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「ありのままの君がいい」という言葉、実は別のプレッシャーになっています。

すっぴん日記 第22話

2017年11月20日 06時54分 JST | 更新 2017年11月20日 06時59分 JST

arisa ido

9月22日 金曜日  天気:晴れ 肌:万全の体制

すっぴん月間も半分が過ぎ、あと約1週間で終わりを迎えようとしている。

会社以外の友人や知り合いに自分の「1カ月すっぴんキャンペーン」を少しずつ打ち明けるようになった。

そういう時に、よく言われたのがこの言葉だった。

「みんなすっぴんでいいじゃん。ありのままが一番いいよ」

この言葉は、一見優しさに溢れている。

毎日化粧しなきゃって思っている人も、ホッとするかもしれない。

しかし、私は少しだけ違和感があった。

一番引っかかったのは、「ありのまま」という言葉だった。

発言者は、女性が素顔で過ごすことを「ありのまま」と表現しているが、本当にそうなのだろうか。

ここで抜け落ちてしまっているのは、女性には「メイクをしたい」という純粋な気持ちもあるということだ。それだって「ありのまま」の気持ちのはず。

性別関係なく、今日はちょっとおしゃれしたいとか、かっこよく思われたいとか、感じることがあると思う。

それらの気持ちを無視して「すっぴん=ありのまま」と「ありのまま観」を押し付けるのは、すべての人にメイクを強制するのと同じだ。

すっぴんで自分らしさを感じる人もいれば、メイクをして自分らしさを感じる人もいる。

どちらにしろ、自己表現なのだ。

だから、私はこのチャレンジを通して「ノーメイク」をすべての人に強制したいわけではない。

当たり前になっているメイクを問い直すことで、自己表現としてのメイクを追求していきたいからだった。

シンプルに、「メイク」と「ノーメイク」で分けられる問題ではない。

面倒くさいかもしれないが、メイクを普段しない人たちに伝えたいのは、メイク=悪、すっぴん=善というわけではないということだ。その逆も。

メイクやすっぴんを選択する人が、誰からも強要されることなくその選択肢を選びとれることが一番大事だと思う。

◇◇◇

ハフポスト日本版でエディターとして働く私(27歳)は、2017年9月いっぱいを「ノーメイク」で過ごしました。仕事も、プライベートも、あえてメイクを塗らないことで見えてきた世界を、1カ月間少しずつ書き留めていきました。これから平日朝7時ごろ、順次公開していきます。

第1話:「1カ月間メイクしません」仕事にプライベートにすっぴんで過ごすことを決めた女27歳

第2話:「すっぴんで会社に来る人なんて、会ったことないかも」旧友の言葉で、考えた。

第3話:同窓会の前に、メイクに気合いが入るのはなぜだろうか

第4話:世界に誰もいなくなったとしたら、あなたはそれでもメイクをし続けますか

第5話:雑誌でよくみる「NGメイク」特集。いったい誰目線なんだろう

第6話:女が「女装」することの快感。

第7話:仕事において、一番気をつかう相手は同性かもしれない

第8話:なんで学校で、化粧してはいけないの?この質問に答えられる人っている?

第9話:初デートで彼女がすっぴんで来たら、どう思う? 7人の男性に聞いてみた

第10話:今日はなんだかメイクする気にならない。だったら、こんなことしようよ

第11話:すっぴんの成功体験で、私はもっと自由になった

第12話:「メイク」にまつわる7つの数字を、私なりに読み解いてみた

第13話:すっぴんの広告があってもいいじゃん。矛盾だらけのお願いを会社の先輩に頼んだ。

第14話:毎週欠かさずメイクをする男性上司に、ビジネスのための「メイク」について聞いてみた

第15話:「就活するときに、メイクを始める友だちに違和感」女子大生が化粧をやめられないのはなぜ?

第16話:インスタ見て、こんなメイクに挑戦してみませんか。右も左も同じ顔しかないと嘆くあなたへ。

第17話:デパート1階の化粧品売り場、抵抗あるのは私だけ?

第18話:化粧の薄さが世の中に認められるとき。「ちーがーうーだーろー!」前衆院議員の豊田真由子さんの謝罪動画を見て

第19話:ある女性アーティストのノーメイク宣言は、なんで炎上したのか

第20話:初デートで彼女がすっぴんで来たら、どう思う? 7カ国の男性に聞いてみた

第22話:午前1時、「化粧を落とせ」という呪いをマンガにしてみた 

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