寄稿者

Angel Gurría

アンヘル・グリア OECD事務総長

アンヘル・グリア 1950年5月8日、メキシコ生まれ。公職を歴任後、経済開発協力機構(OECD)事務総長就任。メキシコ外務大臣(1994年12月-1998年1月)時代には、対話と合意形成を重視してグローバルな問題に取り組んだ。1998年1月から2000年12月までメキシコ財務・公共信用大臣を務め、政権交代時の円滑な経済移行を実現した。 2006年にOECD事務総長に就任して以来、G7、G20、APECなどとともに、グローバルな経済ガバナンスの基本構造の柱として、またより良い暮らしのためのより良い政策を立案・実施する際の拠りどころとしてのOECDの地歩を確立・強化している。チリ、エストニア、イスラエル、ラトビア、スロベニアを加盟させることでOECD加盟国の幅を広げるとともに、主要新興経済諸国との連携を強化してOECDの包摂性を高めている。グリア氏の陣頭指揮の下、OECDは国際租税制度改革や腐敗撲滅その他の分野におけるガバナンス枠組み改善への取り組みを主導している。またグリア氏は、女性、ジェンダー、若年層など、人々の暮らし良さを促進する新たな成長ストーリーの先導役を務めるとともに、気候変動に関するパリ協定や持続可能な開発目標の採択など、地球規模の課題に対するOECDの貢献度を高めている。 メキシコ国立自治大学(メキシコ)の経済学学士号、リーズ大学(英国)の経済学修士号を取得。妻との間に3人の子供がいる。