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発達障害の子にも修学旅行は平等にやってきます

2017年06月26日 00時36分 JST

Twitterを眺めていると、眼を疑いたくなる他校の事例も流れてきます。

ここにも書いてますが、うちの小学校は担任の先生も校長先生も、副校長先生もスクールカウンセラーさんもソーシャルワーカーさんも、皆さんすごく理解してくれてます。専科の先生も、娘の好きな教科を空き時間に個人指導してくれていて、その時間だけはなんとか本籍校の門をくぐることができます。他にも新入生で聴覚過敏の子がいれば、難なくイヤーマフの許可が出てたり、授業中にガヤガヤしてくると先生がその子にイヤーマフを渡してくれるそうです。

保護者面談のときなど校長先生が直々にお茶を入れてお持ち下さり、すっかり恐縮してしまいました。

......まてよ。

もしかして俺、恐れられてる?

実は、娘がまだ2年生だった頃、前任の校長先生や担任の先生と娘の不登校についての面談時、父親の私が乗り込んでいって、学校側の対応で疑問に思える点を時系列にまとめたノートを校長室で読み上げたことがあります。校長先生も「そのような対応が本校であったとしたら、公立学校としてあってはならないことで、厳に申し伝えておきます」と真摯に受け止めて下さったことがあります。*1

ですが、そうしたことをするまでもなく、大方の先生も、教育相談室の方も、もちろん通級の先生方も、もともと皆さん理解のある土地柄なのかもしれません。聞くところによると、私が小学生だった頃は全国のPTAの手本にされるぐらいだったと、当時PTA会長だった母が豪語しておりましたので話半分に聞いておいていいと思います。

修学旅行に行けなければビターチョコを食べればいいじゃない

早いもので、そんな娘も小学6年生。ライブラリ・スクーリングの我が家にも、修学旅行は平等にやってきます。先日、いよいよ保護者向けの説明会がありました。

親としては、どんなに家計が苦しくても、何とか修学旅行だけは行かせてあげたい。

担任の先生も、途中参加・単独行動・宿舎別部屋なども念頭に入れて様々に配慮してくれて、何とか修学旅行だけは来てほしい。

そしてクラスメイトたち、班割りのときに自分たちが仲のいい友だちと一緒の班になりたい気持ちをまずは飲み込んで、みんなで話し合って娘と仲のいい子たちとを先に割り振ってくれて、それから自分たちの班割りを始めたのだそうです。

なんという心遣いでしょうか。小学校6年生で、こういう配慮ができるんですね。自分の小6の時などチューチューを咥えながら神社で野球をやるか、ラジオを修理すると称してエントロピー増大則を証明するかしかできなかったとおもいます。

しかしです。

娘は、どんなに学校や先生や友だちが配慮してくれたとしても、感覚過敏や理由のわからない不安、みんなと一緒に行動するということ自体がストレスで、集団行動がそもそも無理だという、どうにもならない症状なのだそうです。

なんとか期待に応えたい気持ち、行きたいという気持ちはあっても、行けないものは行けないらしいのです。

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(CC) by Qwert1234, Wikimedia commons.

通級では、修学旅行先の昆虫や自然について、事前学習もしています。

先日、担任の先生からご提案がありました。

せっかく自然を楽しみにしていて、行きたいという気持ちもあるのでしたら、親子で同じ日に、同じ場所へ家族旅行をされてはいかがですか? そこでもし、本人が途中で合流したくなったら、いつでも歓迎します。旅行会社との交渉なんてなんとでもなります。途中で無理だと思ったら、またご両親と旅行を楽しんで下さってかまいませんから...

本当に、すばらしい先生に出会えたと同時に、発達障害というのは、こんなにも親をビターな気分にさせてくれるのかと、実感した次第です。

*1:これは、社会学者でいじめ研究がご専門の内藤朝雄さんが、「男子の暴力的ないじめには警察に通報、女子の陰湿ないじめには訴訟を起こせるように時系列で記録を取っておくとよい」とどこかで仰っていたのを参考にした行動でした。

(2017年6月4日 AS Loves Insects - 小包中納言物語「発達障害の子にも修学旅行は平等にやってきます」より転載)