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アストンマーティンが100周年記念モデルの日本上陸1号車をお披露目!

2013年09月13日 22時27分 JST | 更新 2013年11月13日 19時12分 JST

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アストンマーティンが創立100周年を記念して製作した特別な限定モデル「センテナリー・エディション」の1台が日本に上陸し、12日には都内でその内覧会が行われた。

ロバート・バムフォードとライオネル・マーティン大尉が、アストンマーティンの前身となるバムフォード&マーティン社を創立したのは、今からちょうど100年前となる1913年のこと。翌1914年、イギリス・バッキンガムシャーで開催されていたアストン・ヒルクライムにおけるマーティン大尉の輝かしい活躍に因み、彼らの製作したクルマは初めて「アストンマーティン」と名付けられた。それは1908年製「イソッタ・フラスキーニ」のシャシーに、コベントリー・シンプレックス社の4気筒エンジンを搭載したものだったという。

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その後「ル・マン」や「ミッレ・ミリア」などにおける輝かしいレース戦績の裏で、経営者は度々変わっていったが、1947年にオーナーとなったデビッド・ブラウンの時代には彼のイニシャルを採った「DB」シリーズが大成功を収め、レースカーだけでなくロードカーとしてもその地位とブランドを揺るぎないものにしていく。中でも1963年に発表された「DB5」は、翌1964年に公開された007シリーズ第3作目『ゴルードフィンガー』で主人公ジェームズ・ボンドが乗る通称"ボンド・カー"に採用されたこともあり、現在でも人気が高い名車の1つとなっている。

そして新しい時代の幕開けとなる2003年、アストンマーティンはウォーリックシャーのゲイドンに本社を移転。以降、主力モデル「DB9」をはじめ、ベイビー・アストンと呼ばれる「V8 ヴァンテージ」、限定僅か77台のスーパーカー「One-77」、斬新な4ドア・スポーツ「ラピード」、トヨタとのパートナーシップにより実現した衝撃的なスモールカー「シグネット」、そして現行フラッグシップ「ヴァンキッシュ」など、数々の魅力的なモデルを"Power, Beauty, Soul"という不変の理念の下、次々と送り出している。

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創業100周年を記念して2013年1月に発表された「センテナリー・エディション」は、ヴァンキッシュ、DB9、ヴァンテージ、ラピードSという現行ラインアップに設定される特別仕様で、それぞれ世界限定100台のみが製作されるという。今回、その日本上陸第1号車がプレスの前でお披露目された。

光の当たり方によって濃淡が鮮烈に変化する、美しいグレイ・メタリックのヴァンキッシュは、オーナーの好みによってシングルトーンで塗られていたが、ボンネットの先端からフロント・ウインド・スクリーンに掛けて徐々に色調が暗くなるグラデーション・カラーも注文することが可能だ。その特別塗装は通常のモデルよりさらに18時間が必要となるそうで、この100周年記念モデルでしかオーダーできないという。

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そしてもう1つ、センテナリー・エディションのエクステリアに与えられた特徴は、スカラベ(黄金虫)の羽根を象ったといわれるアストンマーティンのウイング・エンブレムが、「トランスフレックス」というエナメル・インレイが入った純銀の特別品となること。通常モデルのエンブレムも充分美しいのでその違いに気付きにくいが、こちらの写真と比べてみていただきたい。温かみのある輝きと繊細な彫刻が施された羽根は、まさに黄金虫(という気がする)。

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インテリアは、これまでOne-77専用として設定されていたシルバー・ステッチ入りのディープ・ソフト・ブラックレザーが使われ、シートのヘッドレストには同じシルバーの糸でロゴ・マークが刺繍されている。光沢が抑えられた漆黒の革は、ちょっと触らせてもらったら本当にしっとりと柔らかい。触れた感触は紛れもなくレザーなのだが、僅かに力を入れて押すと革(特に自動車用革シート)にありがちな、こわ張りがまったく感じられない。さらに、サイドの部分には同じようにソフトなバックスキンが使われているので、優しくしっかりと身体を包んでくれそうだ。「スポーツカーで革シートは滑るから嫌」と敬遠していた人でも、これなら納得されるのではないだろうか。ドアを開けた時、サイドシルに鈍く輝くプラークも、アルミではなく純銀製。センテナリー・エディションを注文したオーナーだけに贈られる「スペシャル・ギフトボックス」には、2個のガラスキーやインテリアと同じレザーで製作されたビスポーク・キーポーチ、アストンマーティンのロゴ入り純銀カフス、純銀ローラーボールペン、バング&オルフセン製高音質ヘッドフォンと一緒に、エンブレムやプラークの美しさを保つためのポリッシュ・クロスまで付いてくるそうだ。

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全車がゲイドンにある本社のファクトリーでハンドメイドされるというこの100周年記念エディション。世界限定100台ずつということで、特に日本への割り当てはその中から何台、と決められているわけではないそうだ。今から注文しても、まだ購入は可能とのこと。これから宝くじが当たったら間に合う...と一瞬考えたが、アストンマーティンの特にセンテナリー・エディションは、そうやって俄に得た大金で買うクルマではないような気もする。アストンマーティンが欲しい、という以上に、アストンマーティンが似合うと言われたい。ジェームズ・ボンド以外の男性は皆、そう思っているのではないだろうか。

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この日、会場の2階には、DB5とOne-77が2台並んで置かれていた。ロイヤル・ブルーに塗られた素晴らしいコンディションのDB5と、実車を見ると改めて前後フェンダーの造形に心を奪われるOne-77。眼福、眼福。

こちらはAutoblogの記事「アストンマーティンが100周年記念モデルの日本上陸1号車をお披露目!」を転載したものです