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海外で仕事を見つけるためのソーシャルメディア活用法

2015年07月15日 00時58分 JST | 更新 2016年07月13日 18時12分 JST
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海外居住経験、職業経験をもとに、舌鋒鋭いツイートを飛ばしまくっているネット界のご意見番・May_Romaさんが、日本でしか生きられないと思っているあなたの常識を打ち破る痛快コラム。世界的にSNSが普及している今日、求職活動でもSNSの活用は必須。MayRomaさんが海外での求職活動のためのソーシャルメディア術を教えます。

海外で仕事を探す際には、ソーシャルメディアがかなり重要なツールになります。なぜこのようなソーシャルメディアが重要かというと、転職の頻度が多い国では、人事採用のコストをカットする目的で、ソーシャルメディアをヘッドハンターや人材派遣会社の代わりに使用しているからです。 < ソーシャルメディアを使用している人が増えているので、わざわざ高いお金を払ってヘッドハンターに人探しを依頼する必要がないのです。ヘッドハンターに人探しを頼むと、採用者の年収の何割かを手数料として徴収されます。それに、ヘッドハンター自身がその会社の事業を十分理解しているわけではないので、肩書きは素晴らしいが、仕事が全然できない人、というのが来てしまうことがあるのです。

事業部長やチームリーダーが「ああこんな人が足りないな」と思ったら、ソーシャルメディアを検索し、気に入った人がいたら、何度かメッセージを交換したり、過去のプロジェクトを見せてもらったり、質問に答えてもらえば、ヘッドハンターを通す必要がありません。遠隔地に住んでいる人であれば、Skypeなどで面接します。

気に入れば対面で会って、プロジェクトをいくつかやってもらって採用するわけです。その人に仕事ができるかどうかは、試用期間中に見極めることも可能です。ダメなら首にすれば良いわけです。

May_Roma(めい ろま)

神奈川県生まれ。ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関情報通信官などを経てロンドン在住。専門分野はITサービス管理、プロセス改善、 ITガバナンス、通信業界市場調査。シラキュース大学国際関係論修士および情報管理学修士。趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、漫画、料理。著作に『ノマドと社畜』(朝日出版社)、『日本が世界一貧しい国である件について』(祥伝社)、『日本に殺されず幸せに生きる方法』(あさ出版)、『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)。海外居住経験、職業経験に基づく深い知見をもとに、@May_Romaとして舌鋒鋭いツイートで好評を博する。

Twitter:@May_Roma

日本だと、ソーシャルメディアを新卒一括採用前に学生の素行チェックに使っているなどという後ろ向きな話題が多いのですが、 日本の外ではソーシャルメディアが人事部やヘッドハンターの代わりになっているわけです。使い方が前向きなのです。

仕事を探す際に最も重要になるのがLinkedinです。日本の外では仕事にはLinkedin、プライベートな交流にはFacebookを使います。 Twitterは日々の活動を広報的に流したり、ニュースの感想を書いたりという使い方です。

Linkedinを始めるにあたっては、まずは英語で自分のプロファイルを作ります。ネイティブのプロファイルをいくつか見て参考にすれ ば良いでしょう。

日本式の表現は通用しませんので、仕事の説明や、専門性などの表現は、「書くことを職業にしているネイティブスピーカー」(例: 実務経験のある経営コンサルタント、大学経営学部の教員、ジャーナリスト、ライター、人事コンサルタント)にチェックを頼まなければなりません。

例えば英語圏では「SI」(システムインテグレーター)という表現 は通用しません。そういう職業がないからです。

日本のビジネスの世界では、思った以上に「日本式英語」が氾濫していますので、自分が正しいと思っている表現であっても、日本の外では通用しないということが多々あります。

プロファイルのチェックを、教育レベルが不十分だったり、書くことを仕事にしていないネイティブに頼んではいけません。ネイティブであっても良い文章を書くことができる人は多くはないのです。日本には数多くの英語の先生がいますが、ネイティブであっても、ビジネスの世界で実務経験がなかったり、まともな履歴書を書くことができない人が大勢います。そのような人がプロファイルを校正することは無理なのです。

言葉の使い方一つで、その人に英語力があるかどうかが、わかってしまいますから、どんなプロファイルにするかは大変重要です。

また、検索に引っかかりそうなキーワードを埋め込んでおくのも重要です。働いてくれる人を捜している会社はキーワード検索で候補を探すので、検索されやすい単語を埋め込んでおかなければいけません。ネイティブのプロファイルを読み込んだり、ネットで自分の専門関連のサイトを読んで、話題になりやすい単語を探すと良いでしょう。

次に興味があるコミュニティに入ります。そこで質問をしたり、メンバーの質問に回答して行きます。すると知名度が徐々にあがるの で、友達ができます。友達ができたら「俺は仕事を探している。これとこれができるが、誰か探している人を知らないか」と聞いてみます。とにかく聞き回ることが重要です。

Linkedinにはプレゼンテーションや自分の書いたレポートなどを載せる「ポートフォリ掲載機能」がありますから、自分の仕事を掲載してアピールするのも重要です。文章作成能力や企画力、分析力などをアピールすることが可能です。

Linkedinには仕事を検索する機能もありますし求人広告も出ていますから、仕事を検索して、気に入ったものがあればどんどん応募してみると良いでしょう。

次回は海外で通じる職歴を作る方法について説明します。

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谷本真由美(@May_Roma)

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