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スポーツカーと環境技術の融合? トヨタ、東京モーターショーに向けて出展車両を明らかに

FIA世界耐久選手権で鍛えたハイブリッド技術が搭載されているという。

2017年10月07日 16時50分 JST | 更新 2017年10月07日 16時50分 JST

Toyota

第45回東京モーターショー2017の開幕に向け、少しずつ出展車両を明らかにしているトヨタだが、この「GR HV SPORTS concept」と名付けられたクルマは「スポーツカーと環境技術を融合した新たなクルマの楽しさを提案するコンセプトカー」であるという。まずは先行公開された画像をじっくりとご覧いただきたい。

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ベース車については触れられていないが、エクステリアの多くのパーツが変更されているものの、どう見ても「トヨタ 86」であることは明らか。着脱式となったルーフは、トヨタでは「タルガトップ」とは呼ばず、"トヨタ伝統のオープンスポーツ「トヨタスポーツ800」(通称・ヨタハチ)や、「スープラ」にも設定された「エアロトップ」スタイルを採用した"と説明されている。

センター出しとなったエキゾーストも含め、おそらく原型となったのは2014年のSEMAショーに米国トヨタの「サイオン」ブランドから出展された「FR-S」のカスタムカーではないかと推測される。車体そのものが使い回しかどうかは分からないが、ハンドル位置はちゃんと右になっているので邪推は控えよう。ちなみに、ルーフの接合部分は米国でカスタムされたFR-Sよりも綺麗に仕上がっている(というか隠されている)。

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2人分のシートの後方は後部座席が排除されている点もSEMAショーのFR-Sと同様。ただし、サイオンが取り外したルーフの収納スペースに充てていたのに対し、GRではハイブリッド・システムの駆動用バッテリーが積まれている。これが「環境技術を融合した」と謳われている理由。

86と同様にフロント・エンジン/後輪駆動のパワートレインには、FIA世界耐久選手権を戦うプロトタイプ・レースカー「TS050 HYBRID」で鍛えたハイブリッド技術「THS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)」が搭載されているという。後輪の駆動をエンジンとモーターで行うものと思われるが、具体的にどんな仕組みになっているのかは今のところ不明(外したルーフはどうするのかという疑問も)。

東京モーターショーで説明員の方に質問することにしよう。

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トランスミッションは、トヨタによれば「ボタンひとつでマニュアルモードへの切り替えが可能で、オートマチック車でありながら6速マニュアル車のような操作を楽しめるHパターンシフトを採用」したという。

ドライブ、ニュートラル、リバース、パーキングの切り替えは、センターコンソールのボタンで行うという。Hパターンでもシフトレバーを中央に戻すだけではニュートラルにならないらしい。シフトノブは開閉式で、ブッシュ式のスタート・ボタンが内蔵されている。

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86からバンパー、ボンネット、フェンダー、灯火類など各部が変更されたエクステリアは、TS050 HYBRIDをイメージしたという3段のLEDヘッドランプやアルミホイール(いずれもなかなか上手く真似ている)、ディフューザー(こちらは流石にちょっと迫力不足か)を採用して、「トヨタモータースポーツとのつながりを感じさせるデザインとした」そうだ。

ただし、ボディのカラーリングはトヨタのワークス・カラーである白/赤/黒ではなく、マットブラック一色で塗られているので、一目で「トヨタモータースポーツとのつながり」は分かり難い。全長4,395mm×全幅1,805mm×全高1,280mmというサイズは、トヨタ 86よりも155mm長く、30mm幅広く、5mm低い。

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このまま市販化されるとは思えないが、デザインやアイディアの一部はトヨタ 86に採用される可能性もあるだろう。特に重量増を抑えつつ86でオープンエアを楽しめるタルガ...ではなくエアロトップがお気に召した方は、東京モーターショーの会場でトヨタの人たちにその思いを伝えよう。「東京モーターショーでの反響」次第で実現するかもしれない。

(2017年10月7日 AutoBlog日本版「トヨタ、「86」をベースに着脱式ルーフとハイブリッドを装備したコンセプトカーを東京モーターショーに出展!」より転載)

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