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肩こりから起こるさまざまな症状

2015年05月23日 22時27分 JST | 更新 2016年05月18日 18時12分 JST

体に不調が起きたとき、その症状を引き起こす病気は一つとは限りません。肩こりにもさまざまな原因が関与している可能性があります。

肩こり外来の患者様の傾向を調べてみますと、多くが肩こりに加え、頭痛、めまい、目の疲れ、動悸、倦怠感、不眠、腕のだるさ、手のしびれ、手足の冷えなどなど多彩な症状を訴えています。これらの多くは自律神経の調子が悪くなり、起こってくる症状と思います。たかが肩こりと思われる方もいらっしゃると思いますが、肩こりはさまざまなつらい症状の原因の一つなのです。

肩こりがあると自律神経のバランス機能が働きにくくなるのです。そうすると、上記の症状が出現します。特に最近では、自律神経失調症や更年期障害と診断され、苦しんでいる方がとても多くなっております。 神経内科、心療内科で抗うつ剤、精神安定剤などを大量に処方されたり、婦人科で更年期障害と診断されたりしている患者様が多数見受けられます。脳神経外科の頭痛外来で片頭痛や緊張型頭痛と診断され頭痛の治療薬を処方されている患者様もいます。

それでもつらい肩こり症状が改善されないので、肩こり外来を受診されるのです。確かに片頭痛では「肩こり」が頭痛発作の前触れ(前駆症状)という可能性もあるのですが......。

私たちの体に不調が起きたとき、その症状を引き起こす病気は一つとは限りません。腰痛の原因になる病気をとってみても、筋・筋膜性腰痛、椎間板ヘルニア、腰部脊椎管狭窄症などを代表として多くの病気の可能性が考えられます。肩こりにしても多彩な原因が関与している可能性があるので、いろいろな角度から診察検査を行う必要があると考えています。

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医師プロフィール

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平沼 尚和 整形外科

1977年日本医科大学卒業。日本医科大麻酔科学教室入局

1983年城南総合病院麻酔科部長

1985年日本医科大学整形外科教室入局

1991年協友会屏風ヶ浦病院整形外科部長

2005年平沼整形外科クリニック開設し現在に至る

医学博士、日本整形外科学会専門医、麻酔科標榜位