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今こそ気候変動に対する行動を

2014年09月02日 22時38分 JST | 更新 2014年09月02日 22時48分 JST
AFP via Getty Images
Ban Ki-moon, Secretary-General of the United Nations speaks during a press conference at the UN-City Building in Copenhagen on 23, October 2013 at the international Conference on Climate Change Global Green Growth Forum. AFP PHOTO / SCANPIX DENMARK / MADS NISSEN DENMARK OUT (Photo credit should read Mads Nissen/AFP/Getty Images)

2007年の就任以来、気候変動は私の最優先課題の1つであった。当時私は言った。次の世代に残すものを大事にしたいのであれば、今こそ断固たる世界的行動が求められる、と。その後政治課題として気候変動が持ち上がり、世界中の人々の意識が高まってきたことを私は嬉しく思ってきた。しかし危機感は残ったままだ。政府や企業はいまだに求められるペースや規模で行動できていないからだ。

時間切れは目前だ。遅れれば遅れるほど、代償は高くなる。気候変動は加速化しており、その主原因は人間の活動である。これは気候変動に関する政府間パネル (IPCC) による権威ある一連の科学報告書で述べられている通りだ。その影響はすでに農業、水資源、人の健康、陸や海の生態系へと色濃く広がっている。気候変動は経済の安定性や国家の安全性に広範なリスクをもたらしている。

私は世界を回り自分の目でその影響を確認してきた。北極から南極へ。海面上昇で危機にさらされる太平洋沿岸の低地の島々から氷河が後退するグリーンランド、アンデス、アルプスへ。モンゴルとサハラの拡大する砂漠、消滅が危ぶまれるブラジルの熱帯雨林を目にした。あらゆる場所で私は第一線にいる人々と話をした。彼らは自身の生活や将来に対する気候変動の脅威を深く憂慮している。

視察の中で私は、私たちが必要としているソリューションに政治的・財務的資本を投資しようとする政府高官や企業のトップらが増えていることも知った。こうした人々は気候変動がすべての人、すべての企業、すべての政府の問題であることを理解している。今すぐ断固たる行動を取ればリスクを回避できると知っているのだ。

9月23日、私はニューヨークの国連本部で気候サミット (Climate Summit) を開催する。本サミットの目標は2つ。2015年のパリの気候変動交渉で有意義な国際合意が得られるよう政治的意思を結集すること。そして現場の野心的な行動を促進して温室効果ガスの排出量を削減し、すでに起こっている変化に対するレジリエンス(「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」)を高めることだ。

私は各国首脳や企業、金融、市民社会のリーダーを招いた。彼らには自身のビジョンを提示し、大胆な意見を述べ、世界に必要な一大変革を支える新たなパートナーシップを築いていただきたい。サミットでは最も大きな効果が得られると思われる多くの分野に焦点が当てられるだろう。こうした分野は気候分野で非常に大きな影響力を持つ知識人やアクターがこのプリサミットシリーズに寄稿した記事中で紹介されている。

気候変動は将来の問題というだけではなく、今日の喫緊の問題なのだ。行動できるかどうかを問うのではなく、何が私たちを足止めしているのか、誰が足止めしているのか、そしてそれはなぜか、ということを問うべきである。力を合わせ、懐疑派や固着した利害関係にとらわれた人々に対抗しよう。今こそ行動を起こすべきだと政府高官や政策立案者を説得できる科学者、経済学者、起業家や投資家をサポートしよう。

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この記事は、国連の気候サミット2014 (2014年9月23日ニューヨークの国連本部で開催予定) をはじめ、気候変動がもたらす脅威に関する9月開催の各種イベントに合わせてハフィントンポストが届ける月間シリーズの一部である。本シリーズのすべての記事(英文)を見る場合はこちら

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