【食品をいたみにくくする】じつは買い物にもワザがあった!

買い物時は、食品や食材の見た目や触感、におい、重さなどに注意して選びましょう。

食品をいたませないためには、買い物をするときにもポイントがあります。そこで、衛生コンサルタントの笹井勉さんに、衛生的に賢い買い物の仕方をうかがいました。

気温が上昇してくると、気になるの食品の腐敗や食中毒。食品をより長持ちさせ、おいしく安全に食べるためには、買い物をするときにもポイントがあります。

食材の選び方から持ち帰り方まで知っておきたい「買い物の鉄則」をマスターしましょう。

鉄則1:より新鮮なものを選ぶ!

まず何よりも大事なのは、新鮮な食品を選ぶこと。そこで、新鮮な食材の見分け方を食材別に覚えておきましょう。

◆新鮮な食材の見分け方

生鮮食品や冷凍食品は、鮮度のいいものを購入するように心がけたいものです。 特に肉や魚介類は、鮮度が大事。パック詰めされているものはトレーに肉から出た汁がたまっていないものを、冷凍されているものは霜がついていないものを選びましょう。 果物は、表面に傷がないか、しおれていないかをチェック。

買い物時は、食品や食材の見た目や触感、におい、重さなどに注意して選びましょう。

食肉類

OK:硬くて弾力性がある。色つやがいい。

NG:茶色や緑がかった茶色。黒色や緑色の反転。ぬるぬるしたり、ネバネバしている。乾燥している。すっぱいにおいがする

スーパーなどで包装されているものは、手で触れないものもありますが、見た目でもわかるものはあります。ぜひ参考にしてみてください。

鮮魚類

OK:魚特有の色で、光沢がある。エラが美しい。魚臭が少ない。肉部に触ると、弾力がある。

NG:灰色や灰緑色のエラ。目球が濁っている。魚臭やアンモニア臭がある。肉が柔らかく、押すと指跡が残る。

OK:殻の表面がザラザラしている。

NG:割れたり、ヒビがあるもの。汚れがあるもの。

野菜類と果物類

OK:ツヤがあり、みずみずしい。

NG:しおれたり、しなびたり、腐敗や変色しているもの。

冷凍食品

OK:ー15℃以下の温度が維持されている状態で売られているもの

NG:一度解凍して再冷凍されたもの(シャリシャリした霜みたいな氷がついているなど)

スーパーなどで包装されているものは、手で触れないものもありますが、見た目でもわかるものはあります。ぜひ参考にしてみてください。

※食材ごとのさらに詳しい選び方はこちらも参考にしてみてください

◆知っておきたい「お店選び」の5つのポイント

お店も数ある場合は、よりよい状態で販売しているところを選びましょう。 お店選びのチェックポイントは下記の5つ。

● 食品の種類に応じて適切な温度で管理されているか。

● 質の良いものを扱っているか。

● 長時間直射日光があたる場所に商品を置いていないか。

● 商品の回転がはやいか。

● お店の中の清掃は行き届いていて、清潔に保たれているか。

鉄則2:食品を買う時にプチ工夫

どんな食品を購入するときにも注意したいのが消費&賞味期限。また、肉や魚は菌が付着しやすいので、特に気をつけたいポイントがあります。

消費期限を確認する

生鮮食品やお惣菜に表記されている消費期限は、腐敗や劣化せずに食べられる期限のこと。一方で、保存食材などに表記されているのが、賞味期限。こちらは品質期限なので、おいしく食べられる期限です。特に、消費期限は品質の劣化がはやい食品に表示されているので、いつごろ食べるかを考えながら、期限をチェックして購入を。

生鮮食品や冷凍食品は最後に買う

肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は、温度が変化すると傷みやすくなります。なるべく最後に買うように心がけましょう。

肉や魚などは、保冷剤をつけてビニール袋に入れる

菌が付着しやすい肉や魚は、汁が他の食品に付かないように、ビニール袋や容器に分けて入れるのが鉄則。保冷剤がもらえる場合は、保冷剤をつけて持ち帰りましょう。

鉄則3:すぐ帰る&冷蔵庫に入れる

生鮮食品の保存温度は、菌が増えにくい10度以下が目安です。購入してからなるべく低温のまま持ち帰り保存しましょう。

寄り道をしないで、まっすぐ家に帰る

商品を購入後は寄り道をせず、できるだけまっすぐ家に帰りましょう。特に生鮮食品を買った日は、お友達とのおしゃべりなどは短めに。

家に帰ったら冷蔵庫に入れる

家に帰ったら、なるべく早く冷蔵庫に入れることが最優先!できるだけ購入時の保存温度を保つよう、心がけてみましょう。

◆「必要なものを・必要なときに・必要な量だけ」

特売日にまとめ買いすることも大事ですが、賞味期限が過ぎてしまったり、食品の鮮度が低下したり、腐敗やカビが発生してしまうなど、お金の無駄に加え、健康を害する危険もあるのです。なるべく「買いすぎない」「食べきる」「使い切る」を意識したいものですね。

取材協力:笹井勉さん

食品衛生コンサルタント、元墨田区食品衛生監視員。 著書に「食の安全マニュアル―感染症から微量化学物質の対応まで」(桐書房)など

HP「食の安全と公衆衛生」:http://www.saturn.dti.ne.jp/~sasai/index.html

出典:農林水産省ホームページ(http://www.maff.go.jp/j/fs/select.html)

クックパッド編集部

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