本版は新しいシステムへ移行しました。急増するスマホ読者に合わせて、ロード時間も少なく、見やすいデザインとなっています。

そして、サイトの一番目立つトップのカテゴリー欄に「ブログ」を追加しました!(スマホで見ている方は、記事上部の横3本線のボタンを押してみてください。パソコンで見ている方は、記事上部のカテゴリー欄を見てみてください)。

今までは、ブログをまとめて「読む」ページが存在していなかったのですが、今度からは他の大きいニュースのカテゴリーと同様にどーんと構えているので、「今日はなんだかハフポストブログが読みたいな」という時も「ハフポストのブログってそもそも何?」という時も、すぐにアクセスできます。

ふつうの大学生から有名な政治家まで。保育士さんから、起業家まで。そして次はあなたのことばも。さまざまな声をご紹介したいと思います。

また、新しいシステムへの移行にあわせて、ブログ投稿フォームも作成しました。

ブログを書いてみたいけど、どうやって始めたらいいのかわからない。アイデアはあるけど、ブログにできるの?など、文章を書こうとするまでに様々な思い、不安がよぎるはずです。このフォームを活用して、まずは考えを練ったり、私たち編集部に連絡をしてみたりしてください。

「自分は、今ストーリーが思いつかないけど、この人だったら素晴らしい話をしてくれそう!」と思う人がいれば、ぜひこのフォームをその方に送って誘ってみてください。

ブログメディアとして始まったハフポスト。創設者のアリアナ・ハフィントンは、「個人のストーリーテリング(物語り)」を大切にしてきました。

2017年は、「Ladies Be Open」や「だからひとりが好き」などの企画を通して、個人の声に焦点を当てて発信しています。これからも、「私」を主語とするストーリーをたくさん掲載していこうと思っています。

あなたの「とっておき」をぜひシェアしてください。その話は、「あなた」が発信するから素晴らしくなります。なぜなら、「あなた」にしか切り取れないストーリーだからです。

最後に話は全く別の方向に。

私は、昔からおばあちゃんの服を着ることが大好きです。

ユニクロやZARAと合わせて、おばあちゃんの年代に流行った色やデザインの服を着ると、特別なスタイルになるからです。今日も、ちょっとダサいくらいの大きめのズボンと白いシンプルなTシャツを着て、街に出ました。

あなたは今日、どんな服を着ていますか。そして、それをなぜ選んだのでしょうか。

え?服の話なんか興味ない?

それなら何か別の話を聞かせてください。あなたの話は、かけがえのないくらい面白いからです。

Arisa Ido

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