profile image

熊代亨

精神科医、ブロガー

1975年生まれ。信州大学医学部卒業。地域精神医療に従事する傍ら、現代の社会適応や心理的充足について、ブログ上で発信を続けている。“精神科臨床の「診察室の風景」と、ネットコミュニケーションやオフ会からみえる「診察室の外の風景」との辻褄合わせ”に拘っている。著書に『「若作りうつ」社会』(講談社)、『ロスジェネ心理学』(花伝社)など。
朝日新聞社

欧米人がイスラム国に惹かれる理由とは

最近は、"「イスラム国」に欧米の若者が引き寄せられている"ニュースを頻繁に見かける。残忍で過酷な戦闘に参加する者も沢山いるという。その背景には、英語が通じるとか、"レッドブルなどの贅沢品"が提供されているからだとか、色々な背景があるのだろう。ともあれ、リンク先によればイスラム教への信仰心はさほど強く無い。それより目についたのは、
2014年09月15日 00時05分 JST
Ralf Cornesse via Getty Images

老けたっていいじゃないか!若さばかり望む風潮はおかしい

そもそもの疑問として、どうして若さが大切なのか。特に、美容上の若さの重要性とは、一体何なのか?これが十代~二十代の男女なら、わからなくもない。だが、四十代~五十代ともなれば、もう若い若くないという年齢でもあるまい。人生の過半を生き、社会的にも一定の立ち位置を獲得している大の大人である。「四十歳になったら人は自分の顔に責任を持たねばならない」という言葉もあるように、これまでの経験や蓄積が顔に刻まれ、それが新しい魅力を醸し出すようになる時期でもある
2014年07月20日 18時04分 JST
shutterstock

自分に合いそうな相手を見つけるだけが出会いの能じゃない

そういえば、恋愛相談のたぐいで「自分に合わせてくれそうな相手」「自分を受け入れてくれそうな相手」を探しましょう的な文面を見かけるたびに、何かおかしいというか、違和感を覚えていたけれど、やっと言語化できそうなのでメモっておく。「自分に合わせてくれそうな相手」や「自分を受け入れてくれそうな相手」を探す発想は、探すという点では能動的だ。でも、いざ付き合い始める段になった時に能動的にならなきゃいけないのは、相手のほうであって自分ではない――そこのところは受動的だ。
2014年05月25日 17時24分 JST
Photo Researchers via Getty Images

移民を前提とした先進国/移民を前提としない新興国、それぞれの少子高齢化

上記の続きとして、少子高齢化にまつわる文脈やお国事情の違いを意識しながら、まとまりの無いことを書いてみる。宗教や民主主義などもそうだが、ある思想やシステムを別の国に移植すると、移植元の国と移植先の国の違いによって齟齬や変質が生じるのが世の常だ。少子高齢化の問題も、そうした齟齬や変質を含んでいるようにみえる。
2014年05月09日 00時41分 JST
tunart via Getty Images

「努力」についてまわる高度経済成長期の呪い

「努力」。この言葉をやたらと礼賛する人がいる。努力さえすれば必ずなんとかなる。人間、努力が肝心だ。努力せよ、努力せよ、努力せよ……。私も努力は大切だと思う。しかし、[努力すれば必ず何とかなる]とは思っていない。努力は、成功するための必要条件かもしれないが、十分条件ではない。
2014年04月26日 18時49分 JST
Bloomberg via Getty Images

マイルドヤンキーに「貧困」「反知性主義」が短絡される現象について

若者文化の表象を理解する糸口として「ヤンキー」「マイルドヤンキー」といった言葉を用いるのは悪く無いと思うし、そこからマーケティング論を展開するのも面白い。だが、そういうストーリーから「マイルドヤンキー=貧困」となり、あまつさえ「マイルドヤンキー=みんな馬鹿」的な誤解を生みそうになっている現状は、ウヘェ、と思わずにいられない。
2014年03月28日 14時18分 JST
足成

育児お役立ちアイテムは何を与え、何を奪うのか

空気清浄機は新米パパママには必須品だった(別の用途で) - 新米パパのイクメン(育児)日誌。生身の人間では気付きにくいものが、機械やセンサーの性能によってカバーされる――有史以来、繰り返されてきたことだと思う。上記リンク先は、空気清浄機のセンサーを子育てに応用した面白い例だ。昨今は共働きの家が多く、子育てする親はとても忙しいから、こういうアイデアは素敵だと思う。
2014年03月26日 17時17分 JST
GEORGES GOBET via Getty Images

google検索の神様は誰を贔屓して、誰を見放すのか

Rootportさんは、テクノロジーの進歩・事物の明るい部分をブログに書かれることが多くて、それは好ましい性質だといつも思う。『デマこいてんじゃねぇ!』が、進歩の哀しい部分、獲得の代償、置いていかれる人々のことをブログの主題に据えるのは、なんだか似合わない。キャラクターじゃないと思う。
2014年03月20日 18時10分 JST
足成

私がネットで「承認欲求」を使おうと決めた理由

最後に、「承認欲求と私」というか、この言葉に対する個人的な思い出を書いておく。先日、あるオフ会で、「承認欲求って言葉が広がったのって、シロクマさんが"戦犯"だよねー」と言われた。私はネット上で承認欲求という言葉を使い始めた言いだしっぺではないが、まあ、沢山使っていたのは事実だから、うーん......言わんとしていることはわからなくもない。
2014年03月02日 16時46分 JST
熊代亨

「"「若作りうつ」社会"を読んだ。」を読んだ。

拙著に早くも感想を頂きました。匿名ダイアリーですが、筆者はid:internusさんとの事です。ありがとうございます。拙著を手に取られる方って、たぶん三十代~五十代ぐらいと想像していたので、二十代からのリアクションは意外でもあり、ワクワクするものでもありました。
2014年02月26日 15時08分 JST
Kodansha

「年の取り方がわからなくなった社会」と「コミュニケーション能力」

私がインターネットを触り始めたぐらいの時分から、以下のような発言をよく見聞きしました。「三十歳になってみたけど、思ったよりも子どもっぽかった」「実際に大人になってみたら、子どもと大して変わらなかった」こうした発言をみるたび、当時の私は強い違和感を覚えたものです。
2014年02月24日 16時36分 JST
足成

ネットで「承認欲求」が使われるようになっていった歴史

この記事では、インターネットやメディア上で承認欲求という言葉が使われるようになっていった経緯について、個人的にまとめてみる。現在、承認欲求という言葉はネットスラングのように用いられている。と同時に、著明な学者さんが「承認」という言葉を使ったり、承認欲求をメインテーマにした本が売られたりもしている。だが、こうした風景が昔からあったわけではない。
2014年02月23日 17時10分 JST