話題になっているマインドフルネスをやってみたら、変なクセを見つけちゃった

数字、数字、数字…。
AKI HAYASHI/Arisa Ido

新卒入社から2年間、土地を売買する仕事をしていました。

毎週、あらゆる不動産情報をかき集めて(宅配ボックスに入っているマンションチラシも!)、データを蓄積。このエリアの坪単価が少しずつ上がっている。この地域は人気がない。この土地を買ってマンション建てたら、利回りはいくらか。全部、数字で評価していました。

ハフポスト日本版に転職して、ブログエディターとして働いている今、1200人以上が登録するブログシステムから毎日20本以上記事を掲載。どの記事にも、閲覧数、SNSのいいね!数、リツイート数、シェア数が表示され、1秒ごとに数字が計算されます。

私は、大学の文系学部を卒業しました。あまり数字とは縁がない世界を過ごしていました。しかし、社会人になって「数字」はなくてはならないものに。複雑で細かい計算をすることはなくても、パソコンの画面のどこかには必ず、数字が現実を映し出していました。

こんなに自分が「数字」という評価軸に翻弄されていることに気づいたのは、先日あるイベントを開催したためです。本屋とフィットネス・ヨガスタジオが併設された「TSUTAYA Conditioning」で行われた、ハフポスト日本版Ladies Be Open「ココロとカラダのサインに気づく、マインドフルネスを学ぼう!」というイベントです。

本に囲まれたスタジオ
本に囲まれたスタジオ
tsutaya conditioning

私は、今話題になっている「マインドフルネス」にずっと興味がありました。しかし、「瞑想」というイメージ以外、あまりよく知りませんでした。なぜスティーブ・ジョブスや数々の著名な人がはまっていくのか...。1万人以上をカウンセリングした経験のあるマインドフルネストレーナーの渡辺清乃さんに登壇してもらうことになりました。

登壇者の渡辺清乃さん
登壇者の渡辺清乃さん
AKI HAYASHI

当日、渡辺さんから学んだことを少し紹介します。

そもそも、マインドフルネスってなに?

実は、マインドフルネス=瞑想ではありません。

瞑想は、マインドフルネスの方法の一つです。

マインドフルネスとは、以下の3つの状態を作ることを表しています。

KIYONO WATANABE

読んでも、よく意味がわかりませんよね。

では、3分間だけ目を閉じて、心を落ち着かせてみてください。

どんな考えが頭をよぎりましたか。そもそも、集中できましたか。

「今」の自分に注意をはらうことは、案外難しいことです。

私が実際にやってみて

うまくできるのでしょうか...
うまくできるのでしょうか...
Aki hayashi

私は、イベント中に実践した瞑想で思いもよらない思考をしていました。なんと、勝手に頭が参加者の人数を数えていたのです。何も考えないで、自分の呼吸に集中しよう!と決めたのに、1列に〇〇人座っているから、〇〇列あると...。という風に脳みそが勝手に計算を始めていました。

しかし、計算結果が出る前に、別の自分が出てきて「こらこら、何も考えちゃいけないよ」と自分を戒め始めたのです。計算を始めた自分は、何だか罪悪感でいっぱいに。

そんな2人の小さな自分の思考パターンに気づいた頃、3分間の瞑想の時間が終わりました。

「雑念を消さなくちゃ!と思った方はいますか?無意識にダメ出しをしているのかもしれませんね。評価・判断をわきに置いて、雑念もそのまま観察してみてください」と渡辺さん。

私だ!大きく手を挙げようとしましたが、そっと心にしまいました。

思ってもみない「思考パターン」を発見できて、なんだか心はワクワクしました。イベントの後も、こんなに「数字」に支配されやすい自分っていつから存在していたんだろう、とベッドの中でもぐるぐると考え、不動産業やメディアで一生懸命働いている自分に気づいたのです。

あなたの「思考のクセ」を見つけてみよう

私の場合は、「数字」でした。文系の自分とは無縁だと思っていた世界が、実は頭の中を駆け巡っていたのです。それは、不動産で働いていた時からの「クセ」だなと気付いたのも、今。

「上司に報告するときは、必ず計算機を持ちなさい」「外部に伝えるときは、メッセージだけじゃなくて数字を」どちらも社会人になってから教わった言葉です。私はいつしか、便利な「数字」で支配されていました。

しかし、数字以外の評価軸も大切なはず。数字では表せない感情、思い、そして経験...。

自分の中に「軸」を複数持つことは、もっと自分の表現を豊かにしてくれるかもしれません。

私は、「マインドフルネス」のイベントからこんなことを学んだのでした。

あなたは、どんな「思考のクセ」がありますか。

まだ考えもしなかった自分に出会うために、「好奇心」を持って実践してみてはいかがでしょうか。

登壇者の渡辺さんと参加者と記念写真
登壇者の渡辺さんと参加者と記念写真
aki hayashi

lbo

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