ノルウェー、首都オスロ中心部への自家用車乗り入れを全面禁止に

この施策に合わせて、公共交通機関を強化すると共に、2019年までに自転車専用レーンを作る予定だそうだ。

ノルウェーの首都オスロでは、4年以内に中心部への自動車の乗り入れが完全に禁止されるようだと、英『The Independent』紙が伝えている。そう、テスラ「モデルS」に乗っているあなたも対象だ。このような全面的かつ恒久的な車両通行止めが、欧州の首都で行われるのは初めてのことだ。

オスロ市議会は、この施策に合わせて、首都中心部での市民の移動を少しでも楽にするため、公共交通機関を強化すると共に、2019年までにおよそ60kmの自転車専用レーンを作ると補足している。またバス、路面電車、商用車などは引き続き中心街への乗り入れが許される。

他の欧州の都市でも、渋滞緩和や大気汚染対策を目的とする中心街への車両規制は行われてきた。従来の歩行者専用エリアに加え、ロンドンやマドリッドでは長年にわたり渋滞税が導入されているほか、今年3月にはパリで24時間にわたる大規模な交通規制が行われた。この交通規制はナンバープレートの末尾が"偶数"の車両は市内への乗り入れが禁止されるというもので、同じような規制は昨年3月にも行われており、その時にはもちろん、末尾が"奇数"の車両が対象だった。

ノルウェーは、長年にわたり自家用車に対する取り組みに関して先端を行き、力を注いできた。政府は電気自動車を推奨し、購入者に対し手厚い補助金を提供している。テスラのような電気自動車メーカーにとって、ノルウェーはまさに"金(カネ)の成る木" のような存在という訳だ。事実、ノルウェーは電気自動車の推進に非常に積極的で、今年に入って同国での電気自動車登録台数は5万台を達成、政府計画に数年前倒しで到達した。優遇措置は免税のほか、優先駐車スペースが用意され、バスレーンも走行可能、そして街中にある水力発電を利用した充電装置も使い放題だ。その結果、何カ月もの間、ノルウェーの自動車販売台数トップは、テスラまたは日産「リーフ」だと言う。米国では到底あり得ないことだ。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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