【週刊・松浦弥太郎コラム】台所のごちゃごちゃを解消する、一日一度の片づけ習慣。

ほんとうは、料理が出来上がるのと同時に、使った道具などがきれいに片付けられているというのが理想であるけれど、なかなかむつかしい。

『くらしのきほん』は、食を中心に、暮らしの基本を学び、楽しみ、基本の大切を分かち合うクックパッドの新ウェブサイト。『くらしのきほん』編集主幹であり、新聞・雑誌等の連載を多数持つ松浦弥太郎が、自身の著書『くちぶえサンドイッチ』の続編として週1回の連載コラム『続・くちぶえサンドイッチ』を綴ります。

松浦弥太郎・連載コラム『続・くちぶえサンドイッチ』

料理をする毎日の中で、ふとキッチンを見渡してみた。

うーむ。ちょっとごちゃごちゃしてるなあ。こわごわと収納場所の扉を開けてみると、うーむ、ここも少しばかりごちゃごちゃしている。引き出しの中はどうか。はい、こちらも言わずもがな。そして冷蔵庫の中の食材、料理道具、食器なども。。。

毎日料理をしていると、道具や食材の収納が乱雑になりがちだ。それもこれも料理をしていると、どうしても作業に集中してしまって、片づけがおろそかになってしまうのが原因なのだと思う。料理中、「とりあえず、ここに」という言葉を何度つぶやいていることか。

ほんとうは、料理が出来上がるのと同時に、使った道具などがきれいに片付けられているというのが理想であるけれど、なかなかむつかしい。では、どうしたらよいのだろうかと考えてみた。そして「料理」をするのと同じように、「片付け」をすることを、ひとつの楽しみにしてみようと思い立った。

具体的には「よし、料理をしよう」と思うのと同じように、「よし、片づけをしよう」と、一日に一度は思って、行動に移すということだ。そんな習慣というか心がけを、自分の一日に加えてみようと。

そんなこんなで、わかったことがある。

食材で乱雑になりがちなのは野菜である。一度の料理ですべてを使い切ることが少ないから、残りのしまい方がどうしても「とりあえず」になる。次にボウルやザルといった、よく使う道具も、大きさごとにきれいに重ねるのが手間で「とりあえず」になりがちだ。

そう、片付けに手間取るのは、いつも野菜とボウルとザル。きっと個人差はあるでしょうが、僕はそんな感じ。そこで、それまでいくつもあったボウルとザルは、大小を1つずつ計4つにすることにした。野菜については、買い物に行く前に、冷蔵庫や収納に置いてある野菜をしっかりチェックして、できるだけあるものを使い、使う分だけしか買い足さないときめた。

そうして、一日一度の「片づけ」の習慣と、こんな心がけをするようにしてみたら、それまでのごちゃごちゃが嘘のように無くなったのだった。

しかし、主婦のみなさんには本当に頭が下がります。僕の心がけなんて「そんなの当たり前です!」なんて言われそうなくらい、そういう工夫と知恵が日々にあふれているのだから。僕はもっと精進します。はい。(執筆:松浦弥太郎)

クックパッド編集部

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