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サイボウズ式:副業は、時間を小銭に換金してはいけない。信用と実績を積み上げよう

2017年03月11日 16時15分 JST | 更新 2017年03月11日 16時15分 JST

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サイボウズ式編集部より:著名ブロガーによるチームワークや働き方に関するコラム「ブロガーズ・コラム」。今回は特集として、最近関心を集めている「副業」から、働き方を考えてみようと思います。ブロガーズ・コラム チーム4人で1週間ごとにお届けします。第3回目は、桐谷ヨウさんです。

※本記事は2016年6月15日公開の記事を転載したものです。

最近、副業が注目されているようです。サイボウズ社長の青野さんが先日、noteに『「副業禁止」を禁止しよう』という刺激的な記事も公開されていました。

青野さんが書かれていたように、いまの日本企業では、副業は当たり前のように禁止されています。

実際に俺がつとめていた最初の会社..."世界の"と冠がつくグローバルな日系企業でしたが、就業規則にはバッチリ「副業禁止」と書かれておりました。次の会社は外資系でしたが、そこでも明記されていました。

この「副業禁止」は「君を定年まで昇給しながら雇用するので、君のリソースをすべてうちの会社に捧げなさい」という終身雇用が成り立っていた時代を前提としたシステムなのはまちがいないでしょう。

それが、実態とのすり合わせもなく、継続されているだけのように俺には思えます。

本業で十分な報酬を得られている人はよいでしょう。だけど、そうでない人がろくに上がらない給料のために「副業禁止」に縛られているのはおかしいのではないでしょうか。

ということで、俺は「会社にナイショで副業しちゃえ」というスタンスを推奨しています。(確定申告はキッチリな...!)

マルチな収入源としての副業、複業のススメ。

さて、個人的なお話をすると、自分は会社の活動とはまったく関係のないブログが副業のきっかけでした。

恋愛・人間関係の記事を書いていたことをきっかけに、いろんな媒体からお話をいただくようになり、「お金をもらって文章を書く」ようになりました。所属している会社名ではない振込元から入金されたときは新鮮でした。

そう、逆に言えば「会社以外からお金をもらうこと」はイレギュラーになってしまっていたのです。

それを自覚してからは「自分は生殺与奪を会社に握られてしまっている」という意識がより強くなりました(あえてオーバーな言い方をしています)。

所属している会社しか収入源がない。会社をクビになってしまったら生きていくことができない。漠然と持っていた窮屈さを自覚することになったのです。

副業というよりは、複業という表現が俺にはしっくりきます。どれがメインで、どれがサブというわけではない。マルチに収入源を得ることで自由になることができる。それが「副業=複業」の良さではないでしょうか。

本業だけしかないという状態では、「辞めたくても辞められない」。複業のひとつであれば、どれかにこだわる必要はない。この選択権を自分に有しているかが非常に大事なことです。

副業で小銭稼ぎに走ると、損をする。

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では、副業は何でもいいからお金が稼げればいいのでしょうか? いえ、ひとつの基準があるように俺は思います。

それは「時間を換金する行為は止めなさい」です。わかりやすいのがアルバイトです。時間に対して、一定の報酬をもらうだけのためにするような労働。それは自分の余暇......時間を換金しているだけの行為です。

最近のトレンドではクラウドソーシングで在宅で単価数千円のライティングを引き受けるのもこれに該当するでしょう。

なぜこれがいけないか? 複業につなげるための副業は「信用と実績を積み上げていく」ことに意味があるからです。

そういった「本業だけでは得られない価値」を自分に加算していくことで、自分のマルチなタレントを育てていき、そこを評価してくれるクライアントさんに出会うことに意味があるからです。

逆にいえば、そこにつながるのであれば、アルバイトやクラウドソーシングが一概にダメなわけではないです。

本業では磨くことができないスキルの修練の場所としてのアルバイト、ライティングで稼ぎたいのに手がかりがない人が実績を積むための手段としてのクラウドソーシングは素晴らしいです。

そう、投資と同じように短期的なリターンと長期的なリターンに対する目線が、副業においても重要なのです。

わかりやすい金銭的なリターンがすぐには現れなくても、長期的に「信用と実績」がマネタイズされてくるような複業が理想になります。

ブログは非常にわかりやすく、「この人に書いてもらいたい」「この人は書けそう」を積み上げることが、高単価のライティング依頼や書籍の執筆依頼につながるのです。

具体的に副業したいときのガイドラインとして。

俺はポジティブシンキングな人間なので「人は皆、才能がある」という信念を持っています。

知人としゃべっていると、彼・彼女らは自分の才能に気づいていなかったり、自分で才能がないと思い込んでいるだけということが多々あります。(概して人とは、自分の素晴らしい部分に無自覚なものです。)

もし副業をしてみたいけど、何をやればいいかわからないというような人がいたとしたら?

そこでガイドライン的に「この目線で見てみてはどうかな?」という提言をさせてもらいます。それは以下になります。

① 本業と同様のスキルを、会社のためではなく、自分のために使う。

② 本業で直接生かせないスキルを、ほかの場所で活用する。

ブロガーズ・コラムの面々で言えば、前者は日野さんと朽木さん。後者ははせさんと俺になります。

たとえば、日野さんは本職で活用していたプログラミングを、会社ではなく、自分のプライベートプロジェクトに転用した。朽木さんは本職のライティングスキルを勤務先だけでなく、ひとりのライターである自分に転用した。

「すでに持っているスキルの矛先を変える」というアプローチです。

会社で自由に働けないなら、副業で自由に働けばいい──プライベートプロジェクトのすすめ

次に、はせさんの現在の本職は、ライティングと直接的な関係はありません。

ですが、彼女は勉強家の彼女が本職をがんばる過程でたくわえた知識を文章にして、共感されるかたちでみんなに共有する力に長けていた。これは本職とは無関係とは言いませんが、直接的にはマネタイズしにくい部分です。

実はリスキー? 副業のススメにちょっと待った!

自分の場合は趣味です。大好きだった女の子の考え方や、人間関係がどう動いているのかを可視化する能力が、生きているなかで自然と育っていたわけです。

まぁ、ブロガーズ・コラムの面々の"コラム"という意味では、4人とも編集部に信頼していただける水準のライティング・スキルを前提として持ち合わせていたことも、(手前味噌ながら)無視できない部分なのですが。

僕たちのリソースは有限です。時間は1日24時間、1年は365日、人生は3万日しかありません。人それぞれですが、体力には限界があります。ヤル気はマネジメント次第ですが、無理は禁物です。

これを大前提として、あなたは何を副業として、人生を豊かにしうる複業の種として選びたいでしょうか?

そしてそれが自分のお金のためだけではなく、本業では成し遂げえない、多くの人が喜んでくれる対象だったら最高だと思いますよ

イラスト:マツナガエイコ

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本記事は、2016年6月15日のサイボウズ式掲載記事副業は、時間を小銭に換金してはいけない。信用と実績を積み上げよう | サイボウズ式より転載しました。