1960年代を象徴する魅力的な自動車広告の数々

米自動車雑誌『Car and Driver』が、1960年代の自動車広告の特集をウェブサイトで公開している。

米自動車雑誌『Car and Driver』は、どうやら最近アーカイブの鍵を再発見し、それを有効に使っているようだ。先月公開した豪華な1950年代の自動車広告の特集に続き、現在は1960年3月から1969年12月までのクルマをカバーした特集をウェブサイトで公開している。この特集は、60年代を象徴するクルマが多数登場する魅力的なコレクションとなっている。

アメリカのレース界では伝説的な存在として知られるキャロル・シェルビー氏のファンで、特に彼の手掛けた「マスタング」が好きであるなら、きっと気に入るに違いない2つの広告がある。1つは、1965年7月の「GT350」の広告。 こちらは大量の文字に写真が1枚となっており、米ドラマ『マッドメン』に登場するドン・ドレイパーたちのような広告チームが間に合わせで仕上げた作品を採用したのかもしれない。しかし、1965年12月の広告ではコピーライター・チームも問題解決に至ったようで、大胆な太字で堂々と「Shelby GT350 is 'Son of Cobra'(シェルビーGT350はコブラの息子だ)」と謳っている。また、シェルビー・アメリカンは魅力的なグッズも販売している

ヨーロッパのクルマがお好みなら、レースカーとファミリーカーの両方の魅力をアピールしたユーモア溢れるアルファロメオ「ジュリア スーパー」の広告に目が行くかもしれない。トヨタもまた、数々の記録を打ち立てた「2000GT」について誇らしげに語っている。これらの宣伝文の中でも最高なのは、BMWによる次のようなフレーズだろう。「BMWに何があるのかって? 市販車の中で最先端をいく100mph(約161km/h)で巡航できる高性能エンジンだ」 。そして、フォルクスワーゲンによる有名な「ビートル」の広告「Lemon(不良品)」も当然このコレクションに含まれている。

これら1つひとつの広告はそれぞれに魅力があるのは間違いないが、全体として見ると60年代という自動車の素晴らしい時代について物語っているように思える。今回もまた、ページの最後まで是非じっくりとご覧いただきたい

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

(2015年9月24日「Autoblog日本版」より転載)

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