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「就活するときに、メイクを始める友だちに違和感」女子大生が化粧をやめられないのはなぜ?

すっぴん日記 第15話

2017年11月09日 07時00分 JST | 更新 2017年11月09日 07時02分 JST

ARISA IDO

9月15日 金曜日  天気:曇り 肌:しっとり、悪くない

中学生や高校生の時からメイクをしてきた人もいるかもしれないが、今も多くの学生が「メイク禁止」とされている。

「メイク禁止」の校則はなかったとしても、大人びた顔に見えることから「まだ早い」と言われることもある。

何も邪魔されずに化粧したいと、大学デビューを待ち望む人も多いのではないか。

社会人になるとメイクはマナーや身だしなみの一つとされ、毎日していくのが当たり前だと言われることが多い。大学の授業中に配られた「就活メイク講座」のビラが今でも忘れられない。

学生時代の「メイク禁止」ルールから解放され、マナーとしてのメイクを当たり前とする社会人の一歩手前にいるのが大学生だ。現役大学生の3人にメイクについて、どう思っているか聞いてみた。

メイクしてないと、変わった人に思われる

(大学2年生 Nさん20歳)

私は、基本的にメイクが好き。

ファッションについて考えることが好きだから、同じようにメイクも楽しんでいる。

でも、すっぴんになることは怖い。

自分が仲良くしているグループは、みんなおしゃれだから、ノーメイクでいくとびっくりされると思う。

すっぴんの子は、おしゃれに興味がない、オタクっぽい、変わっている、みたいにいいイメージを持たれないから、メイクは好きだけど、プレッシャーもある。

本当は、ルールなんてないはずなのに、なんでかな。

お気に入りアイテム:リセのアイシャドウ(キラキラしてるし、種類が豊富)

いつものメイクアイテム数:6アイテム

就活するときに、メイクを始める友だちに違和感

(大学4年生 Sさん22歳)

私は、中学生の時からメイクをしている。最初は自分の顔が嫌いだったから、それを変えたくて。

つけまをつけたり、アイプチしたり、いろんなものを試して、自分にぴったり合うものを探すのが好き。化粧をしない日はない。

ファンデーションは3種類持っていて、その日に合わせて変えている。外によく出る日は、日焼け止め効果が高いもの、普通の日はベーシックなもの、顔色が悪い日は白っぽいファンデーションを使う。アイシャドウも服の色に合わせる。言われたくない言葉は、「化粧濃いね」。

就活が始まると、途端に同じような化粧をしだす友達に違和感を覚える。

もっと自由に自分を表現できたらいいのにって思う。

お気に入りアイテム:Integrateのファンデーション、KATEのアイシャドウ

いつものメイクアイテム数:8アイテム

面接官に、「あなたらしくない」って言われた

(大学4年生 Kさん22歳)

肌を休めたいから、化粧をしない日もある。外国語学部に通っていて、周りはみんな華やかで、バッチリメイクを基本としているから、なかなかすっぴんでは会いづらい。

彼女たちに会わない日にすっぴんで登校している。

就活の時に普段よりメイクを薄めにしたら、「あなたらしくない」って言われたことがある。次の面接でいつものメイクをしてのぞんだら、内定をもらった。もちろん内定が出たのは、そんな理由ではないと思うが、そんなこと言われたことなかったので、びっくりした。

お気に入りアイテム:chakotのファンデーション(舞台用にも使われる)

いつものメイクアイテム数:8アイテム

私の感想:

大学生は、中学や高校の厳しい校則から解放され、幾分か自由を手に入れる。しかし、友だち同士の目をうかがう姿勢はあまり変わらないようだ。

仲良いグループが出来ると、自然とそのグループで文化が築かれ、リーダー格の人がその文化を決めることが多い。彼女たちは、規則やマナーというプレッシャーはないかもしれないが、友達から仲間はずれにされるかもしれないという生きづらさを抱えている。そのコミュニティから外されないようにメイクをしたくない時も、手にすることがあるようだ。

就活期には私の時もそうだったように、同じようなリクルートスーツとメイクをする学生が増える。それは少し異様な光景だ。

赤いTシャツ、黄色いスニーカー、ダボダボなジーンズを履いていた先輩たちが急に同じようなコンビニのおにぎりみたいなスーツで登校するようになる。そして、自分自身も...。彼女たちは、社会に出る前から個性を奪うメイクを目の当たりにし、もやもやしていた。一見、自由な空間の中で彼女たちなりの「窮屈さ」を感じていることがよくわかった。

◇◇◇

ハフポスト日本版でエディターとして働く私(27歳)は、2017年9月いっぱいを「ノーメイク」で過ごしました。仕事も、プライベートも、あえてメイクを塗らないことで見えてきた世界を、1カ月間少しずつ書き留めていきました。これから平日朝7時ごろ、順次公開していきます。

第1話:「1カ月間メイクしません」仕事にプライベートにすっぴんで過ごすことを決めた女27歳

第2話:「すっぴんで会社に来る人なんて、会ったことないかも」旧友の言葉で、考えた。

第3話:同窓会の前に、メイクに気合いが入るのはなぜだろうか

第4話:世界に誰もいなくなったとしたら、あなたはそれでもメイクをし続けますか

第5話:雑誌でよくみる「NGメイク」特集。いったい誰目線なんだろう

第6話:女が「女装」することの快感。

第7話:仕事において、一番気をつかう相手は同性かもしれない

第8話:なんで学校で、化粧してはいけないの?この質問に答えられる人っている?

第9話:初デートで彼女がすっぴんで来たら、どう思う? 7人の男性に聞いてみた

第10話:今日はなんだかメイクする気にならない。だったら、こんなことしようよ

第11話:すっぴんの成功体験で、私はもっと自由になった

第12話:「メイク」にまつわる7つの数字を、私なりに読み解いてみた

第13話:すっぴんの広告があってもいいじゃん。矛盾だらけのお願いを会社の先輩に頼んだ。

第14話:毎週欠かさずメイクをする男性上司に、ビジネスのための「メイク」について聞いてみた