BLOG

世界に誰もいなくなったとしたら、あなたはそれでもメイクをし続けますか

すっぴん日記 第4話

2017年10月24日 06時59分 JST | 更新 2017年11月12日 17時50分 JST

ARISA IDO

9月4日 月曜日  天気:曇りのち雨 肌:残業で少し脂っこい

体がいつもより重い。土日にゆっくり過ごしていた分、月曜の朝は頭と体の切り替えが難しい。

今日は、オフィスではなく家で仕事をすることを前から決めていた。

自宅などオフィス以外の場所で仕事をすることを、ハフポストでは「リモートワーク」と呼んでいる。

リモートワークの良さは、満員電車に揺られながら会社に行かなくて済むだけではない。

化粧をしなくてもいいのだ。

リモートワークとはいえ、オフィスにいる人とコミュニケーションを取りながら仕事をするのだが、チャットツールを通じて音声だけでやりとりすることが多い。

つまり「顔」は見せなくてもいい。

それは、朝長い時間かけてメイクをしたり、髪を巻いたりして会社に行く準備をする女性にとって朗報だ。

私は、どちらにしろすっぴんで過ごすつもりだったのだが、それでも気持ちは楽になった。

誰にもすっぴんを見られる心配がないからだ。

もし、私がこのまま一生リモートワークを続けるとしたら、つまり仕事上で誰とも会わないとしたら、

私はメイクをするのだろうか。

ふと誰もいないリビングでカタカタとパソコンを打ちながら考えた。

おそらく答えは「NO」だ。

だって、面倒くさいじゃないか。

だって、仕事のアウトプットに関係ないじゃないか。

そして何より、見せる相手がいないのにメイクしても、つまらないじゃないか。

メイクには、それが仕方なくやっているにしろ、自ら好んでやっているにしろ、

見てくれる「相手」が必要だと思う。

世界にもし人間が一人しかいなかったら、メイクはきっとなかった。

(それ以前にいろんなことが「ない」はずなのだが、この際すっ飛ばして考える)

会話に「相手」が必要なように、メイクも「相手」が必要だ。

私たちが、必死に雑誌や動画や口コミサイトを見てメイクを研究したり、ドラッグストアや化粧品売り場で新作商品を試してみたりするのも、見てくれる「相手」を探しているのかもしれない。

私は、その相手が自分の「すっぴん」を見ても、変わらずに接してくれる人であることを切に願う。

皮肉な話ではあるけれど。

◇◇◇

ハフポスト日本版でエディターとして働く私(27歳)は、2017年9月いっぱいを「ノーメイク」で過ごしました。仕事も、プライベートも、あえてメイクを塗らないことで見えてきた世界を、1カ月間少しずつ書き留めていきました。これから平日朝7時ごろ、順次公開していきます。

第1話:「1カ月間メイクしません」仕事にプライベートにすっぴんで過ごすことを決めた女27歳

第2話:「すっぴんで会社に来る人なんて、会ったことないかも」旧友の言葉で、考えた。

第3話:同窓会の前に、メイクに気合いが入るのはなぜだろうか

第5話:雑誌でよくみる「NGメイク」特集。いったい誰目線なんだろう

第6話:女が「女装」することの快感。

第7話:仕事において、一番気をつかう相手は同性かもしれない

第8話:なんで学校で、化粧してはいけないの?この質問に答えられる人っている?

第9話:初デートで彼女がすっぴんで来たら、どう思う? 7人の男性に聞いてみた

第10話:今日はなんだかメイクする気にならない。だったら、こんなことしようよ

第11話:すっぴんの成功体験で、私はもっと自由になった

第12話:「メイク」にまつわる7つの数字を、私なりに読み解いてみた

第13話:すっぴんの広告があってもいいじゃん。矛盾だらけのお願いを会社の先輩に頼んだ。

第14話:毎週欠かさずメイクをする男性上司に、ビジネスのための「メイク」について聞いてみた

第15話:「就活するときに、メイクを始める友だちに違和感」女子大生が化粧をやめられないのはなぜ?

第16話:インスタ見て、こんなメイクに挑戦してみませんか。右も左も同じ顔しかないと嘆くあなたへ。

lbo

ハフポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。
女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。
みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ #ladiesbeopen も用意しました。 メールもお待ちしています。⇒ladiesbeopen@huffingtonpost.jp