メイクを毎日するのが、面倒。長年落ちない化粧品があったら、あなたは使いますか?

すっぴん日記 第29話
arisa ido

9月29日 金曜日 天気:晴れ 肌:ぷりぷり

今日で平日のすっぴんも最後となる。

会社の人にも伝えた。

普段メイクしている同僚にアンケートをとったら、こんな声があった。

【質問】(化粧している方へ)ノーメイクで仕事したいなって思うことありますか?

【回答①】思う!でも無理です。時短を追求して毎日5分でフルメイクできるようになったのでなんとかなってます。会社までノーメイクで来て急いでトイレでやったことも何度か。

【回答②】時間の節約になるからできればノーメイクがいいです。人に会わないとき、リモート作業の日はノーメイク派です。

【回答③】物理的に時間かかるし、肌も休ませたいからノーメイクで仕事したいと思う日はあるけど(実際リモートの日はノーメイクです)...。

ノーメイクを受け入れる社会があれば、時短のためにすっぴんで出社したい。

忙しさの中でメイク時間をいかに削れるかを日々葛藤している人も少なくないはず。

その中で、面白い回答があった。

【回答④】毎朝化粧する時間も、帰ってきてメイク落としする時間もったいない。 寝たい。というのが95%。

だから、10年ぐらい前に、眉毛をアートメイクにしました。 あのとき、口紅もアートメイクにすればよかった! もう薄く色落ちしているので、もっかいやりたい!

「アートメイク」を知っている人はどれくらいいるのだろうか。

Getty Images/iStockphoto

タトゥーのように、皮膚の中に色素を染み込ませ長い期間デザインを持続させることができる。

眉やアイラインで「アートメイク」をすれば、毎日のメイクがだいぶ楽になるし、何もつけないまま出ても、化粧をしているようだ。

刺青と違うところは、永久に同じ濃さを保てず、時間とともに色が薄くなること。

少しの施術で毎日メイクする時間が短くなれば...。と願っている人にとっては朗報だ。

実際に「アートメイク」をしている同僚も子育てと仕事で一番忙しい時に実施したため、生活がだいぶ楽になったようだ。もちろん、興味ある人は信頼できる医療機関のもとで試してほしい。

おしゃれではなくて、「この人、(忙しくても)ちゃんとしている」って思われるためにやっていた、とアートメイクをしている彼女はこっそり教えてくれた。

アートメイクの需要はまさに「メイクはマナー」と謳う社会にある。

そうすると、簡単に「アートメイク」に飛びつけない自分がいた。

何もつけなくても化粧をしているように見せたい。

でも、それはメイクをすることが当たり前の社会が前提にある。

私は、この29日間を通して、メイクできる、できないを誰もが選択できる社会になったらいいと伝えてきた。メイクが面倒な人はしなくてもいいし、メイクに興味ある人はとことん追求する。そんな世界がいい。

「アートメイク」は「メイクの面倒くささの改善」を短期的に叶えることができる。

しかし、みんながメイクをすることが当たり前になることで次世代の人の「ノーメイク」という選択肢を奪うことになるかもしれない。

そんなちょっと複雑なことを考えている自分がいた。

それでも、育児、家事、そして仕事を一人で頑張って担ってきて、嬉しそうに「アートメイク」の便利さについて説明している同僚を簡単には否定できなかった。

◇◇◇

ハフポスト日本版でエディターとして働く私(27歳)は、2017年9月いっぱいを「ノーメイク」で過ごしました。仕事も、プライベートも、あえてメイクを塗らないことで見えてきた世界を、1カ月間少しずつ書き留めていきました。これから平日朝7時ごろ、順次公開していきます。

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